1月11日は鏡開き!おしるこ・ぜんざいは関東と関西で違う―1人前なのに2杯出てくる「ぜんざい」
1月11日は鏡開きの日とされています。お正月の間、飾っていた鏡餅を下げて食べる風習ですね。皆さんは、鏡開きでお餅をどんなふうにして食べますか?
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なぜ「開く」のか?
そもそもなぜ「鏡開き」というのでしょうか。鏡開きの日には、硬くなってしまった鏡餅を槌(つち)などで割るのですが、これは「切る」「割る」という言葉を避けるためであるようです。「切る」「割る」は縁起の良くない言葉ですので、これを避け、「開く」と縁起の良い言葉を当てているのです。
1月11日の理由は徳川家光までさかのぼる!
なぜ1月11日に行われるのかについて、最も有力な説は以下のようなものです。
もともとは、旧暦の1月20日に行われていました。しかし、江戸幕府三代将軍、徳川家光が1651年(慶安4年)4月20日に亡くなりました。ここから、20日が忌日となり、1月20日ではなく、1月11日に行うようになったというのです。
ただし、1月11日に鏡開きを行わない地方もあります。1月4日や1月20日などの日に行う地方もあるのです。
「おしるこ」と「ぜんざい」の違いは!?
鏡餅を割ってできるそのお餅を、皆さんはどのようにして食べますか?おしるこ、あるいは雑煮にすることが多いのではないでしょうか。
ところで、「おしるこ」と「ぜんざい」はどこが違うのかをご存じですか?
諸説ありますが、関東と関西で大きな差があります。
まず「おしるこ」です。
●関東の「おしるこ」
一般的には、お餅の入ったあずき汁のおわん。あずき汁は、つぶあん、こしあん、どちらでも可。
つぶあんのものを「田舎しるこ」、こしあんのものを「御膳しるこ」と呼んで区別することもあり。
●関西の「おしるこ」
お餅の入った、こしあんのあずき汁のおわん。
次に「ぜんざい」です。
●関東の「ぜんざい」
お餅や栗に、汁気のないあんこをかけたもの。お皿に載って出てくる。
●関西の「ぜんざい」
お餅の入った、粒あんのあずき汁のおわん。
ちなみに、関東でいう「ぜんざい」は、関西では「亀山」と呼ばれることが多いのです。
*……地方によってさらに違いがあるようです。
1人前なのに2杯出てくる「ぜんざい」
大阪府大阪市中央区には有名な「法善寺 夫婦善哉(めおとぜんざい)」があります。そもそもは「お福」というお店で、創業はなんと1883年(明治16年)。このお福で供されたのが有名な「夫婦善哉」。頼むと一人前でも2杯のぜんざいが出てきます。
「夫婦」な「ぜんざい」というわけで、今でも大阪の名物です。
まとめ
鏡開きにまつわるもろもろでしたが、いかがでしたか。
皆さんも、鏡餅を開いて、温かいおしるこを作ってみませんか?
(高橋モータース@dcp)
※この記事は2014年01月09日に公開されたものです