【イラストコラム】私の会社のヘンな社則&ルール
程度の差こそあれ、どの職場にもちょっとヘンな部分がありますよね。中でも規則やルールには、そのヘンさが如実に表れてくるものです。
「社内恋愛禁止」や、その真逆の「社内恋愛、社内カップルの結婚を推奨」などといった恋にまつわるルールが存在する会社の話は、みなさんも耳にしたことがあるのではないでしょうか。
恋愛くらい自由にさせとくれ……とも思いますが、中には「失恋休暇」がとれる会社というのもあるようで、そういう首のつっこみ方ならしてくれてもいいかな、なんて。失恋したら仕事なんて手につかないですものね。「失恋休暇」って年に何回とっていいのかしら?
そんなありがたい制度を設けている会社もある一方で、「ヘアカラー禁止」「誰かの悪口を言ったり批判をしたりしたら解雇」「休暇で旅行に行くときは、宿泊先を会社に連絡する」といった、学生時代の校則を思い出すようなルールが存在する会社も。
中でも悪口を言ったらクビってすごいですよね。たしかに悪口はよくないけど、「みんな仲良く」を強要されるのも息がつまりそう。
「ペットの葬式を会社でやった。女性社員はみな泣いていた。私は全然泣けず、一人ひいていた」というお話も。ペット(そもそもだれのペット?)のお葬式を会社でやるのもなんかこわいけど、みんな泣いているのがもっとこわい。
生き物の死はかなしいけれど、むりくりみんなで共有しなくてもいいのでは……。それとも会社で飼っていたペットのお葬式なのかしら? それならわかるけど。社員のペットの死を毎回みんなで悼むルールだったら……。
規則というものは、いつも幾ばくかの異常性をはらんでいると思います。過去に遡れば、家族間のルールにしても学生時代の校則にしても「なぜそんなことを?」と思うような決めごとが存在したはず。
「容易には解せぬなにか」を共有させることで、そのコミュニティ内の結束力が高まって、結果統率しやすくなるのかも……? って、考えすぎでしょうか?
※この記事は『私の会社のヘンな社則&ルール「ヘアカラー&白髪染め禁止」「ペットの葬儀を会社でやる」』を再構成しています。
(文・イラスト:MARI MARI MARCH(マリマリマーチ)/OFFICE-SANGA)
※この記事は2014年12月25日に公開されたものです