片付く人と片付かない人の「ちょっとした3つの違い」
片付く人は、几帳面でマメな人ばかりとは限りません。意外にも「私はズボラだから」と言います。時間がないとか、部屋が狭いとか、性格のせいだとかではありません。考え方と行動パターンの僅かな違いが、片付くかどうかの「美」差につながるのです。
■タイミングの違い
買い物をして帰宅したら、すぐに使えるようにしていますか?食品なら冷蔵庫や棚に、衣類ならタグを外してクローゼットの中に収めるといった、タイミングの違いから片付けに差が出やすいのです。
その場ですぐにやっておけば、軽い作業で済むはずなのに、先延ばしにしていると手間がかかって面倒なことになります。それは、汚れを取り除く作業と同じ。軽い汚れなら、表面を拭くだけでキレイになりますが、こびりついた汚れはゴシゴシこすったり、薬品を使ったりしないと落ちません。「すぐする、すぐすむ」と覚えておきましょう。
■持ち数の違い
「安い」「かわいい」「便利そう」といった気分で、買い物をしていませんか?仕事帰りにたまたま出会った素敵なアイテムは、「何かの縁があるかも」「セールだから買わないと損」、などと気分で買う傾向が強いと、いつの間にかモノが増えてしまいがち。そして、しまいきれなくなると、「収納が少ないから」と部屋のせいにしているかもしれません。
片付く人の身の回りには、吟味して選んだモノだけがあって、部屋が広々と使えるようになっています。収入が多いか少ないか、部屋が広いか狭いかではなく、自分のライフスタイルに合った、お金と部屋の使い方を知っているかどうか。それが片付けの「美」差につながります。
■見通しの違い
散らかったら片付ければいいと思うほうですか?テーブルの上にモノが置いたままになっていると、食事や作業をするスペースが狭くなってしまいます。それでは不便だからと片付けているのに、数日たてばまたもや散らかっている。その繰り返しにウンザリするという人は少なくありません。
片付く人は、散らかることによるリスクを知っています。たとえば、使いたいモノがすぐに見つからない、大切なモノがどこにあるか分からなくなるため、いつも探し物ばかりしているといった時間のロス。探すためのわずか数分を日々積み上げてみると、1年先5年先に何日分が無駄に消えたことになるのでしょうか。そんな人生という時間に置き換えてみると、片付く人との差がグンと縮まります。
文/住生活アドバイザー・すはらひろこ
※この記事は2014年03月25日に公開されたものです