お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

世界のCEOが最も尊敬するリーダーは「チャーチル」。ジョブズも人気

プロフェッショナルサービスファームのPwC Japan(プライスウォーターハウスクーパース ジャパン)は1月、世界のCEO約1,400人を対象に「第16回 世界CEO意識調査」を実施。最も尊敬するリーダーなどについてたずね、リーダーの条件やビジネスを成功に導くのに必要なことを調査した。

その結果、戦士型(ナポレオン・ボナパルト、アレクサンダー大王)、改革者型(ジャック・ウェルチ)、逆境克服型(ウィンストン・チャーチル、エーブラハム・リンカーン)、大衆魅了型(マハトマ・ガンジー、ネルソン・マンデラ)、意見調整型(ビル・クリントン)という、いくつかの明確なタイプが浮かび上がっている。

●世界のCEOが選んだ最も尊敬するリーダーは「ウィンストン・チャーチル」

世界のCEOが最も尊敬する存在として選んだリーダーは、「ウィンストン・チャーチル」。そして、最も多くの国(37カ国)で名前が挙がったのは、「スティーブ・ジョブズ」だった。

チャーチルは、西欧諸国で幅広く人気があり、フランスでは「シャルル・ドゴール(Charles de Gaulle)」、イタリアでは「ニッコロ・マキャベリ(Niccolo Machiavelli)」を抑えて1位となっている。トルコでも、1位の「ムスタファ・ケマル・アタチュルク(Mustafa Kemal Ataturk)」に続き、チャーチルが「ガンジー」と並ぶ2位を獲得した。

リーダーの分類別にみると、約60%のCEOが戦後の政治家もしくは軍事的指導者を選択。次に人気が高かったのは、ビジネスリーダー、歴史上のリーダー、現代のリーダーだった。また、作家、アーティスト、哲学者、スポーツ選手、宗教指導者、架空の人物などのほか、同僚を選んだCEOも1%いる。

女性のリーダーでは15人の名前があがったものの、上位10人に入ったのはサッチャーのみ。次に人気が高かったのは、「アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)」、「アイン・ランド(Ayn Rand)」、「マザー・テレサ(Mother Teresa)」、「クイーン・エリザベス1世(Queen Elizabeth I)だった。なお、女性CEOは、女性リーダーを選ぶ傾向が男性CEOよりも4倍高い傾向がみられる。

同社では、この調査から、「遠い過去においても重要であった柔軟性、現実主義、敏しょう性といったリーダーの特徴は、現代にも通じるものである」と分析。また、同社のヒューマンリソースサービス部門グローバルリーダーである、マイケル・レンデル(Michael Rendell)は、「リーダーに求められる役割や期待は変化しているものの、CEOは今も歴史を振り返ってロールモデルを見つけようとしているのは明らかだ」とコメントしている。

●世界のCEOが選んだ尊敬するリーダー トップ10

1位 ウィンストン・チャーチル(Winston Churchill)
2位 スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)
3位 マハトマ・ガンジー(Mahatma Gandhi)
4位 ネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)
5位 ジャック・ウェルチ(Jack Welch)
6位 エーブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln)
7位 マーガレット・サッチャー(Margaret Thatcher)
8位 ロナルド・レーガン(Ronald Reagan)
9位 ジョン・F・ケネディ(John F. Kennedy)
10位 ビル・クリントン(Bill Clinton)/ナポレオン・ボナパルト(Napoleon Bonaparte)

※この記事は2013年05月02日に公開されたものです

SHARE