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壇蜜、“いい男”は「そばにいたいなと思わせてくれる人」 谷崎潤一郎の妻・松子を熱演

タレントの壇蜜さんが谷崎潤一郎の妻・松子を演じるNHKの番組「歴史秘話ヒストリア 『あなたはボクの女神様!~文豪・谷崎潤一郎と女たち~』」が11日、午後10時から放送される。このほど、東京・渋谷の同局で行われた試写会に谷崎潤一郎を演じた俳優の相島一之さんと登場。作品にちなんで「いい男」について聞かれた壇蜜さんは「自分にとってのいい男はそばにいたいなと思わせてくれる人。やさしいとか、それぞれいろいろな理由があると思うけれど、ただそばにいたいな、明日も一緒にいたいなと思える人」と持論を展開し「いい女」については「男性たちが発するある程度の口車に乗ってあげられる人。ある程度ですよ、連帯保証人はだめですよ」と話し、会場の笑いを誘っていた。

「歴史秘話ヒストリア 『あなたはボクの女神様!~文豪・谷崎潤一郎と女たち~』」試写会に登場した俳優の相島一之さん(左)と壇蜜さん

 「10代のころに作家を目指していた」という相島さんは谷崎を演じるにあたり「とてもうれしかった」と話し「谷崎は、今まで誰も読んだこと、書いたことがないような作品を作ることを最優先にしてそれに人生を捧げた人。その捧げ方に女性が必要で、(松子という女性を)ようやく見つけたんだと思う」と自ら演じた谷崎に思いをはせた。

壇蜜さんも谷崎について「女性を『女神様』と自分の生きる指針に見立てる姿はロマンチスト。それに準じて自分も変わっていく心のコスプレがうまい人。そこに魅力を感じる。創作のためにちがう誰かを演じるから、君もまた僕の創作のためにちがう誰かになってくれと。別人になってくれと言うのではなく、その人たちが持っている最大限の可能性、人格の可能性を引き伸ばすのに長けていて、松子もそれを受け止めたんだと思う。似たもの夫婦だと思う」と語り「(谷崎は)文章に対して死に物狂いで、破天荒。命を懸けてもという姿勢があったからこそ、破天荒でも松子はその口車に乗れたんだと思います」と力を込めた。

『あなたはボクの女神様!~文豪・谷崎潤一郎と女たち~』は、『春琴抄』や『痴人の愛』などで知られる文豪・谷崎潤一郎の“禁断の恋”や私生活、傑作長編『細雪』が誕生するまでの秘話を再現ドラマを交えて紹介する。11日、NHK総合で午後10時放送。

 

 

 

 

(堀池沙知子/マイナビウーマン編集部)

※この記事は2015年11月10日に公開されたものです

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