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「甘えん坊」の特徴や心理って? 甘えん坊な彼氏彼女との付き合い方

関由佳

甘えん坊で、スキンシップが大好きな彼氏や彼女。かわいらしい反面、甘えん坊の度が過ぎると付き合い方に戸惑うこともるかもしれません。そこで今回は心理カウンセラーの関由佳さんに、甘えん坊な人の行動に見られる特徴や心理、付き合い方を解説してもらいます。

恋人に甘えられると「うれしい」と感じる人が多いのではないでしょうか。とはいえ、あまり度が過ぎると疲れてしまうこともあります。

そのため、甘えん坊の彼氏・彼女と負担なく付き合い続けるには、ある程度の距離感や、ぶれない立場を保つことが大切です。

今回は、男性・女性に共通する甘えん坊な人の特徴と心理、上手な付き合い方について紹介します。

甘えん坊な彼氏・彼女の特徴

まず、甘えん坊な彼氏や彼女にはどんな行動の傾向があるのでしょうか。よく見られる特徴を紹介します。

(1)スキンシップが多い

人は、人の肌の温もりを感じると安心感を得ます。それが好きな人相手であれば、なおさら。

甘えん坊な人は特に、寂しさや不安を埋めるために好きな人とより密着しようとしてスキンシップを好みます。

人によっては、四六時中べったりくっついていたいというタイプもいるでしょう。

(2)単独行動が苦手

甘えん坊な人は寂しがり屋。1人で行動することを好まず、時間があればあるだけ恋人と一緒にいたいと考えます。

デートの別れ際など、1人になる瞬間が耐えられないという人もいます。

いつまでも改札口で抱きついて離れなかったり、車の助手席から降りようとしなかったり。

寂しさのあまり、ギリギリまで恋人と一緒にいる時間を長引かせようとすることもあるでしょう。

少しの時間でも別行動をするのはつらく、いつでもどこでも恋人と一緒にいたいと思っている傾向があります。

(3)愛情表現がストレート

「甘える」という行為には、相手に対して弱みを見せるという面もあります。

それが素直にできる人は「良いカッコをしよう」などと自分を偽らないので、愛情表現も割とストレートにできる人が多いです。

ただ、相手にもそのストレートさを求める傾向があるので、自分から「大好き。あなたは?」などと聞いてくることも多いかもしれません。

寂しがり屋であるゆえに、愛されているという実感が欲しいのです。

(4)構ってほしくて大胆な行動を取る

甘えん坊な人は、相手の気持ちを常に自分に向けていたいので、いわゆる「構ってちゃん」の傾向があります。

恋人の関心が自分に向いていないと気づくと、時に驚くほど大胆な行動を取る時があります。

例えば、突然家にやってくる、「探さないで」と心配になるLINEを送ってくる、他の異性と食事をしている写真を見せてくるなど。

相手が困ってしまうことでも、自分に気を向けてほしいという思いから、つい突っ走ってしまう人もいるようです。

(5)連絡頻度が高め

甘えん坊な人は、恋人と離れている間は寂しさが募り、常に連絡を取っていたいと思いがち。

LINEの返信が早く、離れていても2人でいるような空気感でなければ不安になってしまいます。

また、ラブラブな会話を好むので、「好きだよ」「私も」だけのLINEなど、やりとりに深い内容がなくても気にしません。

メッセージを通して「愛し合っている」と感じられれば、安心なのです。

甘えん坊な彼氏・彼女の心理

甘えん坊な男女は、懐いてくる子犬のようでかわいい一方、エスカレートすると手に負えなくなってしまう時もあります。この行動の傾向には、以下のような心理が隠されています。

(1)愛情を確認して安心感を得たい

甘えたい気持ちには、相手の愛情を確認して安心したいという心理があります。

甘えるという行動自体、相手が自分を受け入れてくれるかどうかの確認でもあります。

ちょっぴり無理を言っても、相手が優しく接してくれたら「自分は愛されている」と安心できるのです。

(2)癒やされたい

甘えん坊の人の中には、日常でその一面を隠している人もいます。

特に、高い役職や堅い仕事についている人は、会社で甘えた態度を見せるわけにはいきません。

その反動で、自分を許してくれる恋人やパートナーには思いきり甘えて癒やされたいと考えるのです。

甘えるということは、気を許しているということ。疲れているようなら、戦士の休息だと思って、受け入れてあげましょう。

(3)頼りたい

甘えん坊の度が過ぎる人の場合、恋人に精神的な依存をしているケースもあります。

相手に甘えることで、自分の全てを分かってほしい、おんぶに抱っこの状態で頼って生きたいと考えてしまうことがあるのです。

甘えが徐々に執着に変わり、相手を好きな気持ちが「この人がいないと生きていけない」といういびつなものに変化すると、何かあるたびに恋人に頼ったりすがったりするようになる可能性も。

甘えん坊な彼氏・彼女と付き合うメリットとデメリット

そんな甘えん坊な彼氏・彼女ですが、付き合う上でどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

甘えん坊な男女と付き合うメリット

まずは甘えん坊な彼氏・彼女と付き合うメリットについて紹介します。

(1)いつまでもラブラブでいられる

甘えん坊な人は愛情表現がストレートで、伝える頻度も高いので、いつまでも付き合いたてのカップルのような甘い会話ができます。

ゴスペラーズの「ひとり」という曲に、以下のような歌詞があります。

「愛してる」って最近言わなくなったのは

本当にあなたを愛し始めたから

しかし、気持ちを言葉で伝えなくなると、それなりに関係性が変わるもの。

やはり愛情は常に伝えていた方が、恋の火は消えづらいのです。

(2)素で付き合いやすい

甘えてくるのは、気を許している証拠。相手はあなたに素を見せています。

相手が心を開いてくれると、自分も気を許しやすくなるので割と早い段階から素で付き合えるようになるでしょう。

(3)スキンシップが減りにくい

スキンシップは相手に好意を伝える方法の1つ。恋愛関係を続ける上でも大切な要素といえます。

甘えん坊な恋人は、普段からスキンシップが多く、愛情表現もしっかりします。

恋人との関係を良好に保つ上で、こうしたスキンシップが自然とできるのはメリットといえるでしょう。

甘えん坊な男女と付き合うデメリット

では、甘えん坊な彼氏・彼女と付き合うことにはどんなデメリットがあるのでしょうか?

(1)状況によっては疲れる

自分が疲れている時に思いきり甘えられると、やはり精神的にも体力的にも疲れてしまうことがあるでしょう。

ある程度自分にも余裕がないと、相手の要求を受け入れる体勢になりにくいもの。

かといって邪険に扱うと機嫌を損ねてしまう……というジレンマで、疲れが倍増してしまうこともあるかもしれません。

(2)自分が甘えられない

相手が甘えん坊だと常に甘えられてしまうので、自分が癒やされたい時に甘えにくい状況になりがち。

「甘えたいと思っていたのに、気づいたら自分が甘えさせてあげていた」という形になりやすいです。

そのため、自分が想定しているほどの癒やしを得られず、不満足な気持ちになる場合もあります。

(3)依存される可能性もある

甘えの度が過ぎてくると、精神的なことも含めて恋人に甘えるようになる人もいます。

進路など人生に関わることも自分で考えず、あなたに答えを求めようとしたり、あなたの人生に乗っかり始めたりしたら、相手はあなたに依存しているといえるでしょう。

そうならないために、時には手を貸さないという判断をすることも大切です。

甘えん坊な彼氏・彼女との上手な付き合い方

では、甘えん坊な彼氏・彼女とどう付き合えばうまくいくのでしょうか。

メリットとデメリットを踏まえて考えてみましょう。

(1)相手にばかり主導権を渡さない

「いつもラブラブイチャイチャ」というのも良いですが、人の感情は永遠に同じではありません。その日によって、受け入れられる日も受け入れられない日もあるはず。

恋人が甘えん坊だからといって、あなたが我慢してベタベタするのに付き合っていると、いつか苦しくなってしまうでしょう。

まずは主導権を相手にばかり渡さずに、自分の意思で時間の使い方にメリハリをつけましょう。

思いきり相手の甘えを受け入れる時間と、自分のための時間をしっかり分けられれば、より相手と過ごす時間に幸せを感じられるはずです。

(2)強い言葉で怒らない

甘えん坊な人は怒られることが大嫌いで、とても苦手です。

甘えられて疲れることもあるかもしれませんが、そんな時は怒らずに、自分の気持ちを優しく伝えるのがベスト。

「ちょっと疲れているから、今日は私に甘えさせて」「今は眠いから一緒に寝よう」など、相手が不快に思わない肯定的な言い方で伝えれば、相手も分かってくれるはずです。

「一緒に」「大好きだから」など、「あなたに愛情がないわけではない」ということが伝わるような言葉をつければ、甘えん坊な人は安心します。冷たく突き放さず、丁寧に話すことが大切です。

(3)自分で考えさせる

依存されないようにするには、相手の自立心を奪わないことが重要。

頼りになる存在がいるのは良いのですが、何でもアドバイスや答えを出してくれる人がいると、人は自分で考えなくなってしまいます。

もし相手に何か相談された時は、「あなたはどうしたい?」「何に困っているの?」と相手の思考の手助けだけするようにしましょう。

また、度を超えたわがままや、あなたがしたくないことを要求された時は、簡単には受け入れないこと。もちろん、厳しく言いすぎると相手も傷ついてしまうので、理由も伝える必要があります。

あなたから「断る場合もある」としっかり相手に理解させることで、自立した関係性を保ちやすくなるでしょう。

甘えん坊な彼氏・彼女とは自立した大人の恋愛を目指そう!

「甘え」もカップルにとってはコミュニケーションの1つ。好きな人に甘えられれば、かわいさや喜びを感じ、幸せになりますよね。

大切なのは、精神的に自立しているかどうか。気持ちまで甘えてしまうと、甘えがわがままや執着につながり、関係性がゆがんでしまいます。

甘えん坊の恋人とは心を許し合える関係にあるはずなので、地に足の着いた大人の恋愛を目指して、お互いを支え合える関係を築きましょう。

(関由佳)

※画像はイメージです

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