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政府が導入検討の「女性手帳」。働く女性の59.2%が「好意的」

現在、政府が導入を検討している「女性手帳」(仮称)。この手帳には妊娠や出産の知識や情報が記載され、若い女性たちの出産への意識を高めて晩産や少子化をくい止めるのが目的だそう。そんな「女性手帳」を、働く女性はどう受け止めているのでしょうか。マイナビウーマン会員に意見を聞きました。

Q.「女性手帳」について、あなたの意見は好意的? 否定的?

・好意的 59.2%
・否定的 40.8%


■「好意的」な意見

・「まわりにも不妊治療をしている人が多いので、早い時期に考えることは大切だと思う」(33歳女性/その他/経営・コンサルタント系)
・「配布自体は悪くないと思うが、出生率が上昇するかは疑問。女性が出産後も働きやすい環境を整えてほしいと思う」(26歳女性/食品・飲料/営業事務職)
・「あまり自分の体のことを考える機会がないので、国でやってもらうと見直すきっかけになっていい」(29歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/事務系専門職)
・「30代になってから、出産がいつまでもできるわけではないことや卵子の老化を知る女性が多いと聞くので、女性手帳に賛成。今まで、教育の機会が少なすぎたと思う」(28歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「もっと早くからこういうものを導入せよ、と思っていたくらいです。『女性手帳』そのものはつくったほうがいいという考えです」(32歳女性/情報・IT/クリエイティブ職)


■「否定的」な意見

・「女性が子どもを産むことを強制されているように感じるから」(26歳女性/その他製造/事務系専門職)
・「女性として目安になるので、あってもいいと思うが、プレッシャーを感じる人もいるし、『適齢期を過ぎたらどうするの?』と、反感を買うもとになると思う」(22歳女性/プラント/事務系専門職)
・「大事なことだとは思うけど、女性だけが知っていてもしょうがないと思う。男性もそういうことを考えたり、知ったりすることが必要なのでは? 一緒に産み育てていくんだから」(31歳女性/派遣社員/事務系専門職)
・「自分は高校生のころから不妊症になる可能性が高いと医者から言われており、その時期に手帳なんてもらってもつらくなっただけだと思うから」(27歳女性/機械・精密機器/事務系専門職)


■総論

「好意的」と答えた女性が過半数を超える結果に。「正しい知識を持ちたい」などの、自身の体を考えるきっかけになるという声が寄せられました。ただ、好意的な意見に加えて「待機児童の問題」や「不妊治療を受けやすくしてほしい」などの、現在日本が抱える出産や育児の問題への対応策を求める声も。

一方、「否定的」な意見には、「なぜ女性だけにそのような姿勢を求めるのかわからない」など、男性への対応も考慮してほしいというものも多く上がりました。中には「根本的な解決につながらないと思う」という厳しいお言葉も。

まだその全貌が明らかになっていない「女性手帳」。何はともあれ、この手帳が女性の強い味方になるといいですね。


※『マイナビウーマン』にて2013年5月にwebアンケート。有効回答数169件(マイナビウーマン会員:22~34歳の働く女性)。

(大貫未来/清談社)

※この記事は2013年05月09日に公開されたものです

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