「進捗」の意味は? 使い方やビジネスシーンでの例文を紹介
社会人になるとさまざまなビジネス用語を覚える必要があります。「進捗」もその用語の1つ。「進捗」はビジネスシーンで多く使われています。今回は「進捗」の意味や使い方を紹介します。
会社で働いていると職場の人との会話でよく「進捗」というワードが出てきますよね。「進捗」とはどんな意味なのでしょうか。
社会人としてぜひ知っておきたいビジネス用語である「進捗」の意味や使い方を、例文と併せてて紹介します。
「進捗」とは?
ビジネスシーンにおいて「進捗状況はどうですか」や「ご進捗をお聞かせください」など、さまざまな場面で「進捗」という言葉は使われていますよね。
「進捗」は頻出ワードですので、正しい意味をしっかり理解して使いこなせるようにしましょう。
ここではまず、「進捗」の意味を紹介します。
「進捗」の意味は「物事が進み捗る(はかどる)こと」
「進捗」の読み方は「しんちょく」です。
意味は、「物事が進み捗る(はかどる)こと」です。
「捗る」には「仕事が順調に仕上がっていく」という意味があります。そのことから、「進捗」とは、物事が順調に進んでいる様子を表しているといえます。
英語で表すと「progress」
「進捗」を英語で表すと 「progress」です。
「進捗する」は「make progress」と表現することができます。
「進捗」の使い方。どういう時に使えるの?(例文つき)
実際のビジネス上で「進捗」はどういったシーンで使われるのでしょうか?
具体的な場面と併せて、例文を紹介します。
取引先に案件の状況を確認する時
ビジネスでは、相手と取り交わした内容について、現在の状況がどうなっているのか確認を入れるシーンが多々あるかと思います。
例えば、取引先や顧客に商品など提案し、導入や契約するかを検討したいといわれた場合、後日その状況を確認したい時などに「進捗」を使うことができます。
なお、「進捗」を使う時は、相手に圧をかけ過ぎないように、丁寧な表現をすることを心掛けましょう。
例文
・以前ご提案させていただいた案件についてですが、その後の進捗状況はいかがかなと思い、ご連絡いたしました。
社内で業務の進み具合を確認する時
「進捗」は、社外の人だけではなく、社内の人に対しても頻繁に使われる言葉です。
例文
・進捗状況を今日中に報告するようにお願いします。
・進捗率をグラフにした資料を作成してください。
「進捗」を使った関連用語
「進捗」は「進捗○○」といった関連用語で使われることが多いです。
ここでは、「進捗」を使った関連用語とその意味を紹介します。
「進捗報告」
「進捗報告」とは、進捗を報告することを表します。
ビジネスシーンでも、仕事の進み具合を確認したり、上司に報告したりする場面で頻繁に使われます。
「進捗率」
「進捗率」は、現時点での進み具合を0~100%の数値で表すことです。「進捗率○○%」と表記されます。
詳細な進捗状況を把握したい時、「おおむね完成した」や「だいたい予定通りに進行している」といった表現だと非常に曖昧になってしまいます。そういった不透明さを明確化するために使用されるのが「進捗率」です。
「進捗状況」
「進捗状況」とは文字通り、仕事の進み具合を意味します。「進捗具合」ともいわれています。
上司から「進捗状況はどうなってる?」なんて聞かれると、少しプレッシャーを感じてしまいますよね。
「進捗状況」という言葉は、使い方や場合によっては相手に対して威圧感やプレッシャーを与えてしまう可能性もあります。
そのため、取引先や営業先の顧客に対して使う時には配慮が必要になります。「その後の進捗状況はいかがでしょうか」のように丁寧な言い方を心掛けると良いでしょう。
「進捗管理」
「進捗管理」とは、進捗状況を把握して管理することを意味します。
業務全体やプロジェクトなどを管理したり、ある物事に関して、計画と進行具合に差がないかなど、全体像を把握したりする際に用いる言葉です。
「進捗」の類語
紹介してきた通り、「進捗」とは物事が進むという意味があります。
似たようなニュアンスを持つ言葉が他にもあるので、最後に「進捗」の類語を見ていきましょう。
「進行」
「進行」には、「進んでいくこと」「次の段階へ移ること」「はかどること」という意味があります。
ニュアンスとしては「進捗」と似ていますが、「進捗」には「順調に進む」というポジティブな意味が含まれる一方、「進行」は「病気が進行する」など、少しネガティブな場面でも使用されます。この点が、「進捗」と「進行」の違いであるといえるでしょう。
「進展」
「進展」には、「事態が進行して新しい局面が展開すること」という意味があります。
物事が進んでいる状況に対しての表現であれば「進捗」を、物事が進んで新しい局面を迎えた場合には「進展」と使い分けるといいでしょう。
正しい使い方を押さえましょう
いかがでしたか?
「進捗」には、「物事が進んでいる」という意味があると紹介してきました。
「進捗」は、ビジネスシーンではよく使用する言葉です。
誰もが多用する言葉だからこそ、改めて意味や用法をおさらいして、自信を持って使えるようになるといいですね。
(okamoto)
関連する記事もあわせてチェック!
「とんでもございません」は間違い? 正しい敬語表現と使い方・例文
※画像はイメージです