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【マネーレッスン】おこづかい稼ぎはNG? 巷でウワサの「マイナンバー」制度と「お金」の話

ヤマダケイコ/六識

風呂内 亜矢

編集部 ちなみに、勤務先からの月々の給与に加え、おこづかい稼ぎもしているひらたさん。貯蓄もしっかりしていて、一見堅実です。ただ、手取り月収約18万円に対し、月々の支出は約18万9,000円とややオーバーしているのが気になります。ひらたさんは、もう少し貯蓄額を増やしたいと考えているようですが、どんな点を見直したらいいでしょうか。

風呂内 財形でコンスタントに貯蓄をし、それに手をつけないようにしているのはえらいですね。このまま継続していくとよいでしょう。

オーバーしている支出の中で気になるのは、「外食費」の2万5,000円と「交際費」の2万円。実家暮らしですから、外食や、飲み会の二次会に行く回数を減らし、それぞれの支出を5,000円ずつ削るだけで、まず支出オーバーはなくなると思います

また、「化粧品・美容費」の3万5,000円、「旅費・娯楽費」の2万円の支出も多めです。ネイルとヘッドスパの毎月1万5,000円の費用は削れない、最近ハマッている女性アイドルのコンサート費用にもお金を回していますが、好きなことすべてにお金を使っていては、貯蓄額は増えません。どちらかを少し我慢して、貯蓄に回してはどうでしょうか。

編集部 ひらたさんは、実家暮らしだからこそ、化粧品・美容や、趣味関連にこれだけのお金が使える、という面はありますよね。ただ、こだわり出費のネイルとヘッドスパを両方やめる、というのはモチベーションも下がりそう。せめて、今通っているお店よりも少し安価な店舗を見つけたり、クーポンを利用するなどして、かかる金額を削りたいですね。化粧品をパッケージ買いしてしまう頻度も、少し減らしたいところです。

風呂内 そうですね。ひとり暮らしもしてみたいということですが、実家を出ると今と同じような生活は続けられないということは自覚しておいたほうがいいですね。会社に通える場所に実家があるなら、今は無理に出る必要はないと思います。それより将来、ひとり暮らしをせざるを得ない状況になったときや、結婚したりすることを見据えて、支出を控える努力をしておきましょう。そうすれば、さらに月々1万円や2万円、貯蓄に回せるようになると思いますよ。

◆今回のおさらい
・「マイナンバー制度」を必要以上に怖がる必要はなし。ただし、副収入がある人は要注意。
「マイナンバー制度」は、行政を効率化し、税が適正に使われるようにするためのもの。流出し、悪用されるようなことがないよう、自分の「マイナンバー」を適切に管理していれば、トラブルは防げます。また副業に関わる問題と、「マイナンバー制度」の導入は、本質的には無関係。副業が認められているかどうかは、会社の就業規則によるので確認が必要ですし、副業収入が一定額を超える場合は、会社員であっても確定申告が必要です。「おこづかい稼ぎ」程度のレベルであれば、問題ないことが多いので神経質になりすぎる必要はありませんが、年間でまとまった金額の収入となりそうな場合は、要注意。給与以外の収入がどのくらいあるのか、こまめにチェックするクセをつけるようにしましょう!

(取材・文:ヤマダケイコ/六識)

※この記事は2015年11月25日に公開されたものです

ヤマダケイコ/六識

お酒とコーヒーをこよなく愛するエディター&ライター。主に美容、カルチャーの企画を手がける。インタビュー好きで、特に記事にしづらい脱線話が大好物。将来は、故郷の名産・干物を絶妙の焼き加減で提供する“干物Bar”を開店し、サラリーマン&サラリーウーマンの愚痴を聞くのが夢。

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風呂内 亜矢

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
IT企業に勤めていた26歳のとき、貯金80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけにお金の勉強と貯金を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し、賃料収入を得ている。テレビ、ラジオ、雑誌などメディア実績も多数。著書に『貯金80万円、独身の私にもできた! 自宅マンションを買って「お金の不安」に備える方法』、『その節約はキケンです』がある。
●公式サイト:http://www.furouchi.com/

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