「犯人はヤス」って何? 元ネタと意味を解説
SNSなどで使われる「犯人はヤス」というスラング。実は、ビートたけしさんのある発言が元ネタであると言われています。今回は、「犯人はヤス」の元ネタを解説! 意味を知って会話を楽しみましょう。
「犯人はヤス」は、掲示板やSNSで古くから使われているネットスラングですが、元ネタが分からない人からすると、その意味や語源に疑問を持ってしまうことも。
今回は、「犯人はヤス」というスラングの元ネタや意味、使い方を解説します。ぜひ最後までチェックしてくださいね。
「犯人はヤス」の元ネタと意味
ネットスラングとして今でもSNSで使われている「犯人はヤス」ですが、元ネタを知らないと正しい意味が分からない言葉。
まずは「犯人はヤス」の元ネタと意味を解説していきます。
元ネタは『ポートピア連続殺人事件』というゲーム
「犯人はヤス」の元ネタとなったのは、『ポートピア連続殺人事件』という1980年代に発売されたファミコン向けのゲームソフトです。
ミステリージャンルのこのゲームは、聞き込みなどを行いながら事件の真犯人を探していくという本格的な内容と、思いがけない真相が魅力的な、いまだ人気の高い名作。
プレイヤーは、発売当時の日本を舞台に殺人事件を担当する刑事となり、相棒のヤスと共に真相を追っていきます。
語源はビートたけしの発言!?
語源は、ラジオの企画で芸人のビートたけしさんがこの作品の実況プレイをしていた際に発した「犯人はこいつ(ヤス)なんじゃねえの?」のというニュアンスのセリフではないか、と言われています。
たけしさんは途中で真犯人に気づいてしまい、その時に発した言葉から「犯人はヤス」というスラングが生まれたという説です。
1つ目の意味は「ネタバレ」
このような由来から、物語の展開を先読みしてしまうことを指して「犯人はヤス」というスラングが使われるようになりました。
「仲間(=ヤス)が真犯人だった」という衝撃的なゲームの結末を指すこの表現は、言わば盛大なネタバレ。つまり、「犯人はヤス」は「ネタバレ」を意味するスラングなのです。
こうして、同作品におけるヤスは“日本一有名な犯人”として注目を集め、ネタバレを意味する時の小ネタとして使われるようになりました。
2つ目の意味は「仲間の裏切り」
「犯人はヤス」のもう1つの意味として、「仲間の裏切り」というニュアンスがあります。
『ポートピア連続殺人事件』における真犯人であるヤスは、主人公と事件の謎を解いていく仲間。
そのため、最終的に信頼している仲間に裏切られるような展開を指して「犯人はヤス」という表現を使う場合もあります。
「犯人はヤス」の使い方
ここでは、SNSなどで「犯人はヤス」を使ってみたい人に向けて、使い方を解説していきます。
自然に使いこなすためにも、ぜひ参考にしてくださいね。
身近なキャラクターが犯人の時に使う
「犯人はヤス」の使い方の1つとして挙げられるのが、物語の展開に合わせて使う方法です。
『ポートピア連続殺人事件』のように、主人公の身近なキャラクターが犯人やキーパーソンになる物語に対して使います。
例えば、「これってどんな映画?」という質問に「犯人はヤス」と応えるような使い方でOKです。
「犯人は○○」という使い方
「犯人はヤス」の形を使用して、キャラクター名や役を入れる「犯人は○○」という使い方もできます。
この使い方の場合は、ネタバレにならないよう配慮することが重要。本当に犯人の名前を入れてしまうと、相手をがっかりさせてしまうことがあるので注意しましょう。
そのため、全く関係のない人を当てはめて、相手をミスリードするような目的で使ってみるのもいいでしょう。
例文
・A:この映画の結末は?/B:犯人は弟
ネタバレを扱うことに要注意
「犯人はヤス」はネットスラングとして親しまれている一方、先述のとおりネタバレを扱っている言葉であることに注意が必要です。
例えば、ジャンルの説明に「犯人はヤス」を使うと、意味が分かる相手には伝わってしまい、そこから結末まで想像されて、結果興味や期待をなくしてしまうことがあります。
ネタバレにつながってしまうスラングであることに注意しながら、この言い回しを楽しんでくれる相手にだけ使うようにしましょう。
「犯人はヤス」を楽しく使いこなそう!
「犯人はヤス」はどんな物語にも使えるネットスラング。
ネタバレにつながらないように配慮しながら「犯人はヤス」を使用して、SNS上のやり取りや友達との会話をぜひ楽しんでくださいね。
(kirara)
※画像はイメージです