IMALUたちハダカベヤの3人、社員の“あるある”に大共感。パナソニックが女性の健康課題について考えるイベントを開催
パナソニック株式会社 くらしアプライアンス社は、女性特有の健康課題について考え、健康意識の向上を目指したイベント「みんなのウェルビーイングデー」を開催。トークセッションでは、ゲストにポットキャスト配信ユニット「ハダカベヤ」のIMALUさん、メグさん、なつこさんを迎え、女性の健康課題について話しました。マイナビウーマン編集部も社外からの参加者としてお邪魔してきました。

(右から)ポットキャスト配信ユニット「ハダカベヤ」のメグさん、IMALUさん、なつこさん、慶應義塾大学SFC研究所 上席所員/女性健康科学者 本田由佳さん、くらしアプライアンス社 DEI・組織開発室 室長 小泉朱里さん
女性の健康課題について社員一丸となって考える機会に
パナソニックは、多様な人材が集うダイバーシティなチームによるチャレンジが事業の持続的成長や顧客価値最大化の実現に重要であると考え、“DEI+B(Belonging)”の推進に積極的に取り組んでいます。
今回のイベントは、6月2日にフェムテック領域初となる体調ナビゲーションサービス「RizMo(リズモ)」を発表したことも踏まえ、男女共同参画週間に合わせて性別や業務カテゴリーに関係なく、誰もが女性特有の健康課題を楽しく学べるイベントとして、くらしアプライアンス社全拠点とパナソニック目黒ビルに所属する社員などを対象に開催されました。
会場とオンライン配信で約300名の社員が参加した本イベントには、女性だけでなく男性の姿も多くみられ、パナソニックで働く社員のみなさんの意識の高さを感じました……!
ポットキャスト配信ユニット「ハダカベヤ」のIMALUさん、メグさん、なつこさん、そして慶應義塾大学SFC研究所 上席所員/女性健康科学者 本田由佳さんが登壇して行われたトークセッションでは、パナソニックの社員さん約260名から集めた事前アンケート“あるある体験談”を公開。
「女性に聞いた『しんどかったあるある』」では、「トイレに行きたいけど言い出せず、イスと一体化して耐えた」「会議や打ち合わせが長すぎて、ナプキンを替えたくてもタイミングがなくて困った」といった回答が集まる中、なつこさんが「会社員時代に生理2,3日目で長めの会議に出た時、イスを汚してしまったことがありました。総務に報告したんですけど言いづらかったし、そうなる前にトイレに行きたいと言えていたら良かったんですが、やっぱり言い出しづらかったんですよね」と自身の体験を語りました。
また、女性健康科学者である本田先生は「生理痛や更年期は女性ホルモンの影響を受けて起きているので、痛みをゼロにしたり、症状をゼロにしたりすることは難しいかもしれません。しかし、コントロールすることはできるので、『この痛みだったらこう対処しよう』という自分の対処法を知っておくことが大切です。自身でできる対処法はもちろん、かかりつけの産婦人科医をしっかりと持って、低容量ピルなどを利用するのも一つの手段になります」とコメント。
これを受けてIMALUさんは「病院に行ったり、痛みを和らげるために何かをしたりするには、時間がないとできませんよね。産婦人科ってすごく並んでいて、1日かかることもありますし。そういう意味では、会社が環境を整えてくれるというのもみなさんの健康につながっていくのかなと思います」と語りました。
続いてのテーマ「部下or同僚のことで『困ったあるある』」では、「部下or同僚の体調不良に気づいても、声をかけていいのか迷う」「『無理しないで』と言っても、『大丈夫です』と返されて本音がわからない」といった回答が集まりました。
この結果を見て、下着ブランドの店舗運営していたメグさんは、「働いてくれていたスタッフに『一緒に頑張ろうね』『無理しないでね』という声かけをしていたんですけど、それでは解決につながらない気がして、具体的な声かけをするようにしたんです。例えば『何か今困ってることある?』とか、『今私にはこんなふうに見えているんだけど、この認識で合ってる?』とか。相手が何で困っているかわからないというスタンスで声かけすると、困っていることがあれば答えてくれるようになったんです。『無理しないで』ってついつい言いたくなっちゃうんですけど、質問の仕方を変えてみるのもいいのかなと思いました」と語りました。
女性の健康をサポートしてくれるサービスを体験
当日は、ワコールが展開するフェムケア製品「YOJOY(ヨジョイ)」の展示なども行われたことから、自分を知るための「YojoCheck」をイベントに参加した全員で実施しました。
「YojoCheck」とは、東洋医学の視点から、からだとこころの揺らぎをとらえ、自分のタイプや状態を知ることができる診断です。14項目の質問に答えることで、自分自身のからだとこころの状態を評価し、「SUN・AIR・WATER」の3つのタイプ別に分類。タイプ別に、食事・運動・生活のコツなど最適なケアを提案してくれます。
「いらいらする」「疲れやすい」「集中できない」といった今日の自分の状態を回答する質問のほか、「目を閉じて片足立ちが何秒できるか」「何秒間息を止められるか」といった質問にも、その場で積極的に実践するパナソニックの社員のみなさん。時折、笑顔が見える和やかな雰囲気で診断が進みました。
続いて、夜寝る時に衣服に着けておくことで月経リズムと連動する衣服内温度と睡眠状態を計測できる、パナソニックのウェアラブルデバイス「RizMo(リズモ)」の社内での試験導入が発表されました。
ひと足お先にRizMoを体験したなつこさんは、計測データをもとに教えてくれる体調サポートアドバイスについて、「コメントがすごく親近感が湧く表現なんですよ。生理2日目に『泥のように寝ていたので集中できる』って書いてあったかと思えば、夜更かしをしてしまった日には『睡眠・リズムがズレMAXなので頑張らない方がいい日』と言ってくれて。なんだか友達に言われているような気分になって、毎日見たくなるなと思いました」と魅力を語りました。
性別に関わらず、理解しようとする姿勢を実感
イベントに参加したパナソニックの社員のみなさんを拝見し、その積極性に驚いた筆者。女性にまつわる内容が多かったにも関わらず、終始みなさんが真剣に前を向いてイベントに参加している様子が印象的でした。
私も女性特有の悩みについて、やはり男性に言うのは気が引ける、と思っていた一人でした。しかし、今回のパナソニックのイベントに参加して、理解しようと行動されている男性がいらっしゃることを知り、何もかも全て隠してしまうことが良いとは限らない、と教えてもらったような気がします。
参加した社員の方からは、「女性の健康課題について初めて知って驚いた」「『長い会議の時は休憩しましょう』と声をかけてみようと思う」といった感想が寄せられたそう。会社からの働きかけはもちろん必要ですが、一人ひとりが意識を変えていくことの重要性を実感したイベントでした。
みなさんが勤めている会社には、女性が働きやすくなるような福利厚生や制度はありますか? 意外と自身が働く会社にどんな制度があるのか、ご存じないという方も多いはず。私たち女性も、まずは自分の会社がどんなサポートを行っているのか、知ることから始めてみてはいかがでしょうか。
サービス概要
・パナソニック「RizMo(リズモ)」
URL:https://ec-plus.panasonic.jp/store/page/RizMo/
※2025年10月のサービス開始に先立って、2025年7月7日より先行サービス開始
・ワコール「YOJOY」
URL:https://www.wacoal.jp/yojoy/
(取材・文:松岡紘子/マイナビウーマン編集部)