数え年とは? 満年齢との違いや計算方法
「数え年」という言葉を聞いたことがありますか? 神社などで目にする厄年表に、「数え年」と書かれているのを目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。今回はそんな数え年の意味や由来、満年齢との違い、数え年の計算方法を解説します。
「数え年は聞いたことがあるけれど、実はよく分かっていない」「満年齢と何が違うの?」このような疑問を持っている人は多いでしょう。
今回は数え年とはどのような意味か、由来や満年齢との違い、数え年の計算方法を解説していきます。
数え年とは? 満年齢との違い
まずは、数え年の意味や由来、満年齢との違いを見ていきましょう。
数え年の意味
数え年とは、生まれた年を「1歳」とする数え方のことです。
また、年を取るのは誕生した日ではなく、元旦(1月1日)です。
そのため、元旦に全員が年を取ることになります。私たちが普段言っている年齢とは数え方や考え方が異なるため、注意が必要です。
数え年の由来
数え年は、日本の伝統的な年齢の数え方。胎内にいる期間を0歳、そして生まれた年を1歳と数えます。
現在では、出産の時点で0歳としてカウントしますが、数え年は、胎内にいる十月十日(妊娠期間)も命のはじまりとしてカウントし、出産の時点で1歳を迎えるという考え方に由来しているとされます。
また、学年が「0年生」ではなく「1年生」から始まるように、物事の始まりを示す数字に「0」は使用しないことから、生まれた時を1歳とするという由来もあります。
数え年と満年齢の違い
満年齢とは、現在私たちが使っている年齢の数え方です。
生まれた時を0歳とし、誕生日を迎えるごとに1つ年を取る数え方です。普段から慣れ親しんでいるため、分かりやすいでしょう。
数え年は、元旦に全員が年を取るという計算ですが、満年齢は誕生日を迎えるごとに年を取ります。
数え年の計算方法
自分は数え年でいうと何歳なのか?
普段はあまり考える機会もないと思いますが、計算方法を知っておけば何かと便利かと思います。
計算方法はいたって簡単。以下のように覚えておくといいでしょう。
・誕生日の前 → 満年齢+2歳
・誕生日の後 → 満年齢+1歳
イベントは数え年か満年齢、どちらにすべき?
七五三、長寿のお祝い、厄除けなど、日本には年齢にまつわるさまざまな行事があります。
そのような行事において、数え年と満年齢、どちらで行うべきか悩むこともあるでしょう。
七五三や長寿祝いはどちらでも良い
七五三や長寿祝いなどは、満年齢でも数え年でもどちらでも良いとされます。「数え年で行わなければならない」「満年齢で実施してはいけない」ということはありません。
特に近年では、子どもの成長具合や家族が集まれる時期などを加味して、数え年で行うか満年齢で行うか決めることが増えています。
現代は核家族が増えており、行事の際に祖父母や親戚、孫などを呼ぶとなるとなかなか予定が合わないということは珍しくありません。
本人の成長や体調はもちろん、お祝いに集まれるタイミングをか見極めつつ、いつ行うか考える人が多いのが実情です。
七五三や長寿祝いなどの行事は、その年齢まで生きていられた感謝と長生きを祈る気持ちが込められています。そのため、「数え年で行わなかったから罰が当たる」などはありません。
七五三などのお祝い事をする上で、避けた方がいい日はあるのか? 六曜の1つ「大安」がどんな日か、詳しく解説します。
厄除けは数え年で行う
七五三や長寿祝いは、数え年・満年齢どちらでも構わないとされる一方、災厄を避けるための厄除けについては、数え年で行われます。
厄年は男女によっても異なるため、神社や寺社で掲示される厄年案内などを参考にするといいでしょう。
「数え年」がどのような意味か理解して使ってみよう
いかがでしたでしょうか。数え年はて、満年齢とは異なる考え方です。
満年齢よりも1~2歳上になるため、自分の年齢は数え年では何歳になるか確かめるのも良いでしょう。
七五三や長寿祝いなどのイベントなどは、満年齢、数え年どちらで行っても問題ないとされています。本人の成長具合や体調、家庭の事情などを考慮して、どちらの年齢で行うか決めましょう。
今回は「数え年とは」について解説してきました。ぜひ参考にしてください。
(蛍)
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