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「世界七大禁断の地」に日本から2カ所ランクイン「青木ケ原樹海」「軍艦島」

明石家さんまが司会を務め、各界の評論家が最新情報を次々に披露する『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)。7月17日の放送では、「旅行でケンカは当たり前!?」「旅行最初の2日間は心筋梗塞になりやすい!?」など、旅行のウラ情報が紹介されました。そこで、マイナビウーマン編集部でも視点をちょっと変え、外国人が見た日本の注目スポットを調べてみました。

世界最大の旅行クチコミサイト「トリップアドバイザー」では、外国人に人気の観光スポットをアメリカ・ヨーロッパ・中国のそれぞれで集計。ここでは、それぞれのTOP3を比較してみましょう。

●アメリカ人が選んだTOP3は…

1位 広島平和記念資料館
2位 宮島(厳島神社)
3位 東京ディズニーシー

ここで気になるのは、東京ディズニーシーが3位にランクインしたところ。レビューを見ると、「他のディズニー・パークよりも安い」「アメリカナイズされていると思いきや、クラシックなディズニーの世界やベニスの街並みが見事に再現されている」などという意見が多いです。何より共通してみられる声は、「たくさんのフレーバーのポップコーンがおいしい」というところ。さすがアメリカ人!

●ヨーロッパ人が選んだTOP3は…

1位 宮島(厳島神社)
2位 広島平和記念資料館
3位 金閣寺

宮島を訪れる外国人観光客でダントツに多いのがフランス人。海に浮かぶ世界遺産、モン・サン・ミッシェルと共通するものがあるのか、何かフランス人の感性に訴えかけるものがあるんでしょうね。

●中国人が選んだTOP3は…

1位 金閣寺
2位 清水寺
3位 大阪城

中国人に金閣寺が人気なのは、金ピカが好みに合うのはさることながら、アニメ「一休さん」を見ていた人が多く、その舞台になった場所として興味をそそるのだとか。清水寺は写真撮影が大好きな中国人には、うってつけのスポットだそう。

また、世界的な旅行雑誌「ロンリー・プラネット」の2013年オススメの地域ベスト10には、日本では唯一「瀬戸内海」が9位にランクイン。紹介記事を記者なりに要約しますと、「無数の島々のある400km荒々しい水路が、喧噪のない日本の体験を実現してくれる」とのこと。ちなみに、瀬戸内海北岸を車で走ることを「縦断する」といい、海路を船で進むことを「横断する」というのだそう。「ロンリー・プラネット」で紹介しているのは、横断する方でしょうか? いずれにしても、今後は人気の広島から、瀬戸内海の島々まで足をのばす観光客が増えそうですね。

一方、2012年にCNNが発表した「世界七大禁断の地」には、チェルノブイリ遊園地やセドレツ納骨堂と並んで、日本の地域が2箇所も選ばれています。

その1つは、青木ケ原樹海(富士の樹海)。自殺の名所で、「日本人の怒りの魂に取りつかれている」として紹介されていました。世界に自殺の名所は数あると思いますが、七大禁断の地に選ばれるとは。外国人にも“魂”は姿を見せるのでしょうか…。

もう一つは、長崎県の軍艦島(正式名称:端島)。軍艦島は、東京ドームをひと周り程度大きくした広さの島で、1950年代には炭鉱があり、何千もの労働者が住んでいました。小さな島にたくさんの建物が立っている様子が軍艦に似ていることから、この名前で呼ばれるようになりました。

最盛期には、日本で最初の鉄筋コンクリート住宅も建てられ、東京以上の人口密度だったとか。また、戦時中は、中国、韓国からの徴用があり、「監獄島」と呼ばれていたという怖い歴史もあります。そして1974年に炭鉱が閉山してからは30年以上放置され、島がまるごと廃墟になっていました。

島内への立ち入りは長く禁止されていましたが、2009年からは上陸と一部施設の見学を解禁。B?zの『MY LONELY TOWN』(2009年)のジャケット、ミュージックビデオの撮影ロケ地にもなっています。CNNは、「元炭鉱夫の荒廃した建物および廃棄された物品は、この世で最も荒廃した島のようにこの場所を感じさせます」と伝えていましたが、軍艦島上陸ツアーの人気はうなぎ上りで、「禁断の地」どころか、世界遺産にしようという動きもあるくらいです。

世界の視点を借りると、これまで気にかけていなかった日本も見えてきますよね。まだ訪れたことのない“ワールドワイドな日本”がある方は、この夏に足を運んでみませんか?

(桃山くるみ/サイドランチ)

※この記事は2013年07月19日に公開されたものです

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