いつか産む、いつ産むの? 妊娠タイムリミットの見極め方は?
妊娠を「何となく先送り」にして、後悔する女性も
これまで出産適齢期にあたる20代~30代の女性を取材されてきた経験をもつ三浦さん。初産の平均年齢が30歳を越えた今、「女性の産みどき」をどう考えているのでしょうか。
「まず、いつかは産みたいと思っているなら、大前提として、結婚の予定がまったくなくても、若くても、20歳を越えたら2年に1度は婦人科検診を受けてもらいたいと思います。婦人科検診は、自分の健康を守るためにも、自分は妊娠できるカラダだと自信を持つためにも、有益なのです。
生理が毎月順調に来ていると、自分は子どもを産めるカラダだと思い込んでしまいがちです。でも出血があっても排卵がない場合もあります。自分はきちんと排卵しているとわかれば、安心できますよね。それに、婦人科検診でかかる費用は、万一不妊症だとわかったときに治療にかかる費用に比べれば微々たるもの。将来への投資だと思って、定期的に受診する習慣をつけてください。
その上で、産みどきとは人それぞれであり、まだ夢を追いかけたいとか、仕事を優先したいとか、今の生活を変えたくないとか言う人が、無理に妊娠を考える必要はないと考えます。妊娠・出産・育児は手応えのあるライフイベントではありますが、母になることだけが人生ではないというのが私の考えです。産むも産まないも、その人が後悔しない選択をしてほしいと願うだけです。
ただ、何となく子どもを持つことに現実感がなくて、ズルズルとあとまわしにしてきたような女性の場合は、子どもを産めない年齢に達したときに、産まなかったことに対して後悔しているケースが多いのも事実です」
そこで三浦さんは、妊娠出産が難しい年齢になってから、産んでおけばよかったとならないよう、ある程度の年齢で人生のステージを見直すことを提案しているそうです。