お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

“温めると病気が治る”は、ホント? 医師の答え

座った女性■なぜ体を温めることが推奨されているのか?

「体を温める」と病気が治る、ということを耳にしたことがあるかと思います。そもそも、「体を温める」とその温熱効果で血管が拡張することにより血行が促進されます。血液の流れがよくなることで、内臓や筋肉への酸素供給や栄養補給が増し、腎臓や肺からの老廃物の排泄作用が促されるのです。その結果、血液が浄化され、疲労が回復し、病気予防につながるといわれています。また、温熱効果や血流促進により、白血球の免疫機能が促進され、あらゆる病気の予防や改善にも有効。そのため日頃から体を温める工夫をしておくことで、病気を防ぎ、治すことができると言われているのです。

■低体温は万病の元

人間の体は、36.5度~37度の体温でもっともよく働くようにできているのですが、36度前半、中には35度台と低体温の人がいます。あらゆる病気は、この「体温低下」によって引き起こされている、という考え方もあります。

実は、がんができるのも体温の低下と大いに関係があります。過食やストレス、運動不足といった、体を冷やす要因になりうることがたくさんある現代社会なので、なおさら意識的に体を温め、体温を上げることが必要になります。

■簡単にできる体温アップ方法

体を温めることは難しいことではなく、ちょっとした毎日の生活の中でも簡単にできます。たとえば、「湯たんぽ」は、熱量が大きく体を温めるのに最適です。効果的なのは、太ももや、おしりなどの大きな筋肉を温めることです。

湯たんぽ代わりに、ペットボトルにお湯を入れて利用するのもよいでしょう。イスに座り、ペットボトルをひざの上に置いて太ももを温めたり、腰からおしりにかけて温めたり、床に置いたペットボトルの上に足の裏を乗せて足の裏を温めると、より効果的。

湯たんぽが使いにくい場合は、「カイロ」を使うとよいでしょう。蒸気が出る温湿布も市販されていますので、それもおすすめです。

ただし、湯たんぽ、カイロともに、やけどを起こす可能性もありますので、気をつけましょう

■まとめ

低体温を自覚している人は、要注意。日頃から体を冷やさないような工夫をし、積極的に体を温めるようにしましょう。

(文:36歳女性内科医/Doctors Me、構成:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.07)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2014年11月07日に公開されたものです

SHARE