ワールドカップ、あなたの知らないお金事情「優勝すれば35億円」
6月12日に開幕するサッカーのFIFAワールドカップブラジル大会。われらが日本代表は、6月15日にグループリーグの初戦を迎えます。大きな期待が掛かっていますが、まずはグループリーグ突破を目指して頑張ってもらいたいものです。
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さて、このサッカーのワールドカップですが、優勝するといくら賞金がもらえるのかご存じですか? ワールドカップのお金事情を調べてみました。
年々増える賞金総額……
最初はワールドカップの賞金から。
昨年12月にFIFA(国際サッカー連盟)が発表した、ブラジル大会の賞金総額は5億7,600万ドル。日本円にすると、約576億円(5月23日のレートで計算)です。先日、大手電気メーカーのソニーが「500億円の赤字」と発表しましたが、日本の大企業の赤字が補填(ほてん)できるくらいの金額が、「賞金」として支払われるのです。
ちなみに、野球のワールドカップともいえるワールドベースボールクラシックは、第2回の賞金総額が「約14億円」だったそうです。
サッカーのワールドカップの賞金総額は年々増加しており、2006年ドイツ大会の賞金総額は3億3,200万スイスフラン(当時のレートで約298億円)、2010年の南アフリカ大会では4億2,000万ドル(当時のレートで約370億円)でしたので、今大会の賞金総額はそれらを大幅に上回るものとなっています。
優勝すれば35億円!
さて、この賞金総額のうち、優勝するといくらもらえるのでしょうか? 今大会では、優勝すると3,500万ドルもらうことができます。日本円でなんと約35億円です。準優勝でも2,500万ドル、日本円で約25億円を手にすることができます。
さらに3位だと2,200万ドル(約22億円)、4位でも2,000万ドル(約20億円)ももらえるのです。
FIFAの発表によると、グループリーグで敗退した場合でも、800万ドル(約8億円)を手にすることができるとのこと。さらに出場国には、事前に準備金として150万ドル(約1億5,000万円)が支給されます。
それ以外の賞金について詳細は発表されていませんが、例年どおりならベスト16で○○ドル、ベスト8で○○ドルといった形で、成績に応じて賞金が出ると予想されます。
他にも、出場選手の「ケガに対する保険金」として、選手が所属するクラブにお金が支払われます。FIFAによると、南アフリカ大会では1日当たり1,600ドル(当時のレートで約14万円)が支払われたそうです。ブラジル大会ではいくら支払われるのか明らかになっていませんが、こちらも増額している可能性は高そうです。
ちなみに、今回のワールドカップブラジル大会ですが、ブラジル政府の発表によると大会の準備費用や運営費用のトータル金額は約110億ドルにも上るとのこと。日本円でなんと1兆1,000億円。これは過去最高金額といわれています。
ブラジルの観光庁は「経済効果は1兆円以上」という発表をしていますが、果たしてこの莫大(ばくだい)な費用のどこまでカバーできるのでしょうか……。
選手たちは栄誉を手にするために戦っているので、あまりお金お金と言うのも申し訳ないのですが、こうした賞金のことを意識して応援するのもアリでしょう。「ここ勝てば20億円だぞ!」といつもより応援に力が入る……かも?
(貫井康徳@dcp)
※この記事は2014年05月31日に公開されたものです