お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

それはやめといたほうがいい……。薬剤師が語る、市販の薬で対処してほしくない3つの症状

Doctors Me

■その症状、放置しないで!

多忙な毎日のなか、少しくらい体調が悪くてもドリンク剤やサプリメントまたは、市販の薬で身体にムチうちガンバっている方がたくさんいらますね。ホントにお疲れさまです。病は気からと申しますので気力で乗り切ることも大事かと思います。

しかし、薬剤師の立場から言わせていただきますと「市販の薬で対処してほしくない症状」がいくつかあります。

■微熱に倦怠感は風邪だから……ホントに風邪?

初期症状で風邪のような症状をしめす病気は意外に多くあります。風邪のような症状が長く続く場合は、要注意です。たとえば、微熱が続いており、倦怠感、吐き気、嘔吐、腹痛、ふらつきもあるなどの場合、急性肝炎、甲状腺機能異常、心筋症、劇症型1型糖尿病などのサインである可能性もあります。市販薬でも一時的に体温を下げることができたり、一時的に痛みも軽くなったりするので、結果的には受診が遅れ、治療や回復に時間を要することになります。少しでも、いつもの風邪とちがうなと思ったら、早めに受診しましょう。

■時折、発作のようにせきが続いてる……風邪が長引いているだけ?

風邪の後、喉の痛みや熱はなおったけどせきが続き、場合によっては、せきが止まらないほどのときもある。とりあえず、市販のせき止めを飲んでいるが、2カ月以上たっても症状は変わらないといった場合、せきぜんそくの可能性があります。せきぜんそくは一般的にいうぜんそくとはちがい、ぜんそくにあるゼイゼイ、ヒューヒューといった喘鳴(ぜんめい)や呼吸困難はありません。しかし、適切な治療を受けないと、せきぜんそくを何度も繰り返したり、ぜんそくに移行してしまうこともあります。せきぜんそくの専門医のいる呼吸器科、アレルギー科、耳鼻咽喉科を受診し、適切な治療を受けてください。

■赤くポツポツ……ホントにただの湿疹?

皮膚に赤くポツポツができたら、湿疹かな、ニキビかなと市販のかゆみ止めやステロイドの軟こうなどを使用してしまいがちですが、発疹の出かたによっては、単なる湿疹ではない場合もあります。もし、チクチクする感じや、患部の痛みや重い感じがあり、発疹が右側だけ、左側だけと身体の片側だけに出ている場合、帯状疱疹(たいじょうほうしん)を疑ってください。ウイルスが原因の帯状疱疹は、抗ウイルス薬の服用が必須です。治療が遅くなると回復後でも痛みが残る場合がありますので早めの受診をおすすめします。

(文:45歳女性薬剤師/Doctors Me、構成:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.07)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2014年12月13日に公開されたものです

Doctors Me

医師をはじめ、歯科医、薬剤師、介護福祉士、栄養士、獣医、心理カウンセラーの6つの士業・専門従事者を擁する、総合型の健康Q&Aサービス。2013年8月のサービス提供開始以来、『安心をもっと身近に』というサービスコンセプトのもと、医師だけにとどまらず、専門資格を持つ多様な回答者を増やし、場所や時間を気にすることなく、さまざまな悩みを気軽に相談できるサービスを実現。https://doctors-me.com/

この著者の記事一覧 

SHARE