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衣類と会話すれば絶対に失敗しない! 押さえておくべき洗濯の基礎知識

白いシャツに色移りしてしまった。セーターが縮んでしまった。そもそもこの服は家で洗えるの? そんな不満や疑問を解消するコツを洗濯アドバイザーの中村祐一さんにレクチャーしてもらいました。

 

家で洗えるかどうかは、洗濯表示と素材がキモ!

 

実は、衣類の約8割は自宅でも洗えてしまいます。家で洗えるかどうかを知る手がかりになるのが、衣類のラベルにある「洗濯表示」と「素材」。衣類の性格や洗濯時の注意点を教えてくれる大切な情報源なので、事前に確認しておきたいもの。では、何をどう読み取ればいいのでしょうか。

 

■洗濯表示

ラベルを見るとさまざまな絵表示が入っていますが、家で洗えるかどうかの判断基準になるポイントは3つ。1つは、四角い洗濯機マーク。これは気軽に洗いやすいマークで、洗濯難易度は「低」。ほとんど問題なく洗濯できる服が多いでしょう。続いて、おけの中に「手洗イ」という文字と波線が書かれたマーク。これは「やさしく手洗いしましょう」を意味していて、洗濯難易度は「中」。洗えるけど、洗濯機でガンガン洗ってしまうとちょっと傷んだりするなど、少しデリケートな服につけられています。ちなみに、これらの絵表示には、「40」など数字や「中性」「弱」「ネット使用」といった文字が入っています。数字は、水温の上限、「中性」は「中性洗剤を使ってください」、「弱」は「洗濯機を使うけど弱い回転で洗ってください」、「ネット使用」は「ネットに入れて洗ってください」という意味です。

 

そして最後に、おけのマークに×がつけられた表示。これは、水洗いできない=洗濯難易度「高」の衣類であることを示しています。実はこのマーク、普通はクリーニングに出すような服が多い表示ですが、「素材」によっては家で洗うことも!

 

■素材

水洗いできない表示で「絶対に失敗したくない!」という衣類はクリーニングへ出したほうがいいですが、洗うか洗わないか判断に迷った場合は素材をチェック。水に強いポリエステルやナイロン、アクリルなどの合成繊維や綿、麻、ウールなどは、たとえば、洗濯機のドライコースや手洗いコースを利用したり、シワになりやすい素材は脱水時間を短くしたり、また、自分でやさしく手洗いするなど、工夫次第で十分“自宅洗い”できてしまいます。ただし、縮みやシワが出やすいシルクやキュプラ、レーヨンはクリーニングに出すのが賢明です。ちなみに、素材がいくつか混ざっている衣類は、いちばんデリケートなものに合わるのがベスト。

 

汚れで分類すれば、洗いすぎも洗わなすぎも防げる

 

どの衣類もまとめて洗濯機に入れて、標準コースを「ピッ」、なんてことしていませんか? すべて同じように洗ってしまうと、汚れが多いものは落ちずに残ってしまったり、逆に少なければ洗いすぎによって衣類がはやく傷んでしまったりすることも。ちょっとしたポイント汚れなら洗剤を直づけして入れたり、染み抜きなど下洗いをうまく活用すれば、無駄なく洗うことができます、

 

また、洗濯物分類には、色も重要な要素。とはいえ、細かくわけるのは大変ですよね。基本は、「白っぽいもの」と「黒っぽいもの」または「色の薄いもの」と「色の濃いもの」の2種類でOK。カゴを2つ用意しておいて、脱ぐたびに仕分けし、1日ごとにローテーションで洗えば、手間もかかりません。

 

また、ひとり暮らしの方など洗濯物が少量の場合は、洗濯ネットを活用するのも手。たとえば、色別・アイテム別・素材別にネットをわけて、1回でまとめて洗濯。それだけでも、色移りなどのトラブルをいくらか軽減できるはずです。

 

→[次ページ] 洗濯のタイミングは4つの「1」で覚える!

 

 

■監修 洗濯アドバイザー・中村祐一さん

長野県伊那市で家業のクリーニング店三代目として働いたのち、現在は主に洗濯アドバイザーとして活動。知っているようで知らない洗濯の知識をわかりやすく伝える洗濯アドバイスの達人。「洗濯王子」の愛称でテレビ・雑誌・講演などで活躍中。著書に「幸せを呼ぶスマート洗濯」ほか
http://ameblo.jp/sentaku929/

 

※この記事は2013年10月29日に公開されたものです

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