会社への結婚の届け出は? ベストなタイミングと手続き方法
結婚が決まったら、会社への届け出を忘れてはいけません。会社や上司へ報告するタイミングは考えたいもの。本記事では、結婚する際の会社への届け出方法について解説します。
結婚が決まるとやらなければならない手続きがたくさんあり、さまざまなことを同時に進めていく必要があります。
そのうちの1つに、会社への届け出があります。結婚後の働き方によっては、手続き方法が変わる場合も。この届け出はベストなタイミングを逃さないように、計画を立てて進めていきましょう。
本記事では、結婚する際の会社への届け出方法について紹介します。
結婚をした時にすべき会社への届け出とは?
結婚が決まったら会社への届け出が必要になります。
役所などへの手続きと違って、会社への届け出は意外と気を使うものです。なぜなら、普段一緒に仕事をしている上司や先輩、同僚などに多少なりとも手間を掛けさせてしまうこともあるからです。
ただ単に手続きをすれば良いだけの場合もありますが、会社では人間関係にも配慮が必要になります。人生の門出ですから、会社での手続きも滞りなくスムーズに進めたいものですよね。
まずは、会社に結婚の届け出を行う前に2人で決めておくべきことを紹介します。
会社に結婚を届け出るための事前準備
結婚とすると共に、その後の働き方を考えるケースが多いかもしれません。
・今の会社に継続して勤務する
・今の会社を退職し、他の会社へ転職する
・会社を退職し、扶養に入る
これらの身の振り方によって手続き方法が異なりますので、まずは自分たち夫婦がどうしたいかの方向性を決めなければなりません。自分の希望を出しつつ、パートナーと2人で話し合ってみましょう。
今後の働き方で異なる会社への結婚の届け出
結婚後、どのような働き方を選択するかによっても必要な手続きが異なります。
どのような届け出が必要なのかを、自分のケースに当てはめてしっかりと確認しましょう。その上で、手続きを進めていってくださいね。
結婚後も同じ会社で働く場合
結婚後も同じ会社で働き続ける場合は、以下の手続きになります。
・上司や総務部などの担当部署へ報告する
・結婚届など必要な書類を会社へ提出する
・銀行口座の名義変更をする
会社によっては、他の届け出が必要な場合もあります。それぞれの会社でどんな届け出が必要かを確認しましょう。
結婚後に今の会社を退職し、転職する場合
結婚と共に退職をして、他の会社へ転職する場合を挙げてみましょう。
・上司や担当部署へ結婚の報告をすると共に退職したい旨を伝える
・退職に必要な書類を提出する
・退職に伴う必要書類を受け取る
・退職後、離職票が手元に届く
・ハローワークで失業の手続きと求職の申し込みを行う
会社を退職すると、退職に伴う書類を渡されます。
会社から渡される主な書類は以下の通りです。
・雇用保険被保険者証
・年金手帳
・離職票
・源泉徴収票
退職したい場合には、3カ月ほど前には意思を伝えておくと良いでしょう。
また、受け取る書類はハローワークへ行く際に必要な物もあり大事な書類ですので、しっかりと確認して保管しましょう。
結婚と共に退職し、扶養に入る場合
結婚と共に会社を辞めて、パートナーの扶養に入る場合の流れです。
・上司や担当部署へ結婚の報告と退職したい旨を伝える
・退職願を提出する
・パートナーの会社から扶養に入るための必要書類をもらう
・パートナーの会社へ必要書類を提出する
こちらも退職したい場合には、3カ月ほど前には意思を伝えておきましょう。
また、扶養に入る場合の会社への手続きは、パートナーにやってもらうことになります。その時に必要なものは、主に以下の通りです。
・健康保険被扶養者(異動)届
・住民票の原本
・国民年金第3号被保険者関係届
・年金手帳の写し など
会社によって必要な書類が異なるので、それぞれ確認しましょう。
会社に行う結婚の届け出・手続きの流れ
続いて、結婚した時に行う会社への届け出・手続きの流れについて紹介します。
会社によっては慣例や風習がある場合も。上司や担当部署に確認しながら、臨機応変に進めて行きましょう。
STEP1:入籍が決まったら会社や上司へ報告する
入籍が決まったら、なるべく早い段階で会社や上司へ報告をしましょう。とはいえ、会社内の慣習などもあるでしょうから、周りの様子や少し前に結婚した人の話などを参考にしてタイミングを決めます。
報告する順番にも配慮したいものです。まずは、直属の上司に報告する場合が多いようです。仲の良い同僚に先に伝えることもあるかもしれませんが、風のうわさで上司の耳に入ると角が立つ可能性もあるので要注意です。
社内結婚の場合には、1人で報告に行くのかパートナーと2人で報告に行くのかなども、会社の雰囲気や社員同士の関係性を見ながら判断します。
また、なるべく周囲に手間を掛けさせないような配慮も必要です。決算期など、あらかじめ忙しいことが分かっている時期は避けるなどの心遣いもしたいものですね。
STEP2:会社へ届け出る際の必要書類を確認する
次に、会社へ届け出なければならない書類を確認しましょう。一般的には以下のような書類が必要になります。
・結婚届(身上変更届)
・住所変更届など
必要書類が分からない場合には、総務部など担当の部署に問い合わせると確実です。
出さなければいけない書類はもちろんですが、会社によっては手続きをすることで福利厚生などのメリットが受けられる場合もあります。家賃補助などは金額的にも大きくなるので、しっかりと確認したいものです。
STEP3:適切なタイミングで必要書類を提出
必要書類がそろったら、適切なタイミングで提出しましょう。書類によっては早すぎてもダメ、遅くてもダメなどという場合もあるかもしれません。
そうすると、本来受けられるべきものが受けられなくなってしまったり、担当部署へ余計な手間を掛けさせたりしかねません。
提出のタイミングをしっかりと把握して、適切な時に提出しましょう。忘れないように、スケジュール表を作成しておくと便利ですよ。
STEP4:結婚後に使う給料振込み口座の名義を変更
結婚に伴って名義が変わる場合は、給与口座の名義変更もしておきましょう。
名義変更をしておかないと、給料が指定日に振り込まれない事態にもなりかねません。そのため、なるべく早い段階で、名義変更の手続きを行っておくと安心です。
銀行で口座の名義変更を行う際には、新しい姓名が分かる公的な本人確認書類が必要になりますので、注意してください。
結婚をしたら会社への届け出もやることリストに入れておこう
結婚が決まると、式場との打ち合わせ、新居の準備、会社の手続きなど、やらなければいけないことがたくさんあります。
さまざまなことを同時に並行して進めなければいけないため、漏れがないようにやることリストを作成しておくと良いですよ。
結婚後も同じ会社で働く場合には、特に人間関係などにも注意しつつスムーズに手続きを進めたいものです。
順序や必要書類をしっかり確認して、周囲の人になるべく手間を掛けないように進めていけると良いですね。
(ほしななこ)
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