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結婚を反対されたら。反対する理由と親を説得する5つの方法

さかもとみき(恋愛コラムニスト)

結婚を反対された場合、どうすればいいのでしょうか。押し切るべき? それとも別れる? 親が反対する理由と説得する方法について恋愛コラムニストのさかもとみきさんに教えてもらいました。

結婚は、2人が愛を育み、2人の意思で決めます。なのに、親御さんのお許しをいただくことが暗黙の了解ともされていますよね。

せっかくお互いの気持ちが決まったのに、結婚を反対された場合、どうすればいいのでしょうか。今回は、家族の結婚に反対したことのある筆者が、親に反対された時の親の心理や、結婚をかなえるための対処法をご紹介します。

親が結婚を反対する理由とは?

そもそも20歳以上であれば、お互いの意思があれば親の許可なしでも結婚ができます。なのになぜ、親は2人の結婚に反対したり口出ししたりしてくるのでしょうか。

(1)経済的に不安定

自分、または相手の仕事が経済的に不安定だと、結婚してもやっていけるか親は不安になります。親は、結婚生活にはお金も大事だということをよく知っているので、つい批判してしまうのです。

契約社員やフリーターなどの雇用形態が不安定といえる非正規雇用、またはあまり身近でない分、仕事内容が分かりづらいフリーランスなどの場合は、基本的に心配になる親が多いのが実情です。

(2)相手に借金がある・お金にだらしない

相手に借金や奨学金がある場合や貯金がない、仕事をやめているなどの場合も、親は心配になります。2人が「これから働いて頑張る」と思っていても、結局困って自分たちに頼ってこないかなど、金銭面で自立できる2人なのかが心配なのです。

(3)誰かと比べてしまう

人には相性があり、好き嫌いもあります。子どもの恋人としてなら一定の距離を持って付き合えますが、自分たちの家族になると違います。

大事な節目や冠婚葬祭でも一緒になり、他人だとは割り切れません。また、過去に付き合っていた元カレ・元カノや、兄弟の嫁と比べて自分とは合わないと思われることもあるでしょう。

(4)家柄が違い過ぎる

彼の親、彼女の親どちらかが高学歴な家系や、高所得者、資産家の場合も、結婚相手候補を見る目は厳しくなります。両家の当たり前の価値観、お金をかけることやかける金額が違い過ぎるとギャップが生じて苦労するのも事実です。

また、本家や分家、長男かどうかなどで結婚に対する条件や親の思いが変わってきます。母子家庭や、親に借金があるなどの場合も反対されることがあるでしょう。

(5)年齢が違い過ぎる

2人の年齢に開きがあり過ぎるのも、親が心配になる1つの理由になります。今はラブラブでも、ジェネレーションギャップや、子どもはどうするか、老後のことまで親は見ています。年齢差によって生じる問題が、2人が幸せになれるか気になってしまうのです。

結婚を反対する理由が分からない場合の聞き出し方

結婚を反対されたとき、理由はなかなか聞きづらいものです。相手を批判することにもなりかねないので、親も言いづらく、原因が分からないこともあります。

(1)彼氏に聞いてもらう

相手の親に結婚を反対されている場合、彼氏から理由を聞いてもらうようにしましょう。自分の親に反対されている場合は、「どんな人ならいいの?」と聞いてみましょう。そこで出てくる条件が、結婚に反対される理由です。

(2)きょうだいに聞いてみる

彼氏のきょうだいと交流がある場合は、親ではなくきょうだいに自分や彼氏から聞いてみるのも一つの手段です。また、自分の親に反対されている場合も、きょうだいにはポロッと本音を言っていることもあるので、理由を探れるかもしれません。

結婚を反対されたらどうする? 効果的な説得の仕方

親が、子どもの結婚を反対する大きな理由には「結婚が自分たちの生活に影響しないか」「2人は本当に幸せになれるのか」の2つで疑問があるからです。この2つに関わる部分で安心させることができれば、結婚の説得はスムーズに進むはずです。

(1)何度も会って人柄を知ってもらう

親から理由なく結婚を反対されるのは、相手の人柄を誤解しているか、本当に合わないと思われているかのどちらかでしょう。

相性が合わないタイプの場合は、何度会っても関係の悪化が加速する可能性が高いので、このアプローチは諦めましょう。ただ、人柄を誤解されている、理解されていないと思うのであれば、何度か会って人柄を知ってもらう努力が必要です。

(2)親の話を聞く

結婚に反対されると、つい敵対関係になってしまう人も多いですよね。そうなった場合、まずしてほしいのは反発ではなく、親の話を聞くことです。敵対すると、ヒートアップして意固地になってしまい、お互い譲らなくなる可能性もあります。

まずは反対している理由をきちんと聞く時間をもうけ、親の気が済むまで話を聞きいてください。親の結婚観や自分にどうしてほしかったのかを聞いていくうちに、反対している理由を解消できるヒントがあるかもしれません。

親も話すことである程度スッキリしたり、割り切れたりする部分も出てくるかもしれません。

(3)お金の問題をクリアにする

結婚を反対される理由に少なからずお金の問題がある場合、「親に出してもらう必要はない」ということを明確にしましょう。もしかしたら親が出すのが当たり前だと思っている姿勢が「気に食わない」と思われている原因かもしれません。

結婚式、引越しのお金、生活費など、親に頼る気がないことを、収入・貯金・毎月の家計を交えて具体的に説明して伝えましょう。2人でどうやって生活し、親に頼ることなくやっていくかを見せることができれば、結婚が許される可能性もあります。

(4)味方を増やして話してもらう

きょうだいや、叔父叔母、祖父母など共通の知り合いがいる場合は、一緒に会ってもらう、味方になってもらうなどのアプローチも有効です。

親は、子どものことが心配になると、盲目になってしまう部分もあります。第三者からの話を聞いて、少し視点が変わる場合もあるでしょう。

ただし親の性格によっては火に油を注ぐことになる場合もあるので、味方にする人は慎重に選んでください。

(5)親に感謝を伝えた上で自分たちの話をする

親の見ている結婚の幸せと、今自分たちの見ている結婚の幸せの形は、時代のギャップもあり、違うことがあります。親が結婚に反対するのは、自分達の考える結婚生活のグレードを下げることへの心配でもあるのです。

「親の信じる幸せな結婚」の像は、現代では実現するのが難しい部分も多々あるのが現実です。理解が難しそうであれば、結婚情報誌などのデータを見せながら、「今の結婚の常識」を知ってもらうのもあり。

幸せを願っている親に「幸せを考えてくれているのはうれしい」と感謝を伝えつつ、自分たちの幸せの形があることを知ってもらいましょう。

親の承諾が得られない場合、押し切るのはアリ?

前述した通り、結婚は大人であれば本来は2人の意思で行えます。親に紹介して、反対された場合、改善に取り組むのがベストですが、理解が得られない場合は押し切るのもアリだと思います。

両親が毒親・絶縁している場合

話合っても、努力しても、分かり合えない人はいます。実家にお金を送らないとキレる親や、たびたびお金を催促してくる、仲が悪くて絶縁しているなど、現状で分かり合えていない関係の場合、結婚の承諾は簡単なことではないでしょう。

その場合、結婚の事実を伝える程度にとどめる、何も知らせないというのも2人の幸せのためにはアリです。

すでに妊娠していてまもなく出産する場合

妊娠していて、出産が近いが結婚を反対されている場合も、押し切ることを考える必要があります。子どもが生まれると、独身状態で恋人に認知してもらう場合と結婚している場合とで、戸籍上の表記が変わってくるんです。

2人で結婚して子どもを育てる覚悟があり、金銭的援助や協力を必要としないのであれば、出産後に両親との関係を再アプローチするという方法もあります。

親の反対を押し切って結婚したら離婚する?

最後に、親の反対を押し切って結婚することに抵抗感があったり、もしかして離婚してしまうかも……と不安に思っている人もいるでしょう。

実際に親の反対を押し切って結婚した人たちのその後はどのようなものなのでしょうか? 株式会社ネクストレベルが運営する縁結び大学にて親に反対された相手と結婚した男女185人にアンケート調査(※)を実施。その結果を見ていきましょう。

親に反対された人と結婚した時の年齢

まずは結婚した時の年齢についてのアンケート結果です。一番多かったのは25~29歳で、次に多いのは20~24歳。

親に結婚を反対されても結婚した人の大半が30歳未満だということが分かります。比較的若い年齢の人の方が親に結婚を反対されても結婚する傾向にあるようです。

82.2%の人は離婚していない

結婚を反対された相手と婚姻中かどうかについて聞いたところ、全体の82.2%は結婚生活を続けていることが分かりました。みんなが不安に思う離婚率も高くはないようです。

反対されたけれど結婚時には許してもらっていた

実は結婚するときには許してもらっていたという人が70.3%、一方で許されていないけれど強行したという人も29.7%いました。

結婚前には反対されていたものの、最終的には許してもらっていたという人も多いようです。許してもらっていた人たちは前述したような説得などさまざまな方法を試みています。

結婚は本人たちの意思が一番ですが、諦めずに親との対話を続けてみるのも一つの手です。

親は子どもの幸せを願っているもの。まずは意見を聞こう

結婚を反対されると、ついこちらも反発したくなってしまいます。しかし、親が結婚を反対する理由は「幸せになれるか心配だから」が根本的にあります。

まずは親の話に耳を傾け、受け入れ、その上で自分たちの考える「幸せ」を伝え、金銭面でも信用を得ることが課題です。結婚は、幸せなことばかりではありません。最初の関門として、親と向き合い、理解を得る努力をしてみてくださいね。

(さかもとみき)

※調査会社:株式会社ネクストレベル
アンケート母数:計185名
実施日または時期:2021年10月1日~2021年10月15日
調査実施主体:縁結び大学(https://jsbs2012.jp/date/)

※画像はイメージです

 

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