コンサルが教える常識破りの仕事術「メールに即レスNG」「重要な仕事をルーティン化」

周囲をざっと見回してみて、「この人はビジネスで高い成果をあげている！」と断言できる人はどのくらいいますか？　真の成功者のみをカウントするなら、片手で数えられるくらいだと思います。

【仕事でやりがいを感じるのはどんな時？　1位は】

実のところ世の中には、「努力と結果が見合っていない」「熱い想いはあるのに何も形にできていない」という人のほうが、圧倒的に多いことでしょう。では、成功者とそうでない人のちがいはどこにあるのでしょうか？

■常識を破れば、みるみる成果が出てくる！

この問いに対して、「トップ4％と同じように成果を上げたいなら、『常識』を破ることをすすめます」というのは、『96％の人がやっていない 稼ぐ人の常識破りの仕事術』著者であり、ビジネスコンサルタントとして活躍中の北岡秀紀さん。

北岡さんのまわりには、実際に以下のような人が存在するのだとか。

・「優先順位を立てること」をやめたことによって、働く時間が半分になって売上が倍になったセールスパーソン
・「顧客志向」をやめてからというもの、客単価が倍になり、会社の利益が2.7倍になった経営者
・「夢を紙に書いて」も、夢を細分化して計画してもそれを実現できなかったのに、あることをやっただけで長年の夢であった独立起業を果たしたサラリーマン
・「人のために尽くす」のをやめて、徹底的に利己主義を貫くことで年収を倍にし、孤児院に寄付しまくっているスーパーサラリーマン

「こんなふうに、信じていた『常識』を否定されるような話を聞くと、イラッとしませんか？　でも、イラッとしたということは、それだけ『常識』にとらわれていたというサインです」（北岡さん）

でも、「常識を破る」とひとことでいっても、そう簡単なこととは思えませんが……。

しかし、北岡さんによると、今すぐにでも実践できそうな「常識の破り方」がたくさん存在する模様。

■電話やメールはまとめてチェックしよう！

「たとえば、集中して仕事したいときには、『電話が鳴ったら取らないといけない』という考え方を捨てて、電源オフまたはサイレントモードにしておくだけで、仕事の効率があがります。かかってきた電話に対してのコールバックは、あらかじめ決めておいた時間にまとめて行うのが得策。

これを聞いて、『電話代がもったいない…』なんて思ったらだめです。お金は取り返せますが、質の高い時間は絶対に取り戻せませんから」（北岡さん）

また、メールへの対応も同様に、「読む時間」を設定しておくことで、仕事の効率が上がるそう。

「その時間がきたら、古いものから順に、すべてその場で処理するんです。そうすると、『このメールはあとで返信しよう』と思って、同じメールを再度読むなんていう重複がなくなりますから」（北岡さん）

■ルーティンワークをいかに増やすかが業績アップの要となる

さらに、北岡さんによると、「ルーティンワークに時間を取られるのはよくない」という常識も、今すぐ打ち破るのが得策だとか。

「『ルーティンワーク＝成果につながらない重要度の低い仕事』という概念を持っている人は多いでしょうが、本来『ルーティン』とは、無意識に淡々とこなす仕事のことです。ということはつまり、もしも成果に直結するような仕事をルーティン化することができれば、淡々と成果をあげられるということですよね？」（北岡さん）

北岡さんによると、仕事をルーティン化したいなら、以下の3つのステップを踏むことが重要だといいます。

ステップ1
成果に直結する業務は何であるのかをリストアップする。

ステップ2
その業務のプロセスをタスクに細分化して書きだす。
これはたとえばプレゼンの準備の場合、
1.クライアント像を明確化する
2.伝えたいメッセージのネタ出しを行う
3.2で出たネタをもとにコアメッセージを作る
4.コアメッセージを支えるサブメッセージを決める
といった具合なのだそう。

ステップ3
スケジュール帳に、最低1日1タスク以上を「やるべきこと」として記入する。

これなら、すぐにでも実践できそうだと思いませんか？　トップ4％入りを目標に、業績を伸ばしたい人は、今すぐ、ステップ1に取りかかってみてはいかがでしょうか。

※この記事は2013年11月26日に公開されたものです