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食べないとやせにくい体質に! その本当の理由とは?

同世代女子が気になるトレンド情報から、新商品、人気スポットなどまで、ランチタイムの話題にしたい、気になるあれこれをピックアップ!

これから夏に向けて薄着になっていく時期。「今年こそ夏までにダイエットしたい!」と、意気込む女子も多いのでは? 単純に食べなければやせるだろうと思われがちなダイエットですが、食べずに腸が働かない状態では逆にやせにくい体質に……。そんな、腸とダイエットの意外な真実を、対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座・コロンハイドロセンターの齊藤早苗先生が教えてくれました!


ダイエットにおいては、まず「消化・吸収・排泄」という3つのリズムが円滑にまわることが大切なんだそう。

「吸収というと、一見ダイエットには逆効果のように感じるかもしれませんが、ビタミンやミネラルのほか、脂肪の燃焼につながる筋肉をつくるためにも必要な栄養素を、過不足なく腸から吸収させることが大事なのです。吸収力の高い腸は出す力も強いんですよ。このサイクルがうまくまわっていけば、余分な脂肪や有害物質がたまることなく、美しい体をつくることができます」

まずは“食べて腸を動かす”ということが大事なんですね。では、食べない無理なダイエットではどんな影響があるのでしょうか?

「一時的に体重は減りますが、それは筋肉が落ちている状態。筋肉は脂肪を燃やす場所ですから基礎代謝も落ち、その結果やせにくい体質になってしまいます。食べないと腸もなまけてしまうんですよ。腸内細菌のバランスも乱れてガスがたまりやすく、やせていても腹部だけ出ているという“ぽっこりお腹”の原因にも。そうした膨満感が脳にも不快感を与えたり、冷えやむくみ、肌荒れにもつながってしまいます」

内側からキレイにやせるためには、体をつくる栄養素をしっかり腸から吸収させることが必須のよう。つまり「量よりも何を食べるかが大切」と、齊藤先生は話します。

「たとえばヨーグルトは、糖質が少なく緩やかに血糖値が上がる低GI食品で、しかも低カロリー。乳酸菌が腸内環境を整えてダイエットのいい味方になってくれます。夏に向かうこれからの季節は、フルーツヨーグルトにするのもオススメですね。とくにパイナップル、キウイ、オレンジ、グレープフルーツなどの柑橘類は、酸が刺激になって便が出やすくなりますよ。ほかにも、豆乳ヨーグルトラッシーにしたり、夜なら甘酒豆乳ヨーグルトにしてみるのもいいですね」

ヨーグルトは腸内環境を整えるだけでなく、「ガセリ菌SP株の内臓脂肪蓄積抑制効果」も雪印メグミルク株式会社の研究で明らかになっているそうですよ。ヘルシーでおいしく、しかも忙しいときも手軽に摂れるのがうれしいですよね。

ほかにも、太りにくい体質を目指すには、“夜遅く食べないこと”もポイントだそう。その理由とは?

「胃は日中によく動き、腸は寝ている間によく働く臓器です。便も寝ている間につくられますが、胃の内容物を小腸に送り出して掃除をしてくれる『モチリン』というホルモンは、胃が空っぽの状態でないと働いてくれません。ですから、日中はしっかり食べて胃を動かし、夜はできる限り早い時間に軽めに食べ、胃が空っぽの状態で就寝するのが理想です」

そうした食生活に加え、運動ももちろん大切。デスクワークなどで座りっぱなしの働く女子は、通勤時に大股で早歩きすると腸にもいい刺激になるそう。

目先のダイエットではなく、リバウンドしない太りにくい体質を目指し、“腸がご機嫌よく動く”ライフスタイルを心がけたいですね。

(取材協力:齊藤早苗、文:水野久美)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.14)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2013年06月07日に公開されたものです

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