あなたの彼は大丈夫? 専門家に聞いた「マザコン男」と「孝行息子」の見極め方
こんにちは、心理カウンセラーの中野とも子です。
彼のちょっとした一言の裏を読む、恋愛読心術シリーズ。
【専門家に聞いた彼の深層心理。彼が「将来の夢」を語るときは結婚への合図!?】
嫌いな男子のランキングでは、いつも上位にランクインしている「マザコン男子」。そんな現代、気になる彼が自分の母親の話をする時、あなたはどう感じますか?
本来、「親孝行であること」は、けして忌み嫌われる行為ではないはず。親孝行しただけで、マザコン呼ばわりでは男性側もたまったもんではありません。
しかし、彼が「母親を大事に思っている」という言動を見るや否や、「おぬし、マザコンか?」と刀を抜く勢いになってしまうのは何故でしょう。
1992年放送のドラマ「ずっとあなたが好きだった」でブレイクした「冬彦さん」の登場から、「母親好き=マザコン=変態」という図式が出来上がり、いわゆる「マザコン」がヒステリックとも思える嫌われっぷり。
当然こういった社会風潮にも影響されている部分もあるのでしょうが、それだけではなさそうです。以前このコラムにも書きましたが、元来、女性は男性から「選ばれてナンボ」という歴史があり、そのせいで多くの女性達は美貌という自分の実力の及ばぬところで勝敗が決まったり、それに嫉妬したり、醜い足の引っ張り合いをして来ました。ですから、たとえ母親であってもその女性を褒めることは、瞬間的に「自分が一番寵愛を受けていない瞬間」であるからして、本能が「あなたの中の女」が、女の威信をかけて戦えと命令するのです。
しかし、もう一度いいますが、「親孝行であること」は本来立派な行為です。
自分の親に孝行な人は、あなたの親にも孝行なはず。あたなへの愛情が目減りすることとは別問題ですから、そこのところを女子のほうも心せねばなりません。
しかし!!
真性の「マザコン」は存在します。
では、「孝行息子」と「マザコン」はどう違うのか?
見分け方としては、「母親が精神的に支配していること」があげられます。
例えば、先の「母親の自慢」であっても、「今日の着てるいものは母が選んだ、母はセンスが良いから」などと言ったら要注意です。
孝行息子は、自分の人生のいろいろな選択を自分で決定しますが、マザコンは、決定権を母親に委ねます。
「母が○○大にしろといったから」
「母がどこそこに就職しろといったから」
自分の人生の大切な局面でも母親に決定権を譲ってしまいます。
これは、母親が自分のことを自分で決められない男に仕立て上げてきたからです。何故なら、息子が一人前の男になってしまったら自分から巣立ってしまう。それが寂しくて、わざと何もできない人間にするのです。それには、あれやこれやと世話を焼き、「私がいなくては何もできないでしょ」という考えをうえつけるのです。
お互いがお互いに依存し合っている状態、これを共依存と呼びます。立派な依存症のひとつです。
これは、母親が自分の持つ寂しさを埋めるために子どもの存在に依存するという病理からであり、子どもに依存するほど妻に寂しい思いをさせたそのダンナにも責任が大いにあります。
依存症ですからもちろん助けは必要な人たちですが、生半可な気持ちではこのタイプの母子に近づかないほうがよいでしょう。
この現象はなにも「母と息子」だけに起こるものではなく、「母と娘」にも高い確率で起こります。
いわゆる「一卵性母子」とか「マザコン女子」の存在です。
彼女達も、お互いに依存し合った関係です。
娘は母親にあらゆる決定権を委ね、自分の人生の多大な時間を母と過ごすことに費やします。その代わり経済的な援助、既婚なら家事や育児という重労働を負担してもらいます。
母親のほうも、娘に「必要とされる」ことで自分の存在価値を確認し、若い自分の娘を意のままにすることで自分の人生をもう一度やり直しているような甘い錯覚に溺れます。普通そのように母親が侵入することに反発する時期があるものですが、その時期を逃してしまった場合、このような関係が出来上がります。
いい年をして、「ママに相談してみる~」が口癖です。
いかがでしたでしょうか?
賢いあなたは、「孝行息子」と「マザコン」をしっかり見分けて、家族がみんなハッピーになるような恋愛をしましょうね。
ちなみに、「マザコン、キモイ!」という女子に限って、自分が子供を産むと「息子はマザコンに育てたい」と言いがちです。それって、「私って愛に飢えた寂しい女なの!」といって回っているようなもの。お気をつけあそばせ。
では、またね!
(心理カウンセラー 中野とも子)
※この記事は2014年06月17日に公開されたものです