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え? 飲み会だけの戦隊ヒーロー番組がある? アラサー女子が共感する『乾杯戦士 アフターⅤ』

はじめまして。テレビレビュアーの光里です。

働く女子向けに、見て「おもしろい」、「徹底的に語り合いたくなる」、「なぜか引き寄せられる」、「仕事のつらさを忘れられる」、「お・も・て・な・し」(←やや古くてすいません……)を目指した主にテレビドラマやバラエティ番組のご紹介をできればと。

で、初回なのに唐突ですが、みなさんは子どものころ戦隊ヒーローものの番組って見てましたか? 私は、女子のクセに(?)小学校低学年くらいまで見ていました。残念ながらそれぞれの具体的なストーリーは忘れてしまったのですが(苦笑)、ヒーローたちがレッド・ブルー・イエロー・ピンクなどに色分けされていて、メンバー内の女子はひとりか2人、戦う相手は巨大な悪の組織! そして、彼らを倒すための最終兵器としてロボがある……という設定は覚えています。

そんな設定を守っているけど、いろいろツッコミどころ……い、いや、見どころ満載のヒーロードラマがあるんです! それがテレ玉ほか全国9局で放送されている『乾杯戦士 アフターⅤ』(http://afterv.tv/)。

乾杯戦士 アフターⅤ

●見どころ1:戦うシーンが一切ない! 出てくるのは飲み会のシーンのみ!

「え? 何事?」と思うでしょうが、飲み会のシーンしか出てきません、このドラマ。ヒーローが飲み会で何を話しているのかと思えば、戦闘の反省……と言う名の愚痴など。

ヒーローを引退したはずの本部長(ヒーローたちは「戦闘課」という公務員の設定なので上司がいるのです)が突然戦闘に参戦した……という回では、「(本部長が)みんなで走るところ、途中で立ち止まって尋常じゃないくらい肩で息してたぜ」とか、「ロボに乗ったときの(加齢臭を消すための)コロンのにおい、キツかったよねー」なんて会話が!

これをサラリーマンっぽく翻訳してみると、「課長と外回りで信号をダッシュで渡ったら、アイツ肩で息してやんの!」とか「係長と同じタクシーに乗ったとき、マジ加齢臭ヤバくなかった!?」という感じに。こ、これは会社の同僚との会話にありがちな愚痴話に似・て・い・る!!

そう。働いている女子のみなさんは、会社の飲み会でありがちな会話と置き換えて、ストーリーを追っていくとより楽しめるというドラマでございます。

●見どころ2:若い天然系の女子に嫉妬

若い天然系の女子が途中から「戦闘課」に配属されてきます。その途端、今まで紅一点だったメンバーのピンクが明らかに彼女へ嫉妬!

ただでさえ、若くてフレッシュな感じにイラつくのに、素直で天然なキャラクター。そんなキャラにあからさまに惹かれる男子メンバーたち。戦闘に失敗したって男性陣がフォローするんですもん! その場面を目の当たりにすれば、女子なら嫉妬しちゃいますよね?

なんだか、これも4月になって部署に配属されてきた新人女子がまわりの男子たちにちやほやされて、のけものにされた既存女子たちがイラつく……という社会人女子なら遭遇することも多い場面に似ているような……。

●見どころ3:締めはカラオケ!

飲み会のあとは、毎度カラオケに行くヒーローたち。カラオケでは、ケチで絶対飲み代を支払わないピンクに支払わせるための策を実行したり、本部長から「今日の戦い再現ショー」を強要されたり、空気の読めないブルーのせいで、ヒーローたちの悪評につながるようなコメントでTwitterが大炎上したため、その火消しに追われたり……なんやかんや慌ただしい彼らですが、毎度毎度、その回のストーリーに合った楽曲を歌うのも見ものです。

初回は残念ながら見逃したのですが(涙)、例えば、「ズルい女」、「POISON?言いたい事も言えないこんな世の中は?」、「さよならだけどさよならじゃない」なんてラインナップ。

やまかつWinkの曲が出てくるなんて、世代の私としては懐かしすぎて……胸熱!
(「やまだかつてないWink」を知らないヤングな女子は会社のお姉さま方に聞いてみよう!)

そんなところがメインの見どころですが、個人的にはバッファロー吾郎Aさんが披露していたマコーレ・カルキンのものまねと、斉木しげるさんがとあるシーンで「お客さんがまだ飲んでる途中でしょうが!」と『北の国から』の名シーン「子どもがまだ食ってる途中でしょうが!」のパロディ的セリフを吐いていたのが、とてもとてもツボでした!

これで、かつてCMであった「後楽園ゆうえんちでボクと握手!」ならぬ「居酒屋でボクと握手!」なんてパロディCMが流れたらもっとテンション上がりそうだなぁ……(想像してうっとり)。

<プロフィール>
光里(ひかり)/テレビレビュアー。といいつつ、ドラマ、バラエティ番組以外に映画もウォッチングし、新旧問わずおもしろい作品を探し続けているライター。幼稚園児ながら、『にこにこぷん』よりも『夕やけニャンニャン』のほうが好きだった過去を持つ、アラサー女子。

※この記事は2014年06月04日に公開されたものです

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