育児をしない、デリカシーがない、笑うタイミングが違う……夫婦が「離婚」を考えた瞬間

結婚したての頃は頭によぎることなどない「離婚」。でも、厚生労働省の「人口動態統計の年間推計」（2013年）によると、平成25年の婚姻件数は 66万3000組、対する離婚件数は23万1000組にも及びます。つまり単純計算すると3組に1組が離婚に到っていることに……。もはや、どの夫婦にも危機が訪れて不思議ではない状況。そこでマイナビウエディング編集部では、「パートナーとの離婚を考えた経験」について、既婚男女296名にアンケートを実施しました。

1割強が離婚を考えたことがある

Q.パートナーとの離婚を考えた経験はありますか。
はい（13.2%）
いいえ（86.8%）

ほとんどの人がパートナーとの離婚について、頭をよぎったことはないと回答。しかし、冒頭のとおり3組に1組が離婚という現実から、離婚原因は意外なところにあるのかも？　さっそく、「はい」と回答した方々に、一体なぜ離婚を考えたのか理由やエピソードを詳しく聞いてみました。

妊娠・出産・子育てを一緒にしてくれないから

とくに目立ったのは、妊娠・出産・子育てに関する理由でした。妊娠前から「子どもがなかなかできなかったり、そのことで仲良くできなかったりしたとき」（女性／29歳／電機）と悶々としたり、妊娠中に「具合が悪くて寝込んでいるなか、夫がぐでんぐでんに酔っぱらって帰ってきたから」（女性／37歳／情報・IT）とイライラしたりした人も……。

出産後は「子どもが生まれたばかりのときに手伝ってくれなかったから」（女性／34歳／情報・IT）、「共働きなのに育児はほとんど私がしているため」（女性／33歳／金属・鉄鋼・化学）という女性側からの声や、男性側からも「子どもが生まれてからというもの、どうも価値観が変わったようで。あの頃に戻りたい」（男性／46歳／その他）などの声が寄せられています。

思いやりのない言動に傷ついたから

次に多かったのは、「デリカシーない発言を毎回されるため」（女性／31歳／主婦）に代表されるような、思いやりのない言動に関するエピソードでした。

こちらも女性からの声が目立ち、「家事を全然手伝わない夫にイライラしているときに家事のダメ出しをされたとき」（女性／30歳／機械・精密機器）、「『会社にいるかわいい子と結婚すればよかった』としつこく言われるから」（女性／31歳／その他）「自己中心で自分の価値観でものを見て発言するところがイヤになったから」（女性／46歳／医療・福祉）など。

少数ですが男性からは、「『嫌い』と言われたとき。それなら別れた方がいいと思った」（男性／44歳／金属・鉄鋼・化学）との切ないエピソードも。相手の言動に傷ついた結果、離婚を考えてしまう人が多いようです。

お金に関して揉めたから

お金に関する揉め事も、離婚したい気持ちの引き金になるようです。

「お金の管理ができない相手なので」（男性／33歳／情報・IT）、「経済的な理由もあってすれ違いが起きるようになったから」（男性／47歳／ソフトウェア）、「生活費をきちんと渡してくれない。夜付き合いで飲みにいってしまい、午前様なことがしばしば」（女性／29歳／金属・鉄鋼・化学）などの不満の声が上がっています。

日々の積み重ねでストレスがたまったから

このほかにも、日頃の些細なことの積み重ねから「離婚したい」と感じ始めるケースも少なくないようです。

「パソコンで壁紙をアニメのキャラクターなど好みが違うものに勝手に変えられるから」（男性／32歳／食品・飲料）、「毎日いろいろと文句を言われ、些細なことでケンカ、もううんざり」（男性／33歳／情報・IT）、「心配するタイミング、笑うタイミング……すべてのタイミングが合わない。価値観のズレを感じる」（女性／49歳／アパレル・繊維）など、一度噛み合わなくなった歯車を修復させるのは難しそう……。

一方、今回のアンケートでは、8割以上が離婚を考えたことがないと回答しています。つまり8割の人は上記のような、相手への負の感情を持っていないということ！　ストレスを溜め込まずに、不満があれば早めに話し合うなどして、こまめに解決しながら暮らすことが、夫婦円満の秘訣といえるのではないでしょうか。

※アンケート対象
調査時期:2014年10月1日～2014年10月7日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数: 20〜50代の既婚男女296
調査方法:インターネットアンケート

（文／池田園子）

参考データ）
人口動態統計の年間推計
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suikei13/index.html

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suikei13/dl/gaiyou.pdf

※この記事は2014年10月27日に公開されたものです