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その“下腹ぽっこり”大丈夫!? 肥満・便秘だけではない意外な原因

下腹部ぽっこり■なぜ下腹がぽっこりするの?

“下腹ぽっこり”をなんとかしたい! と悩みを抱えている女性は多いと思います。そのほとんどが、体重の増加とともに蓄えられてしまった下腹部の皮下脂肪や、若い女性に多い慢性便秘症などの排便トラブルによるもの。便秘の場合は、腹部膨満に加えて、腹痛や吐き気などの症状が加わるケースもあります。

また、まれに妊娠していることに気がついていなかった……ということも。自分では正しく避妊していたつもりでも、コンドームの避妊率は100%ではないのです。生理が遅れているなど、妊娠の兆候が重なっている場合は要注意。

その他、空気嚥下症(くうきえんげしょう)といって、日常の中で無意識のうちに空気を飲み込んでしまうという癖によって、胃や腸の中に空気がたまり下腹が膨張してしまう場合も。特に心配のない症状ではありますが、胸焼けやげっぷなどが起こることもあります。

■病気のケースも……。油断は禁物!

「下腹部がぽっこりしている」。医学的には腹部膨満(ふくぶぼうまん)や腹部膨隆(ふくぶぼうりゅう)と表現します。重篤なケースだと、大腸がんや肝硬変によるものもありますが、若い女性には非常にまれな病気です。

女性にとって、もっとも注意しなければならないのは子宮や卵巣といった女性特有の臓器に関する病気が隠れている場合。子宮筋腫や子宮内膜症など割と女性に多く見られる病気でも、症状が重い場合には、腹部膨満が見られることもあります。不正出血(生理以外の時に出血する)や重い生理痛、下腹部痛などの症状が一緒に見られる場合には、早めに婦人科を受診しましょう。

確率は低いですが、婦人科系のがん(子宮がん、卵巣がん)でも下腹部が膨れてくることがあります。

■まとめ

いつも着ていた服がきつくなった、なんとなく下腹部が張っている感じがするなど、異変を感じたら早めに病院(内科もしくは産婦人科)を受診しましょう。

(文:31歳女性内科医/Doctors Me、構成:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.07)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

 

※この記事は2014年10月12日に公開されたものです

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