「鈴菌」とは何の菌? 由来や対象となる車を解説
「鈴菌」とは、スズキの車を好きな人のこと。2ちゃんねる(現5ちゃんねる)のバイク板が出所であり、言葉を聞いたことがない人や、意味や由来を知らない人は多いでしょう。この記事では、「鈴菌」の意味やどういった状況を指すのかを紹介します。
「鈴菌」とは、自動車メーカー・スズキの車のことを好きな人のことを表す言葉で、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)のバイク板で生まれました。
車が好きな人でもネット掲示板を利用しない場合、聞いたことがない人や、意味や由来をよく知らない人は多い言葉です。
この記事では、「鈴菌」の意味や由来、対象となる車種などを紹介します。
「鈴菌」とは
「鈴菌」とは、ネットスラングの1つで、自動車及び二輪車メーカーであるスズキのバイクや車ばかり乗り続けている、スズキ製の車の熱狂的なファンのことを表す表現です。
スズキ車の熱狂的なファンになることを「鈴菌に感染する」「鈴菌感染症」などと、ネタ的に言われることがよくあります。
元々は2ちゃんねるのバイク板で生まれた言葉で、2輪車が好きな人に対して使われていましたが、現在では4輪車が好きな人にも使われている表現です。
「鈴菌」と呼ばれる人が多い地域
「鈴菌」と呼ばれる人は、スズキの本社がある静岡県の浜松市、その周辺にある静岡県磐田市や愛知県豊川市に多いと言われています。
上記のように、スズキの自動車がよく普及している地域に「鈴菌」と呼ばれる人が多いでしょう。まるで人から人へと感染するウイルスのように、周りの人にもじわじわと影響を与えて徐々に広がっているようです。
「鈴菌」と呼ばれる人の傾向とは?
「鈴菌」と呼ばれる状況になるには、数カ月~数年かかることが多いようです。周りの「鈴菌」と呼ばれる人に影響されていくうちに、じわじわと所有欲が増していき、いつの間にか購入に至っているそう。
なかには自分が鈴菌であることを自覚してから数時間後に車を購入した……といった人もいたようですが、多くの人は段階的に「鈴菌」と呼ばれる状態になっていきます。
まずはスズキ車に興味を持った後、具体的に調べて、販売店に見学に。スズキ車の魅力に惹かれていくうちに、手にしたいと強く感じるようです。
長く愛好者であり続けることが多い
一度「鈴菌」と呼ばれるに至ると、長く同じ状態が続くことが多いです。スズキ車の次もスズキ車に乗り継ぐなど、長年スズキ車に乗り続ける人も少なくありません。
「鈴菌」と呼ばれるきっかけになりやすい代表的な車種
「鈴菌」と呼ばれる人はスズキ車が大好きです。ここでは、「鈴菌」と呼ばれるに至るきっかけとなりやすいスズキ車を紹介します。
ジムニー
「ジムニー」はスズキの人気車の1つ。軽自動車ながら本格的な4WDで、オフロードでも走行性抜群です。デザイン性に優れている上、カスタマイズの選択肢もたくさんあります。
1970年に発売されてから長く販売し続けられている車であり、鈴菌と言われる状態に至るきっかけになりやすい車の1つです。
アルトワークス
アルトワークスはライトユーザーが多い軽自動車でありながら、ターボ仕様登載により強いパワーも兼ね備えた車種です。軽自動車の馬力自主規制が64馬力になったのは、このアルトワークスがきっかけだと言われています。
軽自動車ながら走りの楽しさを堪能できる車であることから、ファンになる人は多いです。
ツイン
現在ではハイブリッドの軽自動車は珍しくありませんが、ハイブリッド車が登場した当時はほとんどありませんでした。そんな中、2003年頃に登場した「ツイン」は、ハイブリッド仕様の2人乗軽自動車。
ツインのように時代を先駆けた車が表れることから、鈴菌になっていく人は少なくありません。
SW-1
1992年頃に発売されたスズキの2輪車「SW-1」から鈴菌になった人も多いです。
他の2輪車では見かけないような奇抜なデザインが一部の人を夢中にさせました。
「鈴菌」はスズキの車やバイク愛好家のこと
今回は、「鈴菌」がスズキの2輪車や4輪車をこよなく愛する人のことであることを紹介しました。
元々は2ちゃんねるのバイク板で生まれたネットスラングです。
スズキ車に対する愛情が過剰なことから、感染症になぞらえて「鈴菌に感染する」と表現されることもあります。
日常的に使われる表現ではなく、ネタ的に使うことが多い表現です。特にネット掲示板などでの使用頻度が多いので、適切なシーンで活用してください。
(武田 麻希)
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