お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

別居婚とは? メリットとデメリット、注意点を解説

たむたむ

結婚して夫婦になったら、一緒に暮らすのが当たり前と思っている人も多いでしょう。しかし最近では、婚姻届を提出しても別々の家で生活することを選ぶ夫婦も。今回は、そんな別居婚についてメリットとデメリットを紹介します。

婚姻届を提出して夫婦になっても、お互いに別々の家で暮らす結婚の形を別居婚といいます。

この記事では、別居婚についてメリットやデメリット、手続きや注意点などを解説。

パートナーと理想的な結婚生活を送るために、別居婚について理解を深めていきましょう。

別居婚とは?

まずは、別居婚とはどんなものなのか、基本的なことを押さえておきましょう。

別居婚とは婚姻届を提出した後も別々に暮らす結婚

別居婚とは、婚姻届を提出した夫婦が、基本的には別の住居で生活する結婚の形です。

法律上は夫婦として認められていますが、共同生活は送っていません。

ただし、別々に暮らしているといっても、不満があって別居を選択する場合だけではないのです。

例えば、単身赴任や実家の都合など、何らかの事情で一時的に別居婚をせざるを得ない場合も。

お互いのライフスタイルや仕事を尊重するために、期間を決めて別居婚をする夫婦もいます。

婚姻届の住所欄は?

婚姻届の住所欄では、その時点で住民登録をしている住所の記載が求められます。

そのため、夫と妻の住所と世帯主が別でも何ら問題はありません。お互いが現在暮らしている家の住所を記載しましょう。

ただし、結婚後の夫婦の新しい本籍地は1ヵ所に決める必要があります。

一般的には、どちらかの実家やどちらかが住む場所を新しい本籍地とする夫婦が多いようです。

別居婚の住民票は?

住民票とは、現住所がどこにあるのかを証明するものです。

そのため、婚姻届を提出した後もお互いに現住所でそれぞれ暮らすのであれば、住民票の変更手続きは不要。

婚姻届の提出時に、必ずしも夫婦が同じ住所でなければいけない、ということはありません。

ただし、婚姻届を提出後に引っ越しをして住所が変わる場合は、通常どおり転出届と転入届を提出して住所変更する必要があります。

別居婚の扶養制度は?

別々に暮らしているといっても、婚姻届を提出して法律上夫婦と認められている状態。

そのため、収入の条件を満たしていれば配偶者の扶養に入ることができます。

扶養制度に関しては、一般的な法律婚と何ら変わりがないという認識で良いでしょう。

別居婚のメリット

夫婦それぞれの生活や価値観、仕事などを尊重し、別々の家で暮らす別居婚。

ここからは、別居婚のメリットについて解説していきます。

(1)お互いのライフスタイルを尊重できる

同じ家で一緒に暮らしていると、起床や就寝時間、家事の役割分担など、夫婦間でのルールができてくるでしょう。

そのため、多少は自分のライフスタイルや価値観を相手に合わせることも出てきます。

もしかすると、それに窮屈さを感じてしまうことがあるかもしれません。

しかし別居婚であれば、相手に合わせてライフスタイルを変える必要はそれほどないといえます。

お互いの生活を尊重して、縛られない関係性でいたい夫婦にとってメリットといえるでしょう。

(2)新鮮な気持ちで接することができる

別居婚は、生活の大半を別々の家で過ごします。

そのため、会う時はいつまでも新鮮な気持ちで接することができるかもしれません。

夫婦になっても恋人同士のような関係性でいたいと考えるなら、別居婚を検討してみても良いでしょう。

別居婚のデメリット

別居婚には、もちろんデメリットも存在します。

後悔なく別居婚を選択するためにも、デメリットをしっかり把握しておきましょう。

(1)浮気の危険性が高まる

別居婚では、相手が何をして過ごしているか把握することは基本的に難しいでしょう。

そのため、浮気の危険性が高まり、なおかつ気づきにくいということが考えられます。

お互いが干渉されすぎずに生活できるという反面、自由に何でもできてしまうというデメリットも。

別居婚をする場合は、2人の信頼関係がとても重要になってくるでしょう。

(2)生活費など金銭的な負担が大きい

別居婚ではお互いに別の家に住むため、それぞれが家賃や生活費を負担する必要があります。

そのため、2人で折半して暮らすよりも金銭的な負担が大きくなります。

経済的な面を考慮すると、別居婚はコスパが良いとはいえないでしょう。

(3)子育ての分担が難しい

2人の間に子どもがいる場合、子育てを分担することがなかなか難しいということも挙げられます。

そのため、子どもができてからは共同生活を始めるという夫婦もいます。

別居婚を選択する時に注意したいこと

続いては、別居婚を選択する時に注意したいポイントを解説します。

デメリットを最小限に抑えられるよう、気をつけるべき点をしっかり把握しておきましょう。

(1)双方が別居婚に納得していることを書面に残す

別居婚という結婚の形について、夫婦双方が同意していることを書面で残しておきましょう。

これは、生活費の負担や別居の期間など、お互いの誤解から生じるトラブルを防ぐために重要です。

書面は、2人の別居婚をスタートする前に作成しておくと良いでしょう。

(2)連絡や会う頻度について話し合っておく

連絡や会う頻度についても、事前にお互いの希望を話し合っておくことが大事です。

例えば、一方は「連絡は数日に1回、会う頻度は週に1回がベスト」だと思っていて、もう一方が「毎日連絡を取りたい、会う頻度は週に2~3回がベスト」だと思っていた場合、どちらかが我慢して合わせることになります。

お互いに気持ち良く結婚生活をスタートさせるためにも、あらかじめルールをよく話し合っておきましょう。

(3)将来のことを決めておく

ずっと別居婚を続ける場合もありますが、「子どもができるまで」「単身赴任が終わるまで」などの期限限定で別居婚を選択する夫婦もいます。

別居婚を一時的なものとして考えているならば、いつまで続ける予定なのか将来について事前に決めておきましょう。

別居婚をする場合は事前の話し合いが大切

婚姻届を出すものの、共同生活は送らないスタイルの別居婚。

お互いのライフスタイルや価値観を尊重できることなどがメリットですが、生活費の負担や子育てについては支障が出ることもあります。

別居婚をするにあたっては、会う頻度や別居の期限、将来設計などについて事前に話し合っておくことが大切です。

この記事を参考に、ぜひ2人の未来を考えるきっかけにしてみてくださいね。

(たむたむ)

※画像はイメージです

SHARE