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後輩とのコミュニケーションに困ったら。嫌われない話題と会話テク

#お仕事ハック

ヨダエリ(コラムニスト)

仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。

今回のお仕事ハックは「後輩と何を話せばいいのか分からない」とのお悩みについて、コラムニストのヨダエリさんがアドバイス。

後輩と何を話せばいいのか分からない

直属の後輩と何を話せばいいのか分からず、なかなか距離が縮まりません。下手にプライベートなことを聞き出すのもあまり良くない時代!? 一体何を話せばいいのでしょうか? 上手に距離を縮めるコツがあれば知りたいです。(営業職/30代)

「髪切ったんですね、なんてうかつに言えないよ」。大学時代の先輩(男性)がこぼしていたのを思い出します。

何がセクハラ・パワハラになるか分からない。仕事以外のことは極力話さないようにしている、と。

最近はとみに、こうした傾向が高まっていますよね。好意や褒めたつもりで伝えたことが、逆に相手を不快にさせてしまうかも。そう考えると何を話せばいいのか分からなくなるってしまう気持ちはとてもよく分かります。

そんな傾向も踏まえて、まず言えることとしては。

後輩と、無理に仕事以外の話をする必要はないです!

「どんな音楽を好きか聞くだけでもモラハラと言われたりする」とは中間管理職の友人の弁。探られたくないものがある人にとっては、その言い分が成り立ってしまう。

また、話題を振ってみたら会話が全く噛み合わず、逆にギクシャクしてしまうケースもありますよね。

特定のテーマで会話を成り立たせるには、その土台となる共通の認識や価値観が必要。もしくは、どんな状況でもそれなりに会話を和やかに進められるスキルが必要。どちらにも該当しない場合、勇気を振り絞ったのに効果ゼロどころか、逆に距離がさらに広がり、あなたの心のダメージも増幅……という悲しい結果になりかねません。

そこでまずやってみてほしいのは、仕事ぶりを褒めること。

多くの後輩が「自分はちゃんとやれているんだろうか」という不安を抱えています。「あの書類、よく出来てたね」「この前の対応、良かったよ」などなど、後輩が頑張っていることを褒めれば、あなたへの信頼度や好感度は高確率で上がります。自分が逆の立場になった場合を想像すれば納得できるはず。

それをしてみた上で、仕事の話だけじゃ距離が縮まらない、もうちょっと空気をいい感じにしたい……! と思う場合は。

天気と食べ物の話をしましょう。

どんな相手でも会話が成り立つ2大テーマがこれです。

例えば「昨日の暑さ、やばかったね」と話しかければ、「やばかったですね」などの同意が返ってくるでしょう。「でもビルの中は冷房がキンキンで、寒くなることもあるよね」と話せば、さらに何らかの同意が返ってくるでしょう。

食べ物に関しても、相手がよっぽど強いこだわりや変わった嗜好がある人でなければ、「こんなに暑い日は、そばとか冷麺とか食べたくなるよね」など、気温に絡めておしゃべりできます。

相手がイエスと答える(であろう)会話を続けると、相手の中に自然とポジティブな感情が生まれる。これは心理学においても言われていることです。イエスを導き出した上で、「寝る時って冷房どうしてる?」とか「そば派? うどん派?」などと会話を膨らませることもできますね。

運良く共通の話題が見つかった場合は、もちろんその話題を振ればOK。見つからなかった場合は、「天気・食べ物・仕事ぶり(をほめる)」のTTS(笑)で行きましょう!

「そうめん派です」と返されたら、「えっ(動揺)……どんな食べ方がおすすめ?」と返せば、あなたの知らない世界が広がり、後輩との距離も縮まると思いますよ!

Point.

・特定の話題で和やかな会話を成立させるには、お互いに共通する認識と価値観が必要
・それが成り立たないテーマで話すと、距離が縮むどころか関係が悪化する恐れがある
・「天気・食べ物・仕事ぶり(をほめる)」のTTSを話題に選べば、誰とでも会話が成立しやすい
・多くの後輩が不安を感じている「仕事ぶり」を褒めるのは、信頼感と好感を抱いてもらう上で特に効果的

(文:ヨダエリ、イラスト:黒猫まな子)

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