30代独女、ボーナス＆退職金ナシ。マネー不安解消の糸口は？

更新: 2016.03.13

まりこさんの趣味はパン屋さん巡り。食べログで検索したり、たまたま通りかかったお店にも入ったりするそう。「特に個人経営のパン屋さんが好き。ドアを開けた瞬間のパンの香りがたまりません」

花輪　「収入を増やす」という目的はもちろん、働き続けるためには日頃から仕事のスキルを磨いておくことが必要不可欠です。

編集部　スキルアップの内容としてはどのようなものが考えられますか？

花輪　私自身の会社員時代の経験だと、外資系企業では事務職でも英語ができる人は給料が高い場合があります。また、スキル次第では役員秘書などの道もひらけてきます。逆に、まったく英語を使わない仕事をしているのに、英会話スクールに通っても、ただの習いごとで終わってしまうかもしれません。今の仕事に役立つスキルを洗い出し、集中的に時間とお金を投下するのがコツです。

編集部　まりこさんの場合、副業でモニターなどをやっていて、今後もどんどん参加していきたいそうです。こうした副業も、収入アップの方法としては有力な選択肢のひとつになるでしょうか。

花輪　副業をすること自体は悪い選択肢ではないのですが、気がかりなのは目先の“小遣い稼ぎ”に夢中になって、本業でのスキルアップから遠ざかってしまうことです。かける時間に対して、どれくらいのリターンが得られるのか、また、将来の仕事につながるものなのかといったあたりは冷静に判断しましょう。

将来と現在にバランスよくお金を振りわけて！

将来に備えて、しっかり貯金するのは、お金と賢くつきあうための最初の一歩です。しかし、「今」をおろそかにするのは禁物。たとえば、まりこさんの場合であれば、「契約社員なら手取り月収の15～20％を貯金」という目標をクリアしていますので、月々1万円は美容費や服飾費などに回してもOK。結婚を希望するなら今のうちに外見にも投資しておくべきという考え方もできます。使うべきところにはきちんとお金を使い、引き締めるべきところはしっかり節約することが大切です。この一年の貯め方＆使い方はどうだったでしょうか。年末年始に振り返ってみると、新しい発見があるかもしれませんよ。（花輪陽子）