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「過分なお心遣い」の意味や使い方は? 例文や類語・言い換え表現を解説

にほんご倶楽部

ビジネスシーンなどで目上の人に評価を受けた際や、何かお祝いの品をいただいた際などに用いる「過分なお心遣い」。このフレーズを正しく使いこなせますか? 今回は「過分なお心遣い」の意味や使い方、注意点、言い換え表現を例文とともに紹介します。

ビジネスシーンでよく耳にする「過分なお心遣い」というフレーズ。しかし「難しくて意味が分からない」「使い方に不安がある」という人も多いかと思います。

今回はそんな人のために「過分なお心遣い」の意味や使い方を、例文や類語表現とともに解説します。

「過分なお心遣い」の意味

まずは「過分なお心遣い」のそれぞれの意味を見ていきましょう。

▼かぶん【過分】
(1)分に過ぎること。身分不相応なこと。
(2)身に余って有難いこと。

▼こころづかい【心遣い】
(1)心を油断なく働かせること。警戒。用心。
(2)人のためを思っていろいろ気をつかうこと。配慮。
(岩波書店『広辞苑 第七版』)

「過分な」は自分の能力や立場よりも高い評価を受けた時に感謝を表す意味で使用される、へりくだった言葉です。

つまり「過分なお心遣い」には、「自分に対してここまでしてくれるのはもったいない」と謙遜しつつ、その心遣いを深く感謝するという意味があります。

「過分なお心遣い」は敬語?

「過分なお心遣い」は、「心遣い」に敬意を表す接頭語「お」が付いた敬語表現です。

また「過分な」には謙遜するニュアンスがありますので、上司や取引先などの目上の人に使っても問題ありません。

へりくだった言い方なので、ビジネス上やフォーマルな場面で相手の心遣いにお礼を伝える際などにおすすめです。

「お心遣い」と「お気遣い」の違いは?

「お心遣い」と類語に「お気遣い」があります。みなさんも聞いたことがありますよね。この2つにはどのような違いがあるのでしょうか。

「相手が自分にしてくれたことに対して感謝する」という意味は、どちらも変わりません。

しかし多少のニュアンスに違いがあり、気遣いは「相手が気を使ってくれる行為」を指し、心遣いは「相手が思いやりを持って配慮してくれた気持ち」を指すことが多いです。

つまり「過分なお心遣い」は「相手が配慮してくれたことに深く感謝している時」に使えるといえるでしょう。

▶次のページでは、「過分なお心遣い」の使い方を例文付きで解説します。

「過分なお心遣い」の使い方(例文付き)

「過分な心遣い」は「ありがとうございます」などの文章を追加することで、会話内で使うことができます。

しかし「過分な」は基本的に口語で使われることが少ないため、ビジネスメールや手紙などの文章で伝える時に使用しましょう。

また「お心遣い」は、相手からお祝いとしてもらった「金品」を指すこともあります。

相手からの配慮に感謝する場合

目上の人が自分にはもったいないくらいの配慮をしてくれた時、感謝を伝えるために使うことができます。ただ「ありがとうございます」と伝えるよりも、丁寧で心がこもった印象を与えることができますね。

先述の通り、「お心遣い」には「相手の気持ち自体」に感謝するニュアンスがあります。

例えば、「高い評価をしてもらった」「取引先に自社を褒めてもらった」「管轄外の部分まで心配してくれた」のような時にも、このフレーズを使って伝えることができますよ。

例文

過分なお心遣い、誠にありがとうございます。

・御社の過分なお心遣いに恐縮いたします。

金品をもらったことへのお礼を伝える場合

次に紹介するのが「何らかのお祝いで金品をいただいた時」に使用する場合の例文です。

日本では「お金」という言葉が使いにくいとされる場面が多く、金品のことを「心遣い」と表すことがあります。それによって、ストレートな表現を避けて伝えられるのです。

ビジネスシーンやフォーマルなシーンではよく使われますので、覚えておくといいですね。

例文

過分なお心遣いをいただき、誠にありがとうございます。

・この度は、過分なお心遣いに心から感謝いたします。

▶次のページでは、「過分なお心遣い」を使う時の注意点を紹介します。

「過分なお心遣い」を使う時の注意点

次に「過分なお心遣い」を使う上での注意点を見ていきましょう。相手や立場を間違えると失礼になりかねないので、しっかり見極めるようにしてください。

(1)「自分以外」には使わないこと

「過分な」は基本的に、「自分の立場に対しての謙遜する気持ち」を伝えるフレーズです。つまり、心遣いをしてもらった対象が自分ではない場合には使用しない方がいいでしょう。

「過分な」は「身に余るほど・身分不相応な」という意味を持っているので、自分をへりくだった謙遜表現として使うようにしましょう。

(2)多用には注意すること

特に金品のお礼に対して気を付けたいのが、多用してしまうことです。

感謝をしっかりと伝えたいあまり、何度もこのフレーズを使ってしまうと、「もっと欲しかったのか?」と皮肉として取られてしまう可能性も否めません。

使う時は「ここ」と決めた、適切なタイミングのみで使うこと。そうすることで、最大限の感謝が伝わりやすいですよ。

(3)使う相手は見極めること

謙遜を表す敬語表現のため、基本的には目上の人に使う言葉だということは先ほどもお伝えしました。しかし「目上」と一言で言っても、近い先輩なのか、取引先相手なのか、社長なのか、さまざまな立場がありますよね。

「過分なお心遣い」はとてもへりくだった言い方のため、相手によっては少しオーバーでわざとらしい印象を与えてしまう可能性もあります。

つまり、近しい先輩に使うのは不自然なので、自分よりかなり立場が上の上司や社長、他社の目上の人などに使うといいでしょう。

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▶次のページでは、「過分なお心遣い」の言い換え表現を紹介します。

「過分なお心遣い」の言い換え表現

それでは次に言い換え表現について見ていきましょう。

ここでは日常使いが難しい「過分な」にスポットを当てて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

「身に余る」

「身に余る」には「身分不相応である」という意味があります。

「過分」とほとんど意味は変わりませんが、「身に余る」の方が一般的に浸透しており、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

例えば「身に余るお言葉、ありがとうございます」のように使用します。こちらの方が「過分な」よりも汎用性が高く、使いやすいです。

「分不相応(ぶんぶそうおう)な」

「分不相応な」は、「身分や能力にふさわしくないこと・釣り合っていないこと」という意味があります。

謙遜表現である「過分な」と近しい意味があり、類語として使うことが可能です。

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「過分なお心遣い」は目上の人に感謝を伝える言葉

「過分なお心遣い」は、自分の持つ能力よりも高い評価を受けたことに対して、お礼を伝える際に使います。

しかし、使う状況や相手をしっかり見極める必要がある、少し難しい言葉でもありますね。しっかりと使いこなすことで、相手に失礼なく気持ちを伝えることが可能です。ぜひみなさんもマスターしてビジネスシーンで役立ててくださいね。

(にほんご倶楽部)

※画像はイメージです

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