【難読】なんて読む?「夥しい」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「夥しい」の読み方です。
“なに(しい)”? と思った方は、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「夥しい」の読み方は?
「夥」は、普段なかなか目にしない漢字なので、読み方を想像できない人も多いかもしれませんね。
では、これに送り仮名の「しい」をつけてなんと読むのでしょうか。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“おびただしい”と読みます。
「夥しい」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「夥しい」の意味は以下のように解説されています。
おびただし・い【×夥しい】
[形][文]おびただ・し[シク]《近世中期まで「おびたたし」》
1 数や量が非常に多い。ものすごい。「―・い人出」2 (「…することおびただしい」の形で)程度がはなはだしい。ひどい。激しい。多く悪い意味に使う。「だらしのないこと―・い」
3 非常に盛んである。
「乱声 (らんじゃう) 鼓、物の音 (ね) 、ひとたびに打ち吹き、弾き合はせたり。―・しくめでたし」〈宇津保・吹上下〉[派生]おびただしげ[形動]おびただしさ[名]
数や量が非常に多いという意味合いで使われる言葉です。普段からニュースなどで耳にする言葉ですが、きっと漢字は初めて見たという人が多いですよね。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「夥しい」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。「夥しい」という言葉の由来は、怯えるという意味の怯ゆ(おびゆ)に、液体などを満たすという意味の湛ふ(たたふ)を合わせて、怯えるほど量が多いという意味を持つ言葉になったという説があるそうです。
「夥しい」と聞くと、数や量が非常に多いことをプラスではなく、マイナスの意味合いで表しているように感じませんか。そんな言葉のニュアンスは、由来からきているのかもしれません。
(ななしまもえ)
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