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日本人は“和食”の味わい方を知らない!? お米の味がわからない日本人は4割

味や鮮度、品質の違いを見極める自信

高橋酒造株式会社は、2013年12月に一汁三菜を基本とした日本の家庭料理“和食”がユネスコ無形文化遺産に登録されたことを受け、全国の20代~60代の日本人500名を対象に、日本人の和食の喫食率や、和食に対する理解や意識を調査し、結果を発表した。

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同調査において、和食においてこだわっている食材を尋ねたところ、「米」(48%)が最も多く、次に、「出汁(だし)」(46%)、「野菜」(40%)にこだわりがあることがわかった。

しかし、これら食材の味や鮮度、品質の違いを見極める力について、「自信が無い」と回答した人は、いずれも4割にのぼった。また、「自信が無い」と回答した割合は年代が低いほど高い傾向にあり、特に、「米」においては、20代で62%が「自信がない」と回答したのに対し、60代では25%にとどまり、年代差で大きく違いが見られた。

「米」の味や鮮度、品質の違いを見極める自信

和食において重要だと思う要素については、1位「出汁・調味料」(64%)、2位「食材(味や鮮度)」(57%)、3位「全体のバランス」(50%)が上位となった。

和食において重要だと思う要素

また、和食(一汁三菜)の喫食率を尋ねたところ、毎日食べる人は全体の約23%、ほぼ毎日食べる人を含めると全体の38%。その割合は年代と共に低下し、20代~30代では約2割にとどまった。一方、「米」など食材の味わいを見極める力について、「自信がある」と回答した割合が比較的高い60代では、約6割が毎日和食を食べており、食材を見極める力と和食の喫食率には相関性があると考えられる。

和食(一汁三菜)の喫食率

毎日和食を食べない理由は、「和食は作るのが面倒」(25%)と「外食が多い」(20%)をあげる人が多いことがわかった。「和食は作るのが難しい」(17%)も理由の1つに加わり、和食を作ることに抵抗を感じている人が多いこと、また、忙しい現代人の食生活が喫食率に起因していることが見て取れる。

和食(一汁三菜)を食べない理由

一方、和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたことに対しては、全体の88%が「誇りに思う」と回答。さらに、和食の無形文化遺産登録をきっかけに、和食に対する「興味・関心の向上」(83%)、「勉強意欲の向上」(59%)が見られ、「和食をもっと積極的に食べたいと思う」人は全体の76%と高く、和食に関する関心度が高まっていることがうかがえる。

※この記事は2013年12月19日に公開されたものです

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