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「彼が私の話を聞いてくれない」情報過多だと重要情報以外は無視する

「会話」はお互いのことを知るために、重要なもの。特に女性にとっては、単なる情報交換以上の意味を持ちます。しかし、男性にとっては必ずしもそうではないようで、カップルの間でも「私の話聞いてるの!?」なんて会話は珍しくありません。「話したい女性」と「会話に乗り気ではない男性」。女性にとってはやきもきしてしまう場面ですが、実は彼の心に大きな問題が隠れているケースもあるようです。

退避症候群とは?

インターネットの普及で、現代は「情報過多時代」だと言われています。自分に情報を集める気がなくても、さまざまな場所で膨大な量の情報にさらされます。

頭の中に入ってくる情報が多くなるほど、それらを整理して、まとめて必要のないものは受け流す、といった「情報処理能力」が必要となります。たくさんの情報により、選択肢が増えることは良いことですが、精神的な負担になってしまうこともある、というわけですね。

情報過多の状態に対応するために、現実の世界から退避してしまうのが「退避症候群」です。退避することで多すぎる情報をシャットアウトするのです。自分の精神を健全に保つための「順応」だと考えられています。

退避症候群の特徴とは

情報が多すぎて処理できなくない環境のことを「過剰負荷環境」と言います。過剰負荷環境に陥ると、人は入ってくる情報をできる限り遮断しようとします。具体的には「一つ一つの情報を可能な限りシンプルに解決しようとする」ことや、「重要でない情報については無視する」などの行動が挙げられます。

情報を自分の中に受け入れず、受け入れざるを得ないものについても、できる限り距離を置きたいと考えるわけですね。

このほか、責任回避の態度や人との接触をできるだけ避けようとする傾向がみられます。無表情で、人に対して無関心になるとも言われています。

退避症候群になりやすい人とは?

退避症候群になりやすい人とは、ズバリ「情報に接する機会が多い人」。行動範囲が限られ、情報入手媒体が限られているお年寄りよりも、ネットを使い慣れていて、日々仕事で忙しい若い人の方が、退避症候群になるリスクは高いです。また、田舎で生活している人よりも、都会で暮らしている人の方が高リスクだと言われています。歩いているだけでも、さまざまな情報に触れることになるからです。

彼が退避症候群なのでは…と思ったら

退避症候群を改善するためには、情報を遮断する必要があります。しかし、通常の生活をしながら、情報を遮断することは難しいと言えるかもしれません。ストレス軽減のため、できるだけ休息をとるのがおすすめです。

「彼が私の話を聞いてくれない!」とグチをこぼす女性は多いものですが、しかし、実は彼は多すぎる情報から自分を守るために、無関心でいるのかもしれません。上記の特徴に当てはまる点が多ければ、退避症候群を疑ってみてはいかがでしょうか。ただ単に「どうして聞いてくれないの!?」と詰め寄るよりも、彼の心に近づけるかもしれませんよ。

※この記事は2013年07月17日に公開されたものです

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