やってはいけない!マナーNGあるある「×社内の人を敬称で呼ぶ」「×名刺交換で相手より後に出す」
名刺交換に応接での席次、社外のマナーはいろいろ迷うことばかり。新入社員がやってしまいがちな、“べからず集”をご紹介します。
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●社内の人を敬称で呼んでしまう
社外の方に対して「私どもの田中部長がこう仰っていました」。一見問題ないように見える敬語の使い方も先方には不快感を与えるもの。田中部長という言い方は敬称であり、「社外では部長の田中が」と呼び捨てにすべきところ。
もちろん、「仰って」ではなく、「このように申しておりました」と謙譲語で伝えなければならない。相手がお客様でなくとも駄目。協力会社の方などに対しても社外の用語で対応すべきところ。
●「これを差し上げて下さい」などと平気で言ってしまう
相手が社外の方で、自社のカタログ、見本品などを差し上げる場合、「これを上司の方にも差し上げてください」と言ってしまう。これは相手の行為「渡す」を謙譲語にしていることに問題がある。「これを上司の方にもお渡し願えますか?
」などといった言葉遣いが望ましい。
敬語をきちんと使いこなさなければ、このような言葉遣いで相手に不快感を与えるケースがあるかもしれない。
●名刺交換で相手より後に、相手の上に出してしまう
新人研修で名刺交換を覚えて、客先へ行ったら自分から名刺を差し出し、協力会社の方などが来社した時は相手が先に出す、と覚えている人が多いはず。ところが、相手が目上の場合は、新人がまるでふんぞりかえっているように映る。
新人の間は、誰に対しても自分から名刺を出すことがマナー。また、相手と名刺を同時交換する時に、相手の名刺よりも高い位置で出しては失礼になる。必ず相手の名刺よりも下から出すようにしたいところ。因みに、一流ホテルの総支配人などは、誰に対しても自分の名刺を先に、そして下から出している。
こうしたちょっとしたことは、新人研修ではなかなか教えて貰えないが、先輩社員は知っていること。先輩の心配りをよく観察して身につけたいもの。
●接客業で、お客さまの進路を妨害する
飲食などの接客業で、意外と多いのがこれ。自分がお皿などをもって歩いている時、ゲストの進路を横切る。これはタブー。ではどうすればよいか。もちろんベストなのは歩く時にゲストをよく観察して予め手前で待つなどする。
それでも進路がぶつかる場合は、必ず自分が立ち止り、「失礼しました」などの言葉や会釈などをしてゲストにご自分のペースで歩いていただくこと。これが出来ないと、接客でゲストに著しい不快感を与える。
●(文:深山敏郎/(株)ミヤマコンサルティンググループ/コミュニケーションズ・スペシャリスト)
著者プロフィール
著書:「できるリーダーはなぜ『リア王』にハマるのか」~100冊のビジネス書よりシェイクスピア~ 青春出版社刊。コミュニケーション改善の請負人として、高級ホテル、外食チェーン、外車ディーラー、IT企業など、20年で延べ4万人あまりを直接指導。夢は、英国でシェイクスピア芝居を英語で上演すること。http://www.miyamacg.com/ お問合せ先:info@miyamacg.com
※この記事は2014年05月02日に公開されたものです