お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

飲み会の日はランチに「みそ汁」を! 二日酔い対策に「みそ」が◎なワケ

鈴木亮介/OFFICE-SANGA

二宮真樹

気心の知れた友人や会社の同僚との飲み会は、気分転換にもなっていいですよね。でも、楽しさのあまりつい飲みすぎてしまって、翌朝ひどい二日酔いに……なんて経験を持つ女性も少なくないはず。そんな、つらい「二日酔い」対策に、手軽に摂取できる「みそ汁」がいいんだとか。今回は、二日酔い対策と「みそ」の関係について、管理栄養士の二宮真樹先生に伺いました。

<二日酔いにみそが◎なワケ>

■二日酔いのガード&予防にも◎

二宮先生によれば、みそは二日酔いの症状である頭痛などを和らげるだけでなく、予防効果もあるとのこと。

「いわゆる二日酔いの原因であるアセトアルデヒドを分解する成分が、みそには多く含まれています。具体的には、必須アミノ酸のひとつであるメチオニンが体内でL-システインという成分に作り変えられ、アセトアルデヒドを分解し、体内から放出してくれます」(二宮先生)

「メチオニン」は単体で摂取しても効果が薄く、アルコールの分解に必要な「ナイアシン」など、同時に複数摂る必要があるそう。そこで、ナイアシンを体内でつくることができる必須アミノ酸をバランスよく含んだみそが効果的なんだとか。

「さらに、アルコール自体を分解するのに必要なビタミンB1やビタミンE、カルシウムやマグネシウムもみそには多く含まれています」(二宮先生)

■アルコールが悪さをするのを防ぐ!

そもそも二日酔いが起こるメカニズムは、日本人の約半数がアルコールを分解する遺伝子を持っていないことと、働きすぎなどによる疲労の蓄積による血糖値の低下、脱水などが原因なのだそう。加えて、飲み会で冷えたビールなどをガブガブ飲んでしまうと、体が冷えて代謝も落ちてしまいがちに。

だからこそ、体を温めてくれて、かつ二日酔いの症状をおさえる効果が期待できるみそ汁を飲酒前後に摂るのが効果的。さらに、お酒をたくさん飲むとトイレが近くなってしまいますが、みそに含まれる塩分が脱水症も防いでくれるとのこと。

また、お酒の席ではつい食べ過ぎてしまったり、アルコールによる糖の吸収も心配ですよね。二宮先生は「みそに含まれるレシチンが肥満の予防にもなる」と教えてくれました。

■飲む前の「みそチャージ」が◎

みそが二日酔いに効果的だということはよくわかりました。では、どのタイミングで摂取するのがベストなのでしょうか?

「お酒を飲む前にみそ汁を飲むのがベストです。温かいみそ汁は血流をよくし、アルコールの分解を高めてくれるので、飲み会がある日の昼ごはんは、和食系のランチでみそ汁を飲むのがオススメです。飲み会の際の食事メニューでも、みそ味のモツ煮込みやもろきゅうなどをチョイスして、みそを積極的に摂るといいですね。もちろん、飲酒後にみそ汁を飲んでも、二日酔いに十分効果がありますよ」(二宮先生)

二日酔いになってしまったあとには、「しじみのみそ汁」がいいという話はよく聞きます。二宮先生いわく、魚介類は肝機能を高める「オルニチン」や「タウリン」を含んでいて、みそ汁で摂ることで吸収しやすくなるのだとか。また、飲酒後にみそ汁を飲むときは、しじみのほか、高たんぱくで必須アミノ酸を含むたまご、疲労回復に効くビタミンCやビタミンB1を含んだ大根、小松菜、ネギ、ニラなども具材としてオススメなのだそう。

今日は思いきり飲みたい! という日や思いがけずお酒を飲みすぎちゃった日も、「みそ汁」を飲んで、元気に過ごしたいですね!

(鈴木亮介/OFFICE-SANGA)

※この記事は2015年09月30日に公開されたものです

鈴木亮介/OFFICE-SANGA

フリーランスライター/ジャーナリスト。子どもの論作文指導者、大手塾の国語講師、音楽雑誌の編集者としても活動中。「肥薩線の三段スイッチバック」のごとく、「地味に凄い」が仕事のモットー。好きなラーメンは野菜少な目のこってり。好きなミュージシャンは奥田民生。好きな気象予報士は福岡良子さん。
Twitter:@suzukiryosuke

この著者の記事一覧 
二宮真樹

管理栄養士・調理師。サプリメントアドバイザー、家庭料理技能検定1級、食品衛生責任者。美容クリニックダイエット外来にて栄養アドバイスを行う。身体を美しく魅せることをコンセプトに、雑誌や講演など多方面で活躍中。準ミスアジアパシフィック日本代表、パラオプリンセスなど多数受賞。

この著者の記事一覧 

SHARE