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雑学 ボディケア

女性も注意!水虫の予防と治療法「根治には3カ月」

聖路加国際病院 皮膚科医長 新井 達先生

「水虫」というと、「中年男性のかかるもの」というイメージがありますが、最近では若い女性がかかってしまうことも多いとか。そこで、水虫の予防、治療について専門医に取材しました。

【恥ずかしくても放置はNG! 実は女性に多い「痔」のはなし】

聖路加国際病院 皮膚科医長 新井 達先生にお話を伺いました。

■水虫は誰かからうつるもの!

――女性が水虫にかかることが増えているという話がありまして。ブーツやストッキングといった、足が蒸れやすい環境が原因だといった意見もあるのですが。

新井先生 水虫、正確には「足白癬(はくせん)」といいますが、その原因となる白癬菌は、温度が高く、多湿な環境で繁殖しやすくなります。しかし、蒸れるだけでは水虫になることはなく、基本的には、「水虫にかかっている人」からうつることで水虫になるのです。

――もし水虫になったらそれは誰かからうつされたということですか?

新井先生 そのとおりです。例えば昔でいうと、軍隊ですとか、共同生活をしている中で水虫にかかってしまうことが多いわけです。今では、家族の誰かが水虫にかかって、それが家族で共用している「お風呂の足拭きマット」「スリッパ」などを媒介してうつる、そのような状況が多いのです。

■水虫の特徴とは!?

新井先生 水虫には大きく3つのタイプがあります。

1.指の間がじくじくして、かゆみを伴い、皮膚がふやけるタイプ
2.足の裏にかゆみのある小さい水疱ができるタイプ
3.かゆみがなく、皮が厚くなってがさがさするタイプ

また、爪が白癬菌に侵される「爪白癬」というものもあり、爪が厚くなって黄色く変色するなどの症状が現れます。この爪白癬は飲み薬の治療が必要になります。

――水虫が原因で何か重篤な事態になったりしますか。

新井先生 水虫自体で命にかかわるような重篤な事態になったりはしません。しかし、かきすぎて傷ができ、そこから二次的にばい菌(細菌)の感染症になって高熱を出すことがあります。そうならないように注意してください。

■水虫予防はこうしましょう!

――水虫を予防する方法について教えてください。

新井先生 やはり、うつらないようにすることです。例えば、プールやサウナ、岩盤浴といった、多くの人が訪問する施設を利用する際には、足拭きマットなどに気を付けましょう。また、足をよく拭いて乾燥した状態に保つことが重要ですね。

家族に水虫にかかった人がいる場合には、自分用の足拭きマットやタオル、スリッパなどを用意して、共用しないことです。

■薬を継続して使うことが大事!

――水虫にかかってしまった場合の治療法を教えてください。

新井先生 「抗真菌剤」という薬を使うことで治療できます。最近では市販薬にも良いものがありますから、それらを使っても良いでしょう。

――どのくらいの期間で治りますか。

新井先生 完全によくするためには連日塗っても3カ月間かかります。重要なのは、症状が出なくなったからといって、すぐに薬の使用をやめないことです。症状が出なくなっても白癬菌が生き残っていれば、再発する可能性があります。

白癬菌を根絶することが大事なのです。ですから「症状が治まっても、もう1カ月薬を使い続ける」というのが良いでしょう。

■「水虫だ」と思っても、実はそうじゃないかも……

新井先生 自分で水虫だと思い込んでいても、そうではない場合もあるので注意してください。特に汗かきの人に多い「異汗性湿疹(いかんせいしっしん)」が水虫とよく間違われます。

――その症状はどのようなものですか?

新井先生 水虫同様にかゆみを伴ったり、皮膚が剥離したりといったことが起こります。

――その疾患の症状は水虫によく似ているのでしょうか。

新井先生 小水疱ができますので、水虫と混同される人がいらっしゃいますが、これは菌が引き起こすものではないので、水虫の薬は効きません。

――薬を塗っているのに効かないなあ、となってしまうのですね。

新井先生 ですからやはり専門医に一度相談して、それが白癬菌によるものかどうかを検査してもらうのが良いと思います。「水虫」というと恥ずかしい、なんて思う人がいるかもしれませんが、そんな気持ちは置いてきちんと対処し、早く治療を行うのが良いでしょう。

――ありがとうございました。

「水虫かな?」と思ったら、恥ずかしがらずに、まずお医者さんを訪ねるのが最も良いようですね。皆さんもぜひそうしてください!

(高橋モータース@dcp)

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