ヘアオイルの使い方とは? 効果的な量と塗り方のコツ
ヘアオイルの正しい使い方とは? 朝と夜など、タイミングに合った手順を紹介。美容に精通するライターの上色ゆるりさんが、適切な量や塗り方のコツなどを解説します。
パーマやカラー、ヘアアイロンの熱によって、髪はすぐにダメージを受けてしまいがち。パサパサとした質感、見た目に悩んでいる方も多いことでしょう。
そこで便利なのがヘアオイル。傷んだ髪を美しく見せるだけでなく、スタイリングがしやすくなるなど、魅力がいっぱいです。
今回は、ヘアオイルの正しい使い方と活用方法について詳しく解説していきます。
「身だしなみを整えて、きれいに/かっこよくなりたい」「せっかく買ったヘアオイルをもっと活用したい」という方はぜひ参考にしてみてくださいね。
ヘアオイルを使うメリットとは?
最近では男女問わず、「日々の身だしなみにヘアオイルを活用している」という人も多くいますよね。髪のケアだけでなく、スタイリングに使うことも流行しています。
まずは、そんなヘアオイルを使うことで得られるメリットについて見ていきましょう。
(1)髪の毛を保湿してくれる
カラーやパーマ、紫外線によってダメージを受けてしまうと、髪の毛に含まれる栄養や水分が不足しがちに。ヘアオイルには、そんな傷んだ髪を保湿したり、栄養を与えたりする効果が期待できます。
なかでも、植物エキスや保湿成分を多く含むヘアオイルは、ダメージを補修する効果が高いといわれているので、髪の毛がパサパサする、切れ毛が目立つという方は試してみる価値ありです。
(2)乾燥で髪が傷むのを防いでくれる
乾燥も、髪が傷んでしまう主な原因。冬場は特に空気が乾燥するので、髪がパサついたり、ギシギシしたりしがちですよね。
そんな時にも、ヘアオイルが大活躍。表面をコーティングすることで、髪の毛が乾燥するのを防いでくれるといわれています。
冬だけでなく、夏でもエアコンの影響で髪は乾燥してしまうので、季節に関係なく積極的に使っていきたいところです。
(3)摩擦によるダメージから守る
ブラッシングしたり、服に擦れたりする時に発生する摩擦も、実は髪の毛にとって天敵。枝毛や切れ毛の原因になるといわれています。
ヘアオイルならではのヌルヌルとしたテクスチャーは、髪の毛の滑りを良くしてくれます。摩擦による髪への負担を減らすことで、傷むのを防ぐ効果が期待できます。
髪の毛がどこにも触れないよう生活するのは、どんなに気をつけていたとしても不可能ですよね。ヘアオイルは髪の毛に塗るだけで、簡単に摩擦によるダメージを防ぐことができるためとても便利です。
(4)髪の毛にツヤが出る
髪の毛につけることで、表面にツヤを出してくれるのもヘアオイルの魅力。髪質を改善するためには継続的にケアする必要がありますが、ヘアオイルをつければ、一時的であったとしても、潤いのある髪に見せてくれます。
流行の濡れ髪スタイリングなども、ヘアオイルを使えば簡単。髪がまとまって誰でも手軽にセットがきまります。
髪へのダメージを防ぐだけでなく、見た目も良くしてくれるなんて、一石二鳥ですね。
正しいヘアオイルの使い方
ヘアオイルの魅力を再認識したところで、続いては正しい使い方をご紹介します。
使い方を間違えると、仕上がりが悪くなったり、不快感のある手触りになってしまったりするので、入念にチェックしておきましょう。
適切な量は?
ヘアオイルを正しく使うには、適切な量を守ることが大切。
少なすぎてしまうと、塗り方にムラがでやすくなってしまいます。
反対に多すぎると、ベタベタとして服や顔にくっついてしまったり、見た目が不衛生に見えてしまったりすることがあるので、注意が必要。
髪の毛の長さに合わせて、量を調整するのがおすすめです。
メンズやショートヘアの方であれば1〜2滴ほど、セミロングは2〜3滴ほど、ロングヘアならば3〜4滴ほどが目安といわれています。
ただし、髪の量が多い、少ないによって多少その量は前後します。最初は少ない量で、徐々に量を増やして調整してみるのがおすすめです。
どこにつけるのが最適?
ヘアオイルは、特に毛先に多くつけるのが最適といわれています。根元にたくさん塗ってしまうと、全体がベタッとして見えてしまうため、あまりおすすめできません。
また、毛先は傷みやすく、パサついたり枝毛が目立ったりしやすい部位。ダメージから髪を守るためにも、毛先は特に重点的につけるよう意識してみましょう。
正しいヘアオイルのつけ方
ヘアオイルの使い方として意外と知らないのが、つける手順。ムラなく均等に塗るため、どのように髪の毛につければいいのかも確認しておきましょう。
ヘアオイルの使い方・正しい手順
1:ヘアオイルを適量、片手にのせる。
2:両手をすり合わせて、手のひら全体に広げる。
3:髪の内側、長さの真ん中から毛先に向かって、揉み込むように塗っていく。
4:顔の横側の髪だけでなく、後ろ側の髪も忘れずに塗り広げる。
5:前髪の毛先にも少量塗る。
6:手のひらに残ったヘアオイルを、髪の外側、頭皮に近い位置など全体に伸ばして完成。
注意すべきポイント
ヘアオイルを塗る時は、内側から、そして毛先を中心に揉み込むよう意識することが大切。
頭皮に近い位置や、頭皮に直接ヘアオイルを塗ってしまうと、ベタッとした見た目になってしまう可能性があります。さらに、頭皮がベタついて不快に感じることもあるので、注意しましょう。
また、前髪に塗る時もつけすぎに注意。量が多いと、汗をかいているような不自然な仕上がりになってしまいます。
またヘアオイルがおでこに触れて、肌が荒れてしまう恐れもあるので、少しずつ調整しながら塗りましょう。
【タイミング別】ヘアオイルの活用方法
ヘアオイルは、朝のスタイリングに、夜のダメージケアにと、さまざまなシーンで活躍してくれます。使い方の幅が広がれば、ヘアオイルをフルに活用できるはず。
それでは、朝編、夜編と分けて使い方を解説していきます。また、タイミングを問わず活用できる応用編も紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
【朝】ヘアアイロンやドライヤー前に使う
朝、ヘアアイロンやドライヤーを使う前に、ヘアオイルをひと塗りしてみましょう。
滑りが良くなってスタイリングしやすくなるだけでなく、ツヤのある髪へと仕上げてくれます。
手の込んだセットをしなくとも、髪にツヤが出るだけで完成度がぐっとアップするので、ぜひ試してみてくださいね。
男女どっちもOK! 「セミウェットヘア」にセット
おしゃれなスタイリングに挑戦するなら、「セミウェットヘア」もおすすめ。
ヘアスプレーやジェルで固めるよりも自然な仕上がりで、かつ濡れたような質感が垢抜けて見える、と人気を集めているスタイリングです。
手順は、ワックスとヘアオイルを混ぜ合わせ、ヘアアイロンやドライヤーの後に塗るだけととても簡単。ワックスとヘアオイルは、2対1の割合がちょうどいいといわれています。
女性はもちろん、最近では男性からの注目度も高いスタイリング。ワンランク上のヘアセットを楽しみたいという方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
【夜】お風呂上がりのダメージケア
髪の毛が乾燥しやすい、パサつきが気になるという人は、夜のヘアケアとしてヘアオイルを使ってみましょう。
ダメージケアのためにヘアオイルを取り入れるなら、濡れた髪に使うのがおすすめ。お風呂上がりはベストなタイミングです。
手順は以下の通りです。
1:シャンプーの後、タオルで水分を十分に拭き取る。
2:ブラッシングをする。
3:ヘアオイルを適量手に取り、毛先から全体へと揉み込んでいく。
4:最後にドライヤーで乾かして完成。
【応用編1】シャンプー前のブラッシングに活用
髪に付着した汚れをしっかりと落とすためには、シャンプーをする前にブラッシングすると良いといわれています。
しかし、乾いた状態でコームやブラシを髪に通すと、摩擦により髪を傷めてしまう原因に。
ヘアオイルを使って滑りを良くすると、摩擦による髪への負担を減らす効果が期待できます。枝毛や切れ毛が気になる方は、ぜひシャンプー前のブラッシング時に、ヘアオイルを活用してみてくださいね。
【応用編2】頭皮マッサージに活用
血行を良くしたり、毛穴に詰まった汚れを落としやすくしたりする効果が期待できる、頭皮マッサージ。健康的で質のいい髪が生えるよう促してくれるといわれています。
ヘアオイルを使えば、自宅で手軽に頭皮ケアができるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
頭皮マッサージの手順
1:ヘアオイルを適量取り、手のひらを擦り合わせて伸ばす。
2:頭皮に手のひらで伸ばしたヘアオイルをしっかりとつける。
3:熊の手を作り、指の腹を頭皮に当てる。
4:ぐるぐると円を描きながら、頭皮を上に引っ張りあげるようにマッサージする。
5:手の位置を徐々に移動させ、頭全体をマッサージする。
6:シャンプーをして、毛穴の汚れと一緒にオイルをしっかり洗い流す。
シャンプー前に、少しの間蒸しタオルを巻いておくと、より毛穴の汚れを落としやすくなるので、時間がある時は試してみてくださいね。
サラサラ髪に導くおすすめのヘアケアオイル5つ
最後に、サラサラ髪に導いてくれるおすすめのヘアオイルを5つご紹介します。
(1)『ミルボン エルジューダ MO』
ミルボンの『エルジューダ MO』は、硬さがあり、動かしづらい髪の方におすすめです。
髪がやわらかくなる力を高め、よりおさまりのある状態に整えてくれるヘアケアオイルです。
(2)『ケラスターゼ フルイド クロマティック』
『ケラスターゼ フルイド クロマティック』は、カラーの退色を防いでくれるヘアケアオイル。
ヘアカラーをきれいに保ちたい方は、毎日のケアにこのオイルをプラスしてみてください。
(3)『ケラスターゼ フルイド オレオ リラックス』
ケラスターゼの『フルイド オレオ リラックス』はフローラル・ムスク・フルーティの順に、香りがどんどん変わっていくのが特徴です。
時間がたつごとに、さまざまな香りが楽しめます。日々のヘアケアが楽しくなりそうですね。
(4)『ナチュラルオーケストラ オーガニックホホバオイル』
ナチュラルオーケストラの『オーガニックホホバオイル』は、100%オーガニック認定を受けたホホバオイル。ホホバオイルが持つビタミンの効果が頭皮に働きます。
トロッとしており、うるおいキープ力が強いので、ひどく乾燥した髪でも長時間しっとり髪をキープできます。また、顔や体の保湿などマルチに使える便利なオイルです。
(5)『Alto オイル』
『Alto オイル』は「メドウフォーム」という花の種子から抽出した植物由来成分でできているヘアオイルです。
ドライヤーやヘアアイロンの熱を利用することで髪に吸着し、ツヤを与えてなめらかな指通りに。
本来なら髪の負担となってしまうはずの「熱」を味方にする優れたヘアオイルです。
髪のセルフケアをして自信をつけよう
綺麗な髪を手に入れるには、美容室に行くなど、プロの力を借りるのがベスト。しかし、時間もお金もかかるので、なかなか頻繁には通えないという方も多いことでしょう。
ヘアオイルをうまく活用すれば、自宅で簡単にダメージケアができます。トレンドのヘアスタイルも挑戦しやすくなるでしょう。
髪が魅力的に見えるだけで、自分のルックスにもちょっぴり自信が持てるようになるはず。ぜひヘアオイルの正しい使い方と活用方法を身につけて、身だしなみを整える楽しさを知ってくださいね。
(上色ゆるり)
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