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【新連載】Facebookにあがる幸せそうな彼女の姿がうらやましくて……

Story1 ★小さな嫉妬

満員の通勤電車で、
大声で話をする人はあまりいないが、
ゆりかもめの列車内は、
他の路線よりさらに静かに感じる。

だから今日も、ため息はそっとついて、
わたしはスマートフォンのアプリを閉じた。
理由はFacebookの書き込みで感じた、
小さな嫉妬。
遠い地方都市にいる高校時代の友人が、
ママ友の誕生祝いのホームパーティを開く、
その準備をしている様子が、
とても楽しそうだったから。

わたしはこれから仕事なんだけどな。
それも日の当たらない巨大な倉庫で、
重たいダンボールと格闘するのだ。

仕事に行く気力が削がれそうになるのを、
窓の外に視線を移してごまかした。
今日も快晴。
空は澄んでどこまでも青く、
海は遠く陽を受けてキラキラと輝いている。
わたしは会社の最寄り駅で降り、
建物の隙間からのぞく空と海の境目、
水平線の画像を撮るとFacebookにアップした。