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やつあたりする人の心理と対処法。やつあたりを避けるには?

笹氣健治(心理カウンセラー)

やつあたりする人への上手な対応

やつあたりはあくまでも本人の心の問題であり、まわりにいる人は、自分ができる対応をするだけです。

とはいえやつあたりされるかどうかは、その人との日ごろの関係性に起因します。

そのため、やつあたりの対象とならないように日ごろから意識して関係性をつくっていくことが、やつあたりへの最強の防御法ということになります。

あとは、それでもやつあたりされた場合はどうすればいいか、次の対処法を実践してみましょう。

対処法1:スキを見せない

やつあたりする対象として選ばれてしまわないように、日ごろからミスをしないように気をつける、仕事ができる人になる。

よくやつあたりをする人の前では、特に意識してそのように努めるといいでしょう。そうすれば、やつあたりされる確率は格段に減るはずで、そもそもやつあたりされることに悩まずに済みます。

対処法2:受け流す

やつあたりは、あくまでもそれをする人の問題であり、受ける人の問題ではありません。

その人がしっかり自分の感情をコントロールできれば、こんなに悩む必要はないのです。そう考えることで、やつあたりで自分が悩むのはバカバカしいことであり、自分がその人の問題まで引き受ける必要はないと割り切ることができるのではないでしょうか?

その人とは今だけの関係であり、いずれ顔を合わせることもなくなるのだからと自分に言い聞かせて、犬に吠えられたようなものだと思って受け流すことを心がけられるといいですね。

対処法3:協力を申し出る

やつあたりする人は、何らかのトラブルが生じていて、その対処に苦慮している場合が多いです。

そこで、やつあたりされたら「何か私にできることはありませんか?」とサポートを申し出るのもひとつの方法です。やつあたりはその人の問題なので手を差し伸べる必要はないのですが、自分にとって大切な人だった場合は、その苦しみを少しでも軽減するように助けてあげてもいいでしょう。

対処法4:ハッキリ指摘する

「やつあたりをする・される」という状況は、「攻撃的に強く当たってくる人・それを黙って聞く人」という構図になっています。

その構図を壊すことで、繰り返されるやつあたりを今後やめさせるきっかけにできる場合も。

具体的には、いつもやつあたりされる人から再びやつあたりをされたとき、「いい加減にしろ! やつあたりされる身にもなってみろ!」と相手のやつあたりをハッキリ指摘します。

言い方としては、逆ギレするような感じで、相手の強い言い方よりもさらに強く怒鳴る感じで言い返すのがポイントです。

この対応によって先ほどまでの構図は逆転して、相手のやつあたりはいったん止まる可能性が高いです。

何を言っても安全だと思っていた相手から不意に驚くような対応をされたので、びっくりして冷静さを取り戻すのです。このような対応を繰り返し続けると、両者の間に新しいパターンが構築されるので、やがてやつあたりがなくなっていくことが期待できます。

次ページ:やつあたりはその人自身の問題。自分もそうなってはダメ

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