てへぺろの意味と使い方とは? 元ネタや類義語を解説
「てへぺろ」とは、何かを間違えてしまった際や失敗してしまった際に使われる若者言葉です。この記事ではそんな「てへぺろ」の意味、使い方、語源を詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてください。
若者が使いがちな「てへぺろ」という言葉。聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。しかし、聞いたことがあっても意味を理解できていない場合もあるでしょう。
また、語源がどこから来たのか、気になりますよね。そこで本記事では、「てへぺろ」という言葉について意味と使い方・語源を詳しく説明していきます。
「てへぺろ」とは?
まずは、「てへぺろ」の意味と語源について見ていきましょう。
「てへぺろ」の意味
「てへぺろ」は、ごまかし笑いや照れ笑いをする意味で用いられる若者言葉です。てへっと笑い、ぺろっと舌を出す動作のことを表しています。
うっかり失敗をしてしまったり、小さなミスをしてしまったりした時に、ごまかすために使っている人が多いです。
ミスを許されそうな雰囲気の時には使えますが、取り返しがつかないミスをした時に使うと反感を買ってしまう可能性があります。
そのため、ビジネスなど真剣な雰囲気の中で使うことは適していません。
「てへぺろ」を作った人は誰?
「てへぺろ」は2009年に、人気アニメ『けいおん!』で声優を務めた日笠陽子さんが使用したのが始まりとされています。
日笠さんは自身のラジオやブログで「てへぺろ」をよく使用しており、だんだんと広まっていったそうです。
なぜ「てへぺろ」という言葉を日笠さんが生み出したのかは不明ですが、1人の声優さんから発祥した言葉ということを覚えておきましょう。
「てへぺろ」の使い方
忘れ物などのうっかりミスをしてしまった時や、ちょっとした失敗をごまかしたい時に「てへぺろ」と語尾につけると愛嬌を振りまくことができます。
ただし、親しい間柄のみで使うようにしましょう。もし上司や先輩など目上の人に使ってしまうとかえって怒らせてしまいかねません。
例文
・昨日夜更かししたから寝坊しちゃった! てへぺろ!
・今日返す予定だった本忘れてきたごめん、てへぺろ!
・ゲームしてから3時間もたってた! てへぺろって感じ。
「てへぺろ」と一緒に使う顔文字
「てへぺろ」という言葉を生み出したとされる声優の日笠さんのブログでは、「てへぺろ」は以下のような顔文字と一緒に使われることが多いようです。
・てへぺろ☆(・ω<)
・てへぺろ(・ω<)
メールやLINEで「てへぺろ」を使う時には、一緒に顔文字もつけるとより表現力が上がるかもしれません。
アニメやマンガで「てへぺろ」が使われた事例
「てへぺろ」の流行はすさまじく、いくつかのアニメやマンガでは「てへぺろ」をそのまま使ったり、文字ったりした使い方をされています。
ここからは、「てへぺろ」が使用された事例を3つ紹介します。
(1)てへぺろ/『氷菓』
TVアニメ『氷菓(ひょうか)』では、主人公の折木奉太郎(おれきほうたろう)が、「てへぺろ」という言葉をそのまま使用しています。
高い洞察力や推理能力に優れた彼ですが、愛称は「ほうたる」。チャット掲示板で使用する自分の名前を、誤って「ほうたる」と入力したことが原因です。
彼のかわいらしさやドジっぷりは、この愛称からもうかがうことができます。そんな彼がミスをした時に発した「てへぺろ」の言葉は、「かわいすぎる!」と話題になりました。
(2)テヘペロでやんす/『衛府の七忍』
マンガ『衛府の七忍(えふのしちにん)』は、徳川家康が権力を持つ乱世の終わりを舞台とした作品です。
作品で描かれる時代設定は、戦国時代の終わり頃。しかしながら、登場人物が「テヘペロでやんす」というおどけた若者言葉を使ったことで話題になりました。
あえて最近の若者言葉が作品中で使われたことで、読みやすさや共感を生んだのではないでしょうか。
(3)うへぺろ/『ハイキュー!!』
高校バレーを題材にした人気マンガ『ハイキュー!!』では、登場人物の及川徹(おいかわとおる)が「うへぺろ」と言ったことが知られています。
「てへぺろ」と言葉は違いますが、意味のニュアンスとしてはほぼ同じではないかと推察されています。
彼がおどけたような表情で舌を出し、ピースサインと共に「うへぺろ」と言っているイラストが話題を呼びました。
「てへぺろ」ポーズや表情を楽しめるグッズも
マンガやアニメないでセリフが使われていなくても、キャラクターたちの「てへぺろ」なポーズや表情を楽しめるグッズも販売されています。
例えば、人気マンガ『五等分の花嫁』や、『進撃の巨人』など。これらの作品に登場するキャラクターたちが、ぺろっと舌を出したり照れたような表情をしたりしているグッズも。
「てへぺろ」がいかに影響力がある言葉かがうかがえますね。
「てへぺろ」は古い? 死語と言えるのか
「てへぺろ」は現代の中高生の間ではあまり使われなくなっていると感じる人が多いようです。
登場したのが2010年代と約10年前であることから、新しい若者言葉に淘汰されてしまったのかもしれません。
「てへぺろ」が大流行したのは2011年頃
「てへぺろ」は女子中高生ケータイ流行語大賞で2011年には第2位、翌年の2012年には第1位に選ばれました。
ただ、未だに「てへぺろ」の認知度は高く、完全に死語になったわけではないと言えます。
10代の人に使うと意味が分からないと思われてしまうかもしれませんが、それ以上の年齢なら使っても意味が通じやすいでしょう。
「てへぺろ」の類義語
最後に、「てへぺろ」と似た意味を持つ若者言葉を3つ紹介します。「てへぺろはもう古いのかも?」と感じている人は、類義語を使ってみても良いかもしれませんね。
(1)「てへぺろこつん」
「てへぺろこつん」は、「てへぺろ」の派生語ではないかといわれています。
「てへっ」と照れ笑いをした後に、自分の頭を軽く「こつん」とたたく様子から「てへぺろこつん」という言葉が生まれました。
「てへぺろこつーん」「てへぺろこつ~ん」のように、語尾を伸ばして使用される場合も。
(2)「すいやせぇん」
何かを謝罪する時に使う「すみません」を面白おかしくした若者言葉、「すいやせぇん」。
女性YouTuberの中町綾さんが発祥の言葉とされています。語尾を「すいやせぇん」「すいやせぇぇぇん」のように伸ばすことで、ギャグっぽさがある軽い謝罪のニュアンスが出るようです。
「てへぺろ」にも当てはまりますが、かなりラフな謝り方なので、使い方や相手には注意が必要でしょう。

ここで改めて、「すみません」という言葉の正しい使い方を振り返っておきましょう!
(3)「サーセン」
「サーセン」は「すみません」を崩した言い方で、ネット掲示板などでよく使われる表現です。
「サーセンwww」「フヒヒwwサーセンwww」のように使われる場合もあり、謝罪の意味だけでなく相手を軽くあしらうようなニュアンスもあります。
「www」も「フヒヒ(笑い声)」も、笑い声を表すネットスラング。笑いながら謝っているような軽い表現です。

「w」や「草」の意味について詳しく解説しています。
親しい間柄で「てへぺろ」を使ってみよう
本記事では、「てへぺろ」について解説をしていきました。「てへぺろ」は間違えた時、何かをやらかしてしまった時に使うことが多いです。
また、昔ほど現在は使われなくなったものの、未だに認知度は高いようです。軽い失敗してしまった時などは、ぜひ「てへぺろ」を使ってみましょう。
(ino)
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