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冬はペットも風邪をひきやすい! 発症しやすい病気とは?

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犬の写真

動物は冬に備えて被毛がフカフカになり、皮下脂肪を蓄えて寒さ対策をしますが、それでも暖かい時期に比べるとストレスがかかるものです。犬や猫が冬にかかりやすい4つの病気の原因と対策を見ていきましょう。

尿路疾患

冬は飲む水の量が減ることでトイレの回数が減り、細菌の繁殖が増えたり、尿が濃くなる傾向にあるため、尿結石が生じやすくなります。特にオスは尿管が細く長いために尿結石が詰まりやすく、尿管閉塞という病気になる可能性が高いので注意が必要です。

予防としては、適度な運動をさせることで飲み水の量を増やす、ウエットフードを足すことで尿が濃くなりすぎないようにする、トイレをがまんさせないように散歩の回数を増やす、トイレの位置を工夫するとよいでしょう。

ウイルス性伝染病

一般的には猫風邪というものが流行しやすいですが、ワクチンを打っていない野良猫との接触がある場合に発症する可能性が高い病気がウイルス性伝染病です。またウイルスは低い湿度と気温のなかで伝播しやすく、特に若齢や老齢の動物では重度の症状になることもあるため要注意です。

定期的なワクチン接種と、室内の温度・湿度管理に気をつけましょう。温度は20~25度、湿度は50~60%が理想ですが、若齢・老齢では+2度が理想です。

心臓病、呼吸器疾患

乾燥した空気や、暖かい部屋と外気温差により咳が出やすくなります。また急に寒い場所に行くと血管が細くなり血圧が上昇することで心臓への負担も大きくなります。

部屋を暖めすぎない、散歩に行くときは服を着せるなどの防寒対策をする、急に走らせないなどを心がけましょう。

関節疾患

寒いと人でも関節が動かしにくく痛みが出ることがありますが、動物も同様です。
急に激しい運動をするのではなく、徐々に体を慣らしてから運動するようにしましょう。

まとめ

以上のことを心がけて、ペットの病気を未然に防いであげましょう。
また冬は皮下脂肪を蓄えることで寒さをしのごうとするため、肥満になりやすい時期でもあります。定期的に体重を量り、運動や食事を見直すことも大切です。

(文:33歳獣医師/Doctors Me、構成:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.05.31)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2015年02月21日に公開されたものです

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医師をはじめ、歯科医、薬剤師、介護福祉士、栄養士、獣医、心理カウンセラーの6つの士業・専門従事者を擁する、総合型の健康Q&Aサービス。2013年8月のサービス提供開始以来、『安心をもっと身近に』というサービスコンセプトのもと、医師だけにとどまらず、専門資格を持つ多様な回答者を増やし、場所や時間を気にすることなく、さまざまな悩みを気軽に相談できるサービスを実現。https://doctors-me.com/

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