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すべての女性に知ってほしい! 「子宮頸がん」のあれこれ

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おなかを押さえる女性■「子宮頸がん」を知っていますか?

子宮頸がんは、女性の子宮の入り口部分、つまり腟から直接つながる部分にできるがんです。がんとしては珍しいことに、原因はウイルス感染であることがはっきりしています。

原因となるウイルスの正体は……?

このウイルスはヒトパピローマウイルス(HPV)と呼ばれ、子宮頸がんの患者の90%以上にみられます。HPVには非常に多くの型があり、特に子宮頸がんにかかわりが深い型として、約15種類が知られています。子宮頸がんは、このHPVに感染した状態が長期間続くことで発症すると考えられています。

主な感染経路はズバリ、性交渉

“性交渉でうつる”と聞くとなんだかギョッとしてしまいますが、じつはHPVはとてもありふれたウイルスで、性交渉の経験のある女性の半数~80%がこのウイルスに感染したことがあるといわれています。

しかし、ほとんどの場合、ウイルスは2年以内に自然に排出されてしまいます。年齢や体質など、何らかの理由でたまたま持続感染を起こした場合に子宮頸がんになることがあります。

性交渉のパートナーの数が多かったり、回数が多ければもちろんある程度感染の可能性は高くなりますが、たとえ生涯にひとりの相手であっても感染、子宮頸がんにかかる可能性はあります。

定期検診で早期発見を!

子宮頸がんは早期に発見できれば、治療が奏功して完治する可能性の高いがんですが、放っておいて進行すると命にかかわることもありますので、性交渉の経験のある方は定期的に子宮頸がん検診を受けることが大切です。

検査自体は子宮内膜を軽くこするだけなので、多少の違和感はありますが特に強い痛みなどはともないません。

がんを予防するワクチンがある!?

子宮頸がんといえば、最近ではワクチンの話題が記憶に新しいのではないでしょうか。がんを予防する画期的なワクチンとして脚光を浴びた一方で、重い副反応を経験する方がいることも注目されました。

現在副反応との関連については調査中であること、すべてのタイプの子宮頸がんを防ぐことはできないことを考慮に入れても、年間3,000人もの方が命を落とされる子宮頸がんを未然に防ぐ方法が実用化されていることは、意味のあることですね。

(文:38歳女性精神科医/Doctors Me、構成:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.07)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2015年02月13日に公開されたものです

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医師をはじめ、歯科医、薬剤師、介護福祉士、栄養士、獣医、心理カウンセラーの6つの士業・専門従事者を擁する、総合型の健康Q&Aサービス。2013年8月のサービス提供開始以来、『安心をもっと身近に』というサービスコンセプトのもと、医師だけにとどまらず、専門資格を持つ多様な回答者を増やし、場所や時間を気にすることなく、さまざまな悩みを気軽に相談できるサービスを実現。https://doctors-me.com/

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