最近の流行まとめ「激おこぷんぷん丸」「魔貫光殺砲」「キスフレ」「プログレ」
「何がはやるかは分からないですよ」と、以前取材した某最大手広告代理店の人が言っていました。確かに「なぜ流行しているのか」が分からないものがあります。皆さんはこの流行について知っていますか?
●「激おこぷんぷん丸」 私怒ってます!
顔文字と一緒に使われることの多い怒りの表現です。もともとはギャルを中心に若い女性が、Twitterなどで「とても怒ってる」ことを表現する際に使い出したといわれています。
怒りのレベルで以下のように表現がエスカレートしていきます。
おこ
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激おこ
↓
激おこぷんぷん丸
↓
ムカ着火ファイヤー
↓
カム着火インフェルノーォォォオオウ
↓
激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム
「激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム」と書かれたメールを送られるようなことをしないようにしましょう(笑)。
●魔貫光殺砲で女子高生が吹き飛ぶ!
魔貫光殺砲(まかんこうさっぽう)とは、もともと鳥山明の大ヒット漫画『ドラゴンボール』に登場する技の名前です。孫悟空を倒した技として有名です。これがなぜか、女子高生の間で「魔貫光殺砲を披露する写真」として流行ってしまったのです。
「魔貫光殺砲を出す女子高生、吹き飛ぶ女子高生」という写真があちこちで撮影され、同時に「かめはめ波」(これもドラゴンボールに登場する技)を繰り出す女子高生も登場!
●キスまではOK!?キスフレ
セックスだけをする友達を「セフレ」というわけですが、キスだけをする友達を「キスフレ」といい、キスフレを持つ女性が増えているそうです。
キスフレとはあくまでもキスまで、それ以上はしないそうで、親愛の情を確かめる「あいさつの延長」だとか。彼氏がいてもキスフレはいるし、ディープキスもキスフレにはするのだそうです。
彼氏が目撃したら大ゲンカになるような気がしますが、キスフレを持つ女性は増えているらしいので、彼氏の意識も変わっているのでしょうか。これも生活習慣の欧米化なのでしょうか(笑)。
●プログレが若い世代に!
プログレバンドの楽曲が若い世代の間で流行しているそうです。
「プログレ」は「プログレッシブロック」のことで、1960年代後半から1970年代にかけて現れたロックのジャンルの一つです。『ピンク・フロイド』『キング・クリムゾン』『イエス』などがプログレロックバンドの代表格とされます。
世代からいえば、今40代半ば以上の人たちが青春時代に聞いていた音楽なのですが、なぜ若い世代にプログレが聞かれているのでしょうか。これは『ジョジョの奇妙な冒険』という、荒木飛呂彦の漫画に由来しています。
この漫画には「スタンド」という一種の超能力が出てきますが、このスタンドの名前にプログレバンドに関するものがあるのです。
例えば、「アトム・ハート・ファーザー」はピンク・フロイドの『原子心母』(アトム・ハート・マザー)から、「クレイジー・ダイアモンド」は同じくピンク・フロイドのアルバム『炎 あなたがここにいてほしい』の1曲目『シャイン・オン・ユー・クレイジー・ダイアモンド』から、という具合です。
ジョジョがアニメ化されエンディングテーマ曲にイエスの『ランナバウト』が使われたことで、さらにプログレに注目する人が増えました。
世代を超えて素晴らしい音楽が聞き継がれていくのはいいことですね。
●なぜこの戦車が売れる!? タミヤもびっくり
タミヤのプラモデル、特に戦車シリーズのブームといえば、これまた40代半ば以上の世代が経験したもの。ところが、タミヤの戦車プラモデルの中で、マイナーな機種であっても売り切れになるという異常事態が2012年後半に発生したのです。
このブームを引き起こしたのは『ガールズ&パンツァー』というアニメです(2012年10月-2013年3月放送)。美少女と第二次世界大戦中の戦車との組み合わせで、視聴者の度肝を抜き、同時にヒット作となりました。
このヒットが戦車プラモデルブームにも火を付けたのです。タミヤさんの広報に伺ったところ「昨年の秋ごろから戦車のプラモデル全般の売れ行きが良くなっています。弊社は特にタイアップしているわけではありませんが、それでも売り上げは好調です」とのことでした。
2014年には劇場版ガールズ&パンツァーの公開が予定されており、この戦車ブームはしばらく続くのではないか、といわれているそうです。
(高橋モータース@dcp)
※この記事は2013年05月30日に公開されたものです