第一印象が相手に与える影響や重要性とは? 良くするポイントも紹介
「第一印象が大事」とはよく聞く言葉。良い印象をつくれる方法があるなら知りたいですよね。この記事では、第一印象が相手に与える影響と重要性を解説。また、見た目や話し方、挨拶など、第一印象を良くするポイントについても紹介します。
ビジネスでもプライベートでも、第一印象はとても大切。特に大事な面接や出会いの場では、良いイメージを与えたいものです。
とはいえ、「第一印象を良くするための方法がいまいち分からず、結局うまく振る舞えなかった……」という経験がある人はいるかもしれません。
今回は、第一印象が相手に与える影響と重要性を解説します。その上で、第一印象を良くするためのポイントを紹介するので、参考にしてみてください。
第一印象とは?
第一印象とは、「ものごとや人に接して最初に受けた印象」(出典:『精選版 日本国語大辞典』(小学館))のことです。
では、それはどれくらいの時間で決まり、何に影響を受けるのでしょうか?
何秒で決まる?
初対面の人への第一印象が決まるまでの時間については、諸説あります。
「3~5分」や「8~12秒」とする説もありますし、中には「1秒」という説も。
いずれにせよ、出会ってすぐにその人への第一印象が形成されてしまうといえます。
第一印象に関係する「メラビアンの法則」
「メラビアンの法則」という言葉を聞いたことがある人はいるかもしれません。
これは、アメリカの心理学者であるアルバート・メラビアンが、「相手が発するメッセージの受け止め方が、言葉や態度などからどのように影響を受けるか」という研究から導いた法則です。
研究の結果、人は相手とコミュニケーションを取る時、「言葉に7%、声色に38%、表情に55%」の影響を受けていると結論づけられました。
つまり第一印象を良くするには、相手の受け取り方に影響を与える度合が大きい声色や表情が、特に大事であるといるでしょう。

メラビアンの法則について、詳しくはこちらで解説しています。
第一印象が相手に与える影響と重要性
それではさっそく、第一印象が相手に与える影響と重要性について見ていきましょう。
(1)その後の評価への影響
人の心理傾向として、「最初に受けた印象が残りやすく、それが後の評価にも響く」という説があります。
そのため、第一印象は出会った後に相手から受ける評価へも影響するといえるでしょう。
例えば、第一印象が良いと仕事などでミスをしても、「今回はたまたまだろう」と大目に見てもらえる可能性があります。
一方、悪い印象を持たれていると「イメージの通りか……」と思われ、評価が下がってしまうかもしれません。
第一印象は、その時だけでなく今後の評価や人間関係をつくり上げる上でも、大切な要素だといえます。
(2)ビジネスへの影響
最初に良いイメージを抱いた相手とは、「今後も接点を持ちたい」と思う人が少なくありません。
そのため、初めて商談をする相手に良い第一印象を与えることができれば、むげにされる可能性は下がると考えられます。
例えば、はきはき誠実に話してくれる相手だと、受け手としても「話を聞こう」という気になりやすいですよね。
こういったメリットがあるため、ビジネスにおいても第一印象が重要だといえます。
(2)恋愛への影響
第一印象は、恋愛においても大事な役割を持っているといえます。
前述したように、人は最初に受けた相手の印象を引きずってしまいがち。そのため、出会った時に「恋愛対象にはならないな……」と思われると、くつがえすことが難しい場合も。
出会いの場やマッチングアプリで知り合った人との初デートに行く時は、清潔感のある服装や笑顔などで印象を良くすると、次につながりやすくなるかもしれません。
第一印象を良くするポイント5つ
最後に、相手に与える第一印象を良くするためのポイントを紹介します。
(1)清潔感を意識して身だしなみを整える
人と会った時、まず目に入ってくるのは服装や髪形などの身だしなみではないでしょうか。
この時、相手の靴が泥だらけだったりシャツにしわがたくさんついていたりするより、ある程度整った恰好をしている方が、良い印象を持ちやすいですよね。
そのため、第一印象を良くするには、清潔感のある身だしなみを整えることが大切だと考えられます。
おしゃれをしたり派手に着飾ったりする必要はないので、「服のしわを伸ばす」「最低限のヘアセットはする」など、できるところから外見に気を使っていきましょう。
(2)姿勢を伸ばす
第一印象を良くするには、姿勢を正すことも大切です。
背筋が伸びているだけで、明るく自信がある印象を演出することができます。
また、しゃんとした雰囲気をつくれるので、相手に「信用できそうな人だな」と思ってもらえるかもしれません。そのため、信頼関係をつくりやすくなる効果も期待できるでしょう。
(3)明るい声で話す
暗い声でボソボソと話し掛けると、相手は「元気がないのかな?」と心配になるかもしれません。これでは、良い第一印象を与えることは難しいと考えられます。
そのため、初対面の人が相手なら特に、明るい声ではきはき話すことを意識してみてください。
そうすれば、明るくオープンなイメージを与えられるので、相手から「話し掛けやすそう」と思ってもらいやすくなるはず。これは、今後相手との仲を深めることにも役立つでしょう。
(4)相手の目を見る
会話をする時に相手の目をしっかり見るのも、良い第一印象を与えるポイントです。
まっすぐ目を見ることで、「信頼できそう」「誠意がありそう」という印象を与えやすくなるので、相手との信頼関係を築く上で役に立つでしょう。
とはいえ、会話中にじっと見つめ続けると、相手がプレッシャーを感じてしまう可能性があります。話の重要な部分で目を合わせるなど、タイミングを意識することも大切です。
(5)笑顔で挨拶をする
大体の場合、出会った相手とはまず挨拶をしますよね。
そのため、挨拶をするタイミングは良い第一印象を与えるチャンスといえます。相手の目を見て、笑顔ではっきり挨拶をしましょう。
こうすることで、相手が好意的な雰囲気を感じ、「この人とは仲良くできそうだな」と思ってくれるかもしれません。
第一印象はその後の関係にも影響を与える
第一印象はすぐ決まってしまうわりに、その影響はだいぶ先まで続き、なかなかくつがえせない場合があります。
そのため、良い第一印象を与えることは、相手との信頼関係を築きコミュニケーションを円滑にする上で非常に重要だといえるでしょう。
この記事を参考にして、ぜひ「第一印象が良い人」を目指してみてください。
(#にほんご倶楽部)
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