お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

足のトラブル、その原因は角質にあった! 乾燥の時期に実践したい、正しいフットケアの方法って?

同世代女子が気になるトレンド情報から、新商品、人気スポットなどまで、ランチタイムの話題にしたい、気になるあれこれをピックアップ!

秋冬になるとお肌の乾燥が気になる女子も多いはず。

実際に、秋冬は皮脂の分泌量が減少する、空気の乾燥によって肌水分が蒸発しやすくなる、血行不良や冷えによって、皮膚の新陳代謝が低下する……など、お肌の乾燥を引き起こす要素がたくさん。中でも、足の裏のガサガサ、かかとのコチコチなど足もとのトラブルに悩まされる人は多いのでは?

冬場は床暖房やホットカーペット、足もとにあるファンヒーターによって肌水分が逃げていってしまうため、足の乾燥がすすみやすいそうです。そんな乾燥のメカニズムと、正しい対策の仕方をレクチャーするセミナー「フットケアセミナー 2013 Autumn&Winter」(フットケアラボ主催)が開催されました。同セミナーでは、医学博士・野村有子さん(野村皮膚科医院院長)と、フットセラピスト・大島道子さん(フットケアサロン『aplicie~アプリシエ~』主宰)が秋冬の足もとの乾燥や角質ケアについて解説。

なんでも、足もとが乾燥しがちになるのは、人間の皮膚の構造によって起こってしまうんだとか。足の裏の皮膚は、皮脂が出る皮脂腺がないので、通常よりも乾燥しやすいんです。そして、皮膚がガサガサする主な原因は、角質。

肌が乾燥してくると、肌表面にキレイに並んでいるはずの角質の並びが悪くなってきてしまい、さらにこの状態がすすむと、角質がはがれ落ちてきます。この角質がはがれ落ちてくる状態がいわゆる「カサカサ」や「粉吹き」状態。一方で、「コチコチ」や「ひび割れ」は角質の「角化」という状態によって引き起こされているものなんです。

「乾燥はカサカサしていて皮がめくりあがって、粉を吹いている状態、一方で、『角化』は古い角質層がたまり、皮膚が硬くなっている状態だということ。このちがいを理解しないで“なんとなく”お手入れをしていては、いつまで経っても症状は改善されません。カサカサ、粉吹きは肌表面の角質がはがれ落ちることによって起きる症状なので、しっかりとした乾燥ケアを、コチコチやひび割れの症状は『角化』している証拠なので、角質のケアをすることが重要です」(野村さん)

正しい乾燥ケア

(1)乾燥をひどくさせないために洗いすぎないこと
(2)保湿クリームを乾燥の度合いにしたがって使いわけること

「保湿クリームは、できれば1日2回程度塗ってください。乾燥がひどい場合は、オイルやクリームタイプを、軽い場合は、乳液もしくは化粧水タイプのものを用意して使いわけてください。保湿クリームを塗るタイミングとしては、入浴後がオススメ。足の裏全体に、たっぷり塗ってください」(野村さん)

角質ケアについては、角質がそこまで固くなっていないときは、尿素クリームを塗る程度でOK。でも、角質が固い場合はヤスリや軽石で角質を除去してから、シアバター・ワセリン・ビタミンE入りの保湿クリームを塗る、といったように角質の状態によってケアの仕方を変えるのが効果的なのだそう。ただし、角質を削る場合には「削りすぎないこと」に注意が必要。削りすぎると、体の防衛反応によって、かえって角質が厚くなってしまうことも。

また、角質ケアについては大島さんがより詳しくポイントを説明。

「削る角質ケアを行うときは、必ず皮膚をやわらかくしておくこと。フットバスなどで足を温めるのがオススメです。また、角質を削るときついガリガリとやってしまう人もいると思いますが、それはNG」(大島さん)

角質を削るときの正しいプロセスとしては、ケアしたい部分に向かって、いろいろな方向から一方方向にヤスリを動かすよう意識するといいみたい。また、全部削ろうと思わずに、「少し物足りないかも……」ぐらいで終えるのがポイント。

「ヤスリをゴシゴシさせないよう、一方方向に動かすよう意識するだけでも、ずいぶんとお手入れの質が変わりますよ。また、最後にしっかりと保湿をして、乾燥対策も忘れずに」(大島さん)

削る角質ケアのほかに、大島さんがセルフケアとしてオススメしているのが、ピーリングなどの削らない角質ケア。テクニックいらずなのに、きちんとたまった角質のセルフケアができるので、ヤスリを上手に使えない……という人は試してみるといいかも!

まとめ

足もとのお手入れについて、乾燥ケアと角質ケア、ごちゃ混ぜにしていた人も多いはず。自分の足のトラブルが乾燥が引き起こしたものなのか、それとも『角化』によって引き起こされているものかしっかりと見極めて、足のトラブル知らずになりましょう♪

(取材協力:野村有子・大島道子、文:川原裕子/マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.05.31)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2013年10月29日に公開されたものです

SHARE