遠距離恋愛から結婚につなげるための5つのコツ
遠距離恋愛をしていると、彼氏の浮気を疑って不安になったり、喧嘩が増えたりするかもしれません。寂しさや辛い気持ちが積み重なって別れる……なんてこともあるでしょう。では、どうすれば良い関係性を維持できるのでしょうか? 婚活心理コンサルタントも務める臨床心理士の広瀬絵美さんに2人の仲を保つための連絡頻度や会う頻度といったコツについて教えていただきました!
遠距離恋愛だと、いろんなことが不安になってしまうこともあるでしょう。
「浮気してないかな?」「最近、私のこと、どう思ってるのかな?」
そんな不安が出てきた時、相手と話すことで解消できればいいのですが、遠距離だとすぐには対面で話せません。かといってLINEや電話で不安をぶつけ過ぎると嫌われるかも……と不安になりますよね。
今回は、遠距離であることを逆に生かしつつ、彼に愛され続けるコツを心理学的に解説します。
遠距離恋愛のメリット
そもそも、遠距離恋愛にメリットはあるのでしょうか? まずは、いつでも会える関係ではないからこそ得られる良さについて紹介します。
(1)倦怠期と無縁でいられる
人は「ダメ!」と言われるほどやりたくなります。小さい頃、長時間テレビを見ちゃダメ! お菓子の食べ過ぎはダメ! 夜の外出はダメ! と言われるほどやりたくなった覚えがありませんか?
ダメと言われるほどやりたくなる心理を「心理的リアクタンス」と呼びます。人は自分の行動を制限されると無意識に反抗したくなるよう設計されているんですね。
遠距離恋愛はダメなことやできないことの連続。だからこそ、会いたい気持ちが高まって、倦怠期とは無縁でいられるでしょう。
(2)彼の恋心を高めることができる
「会えたり会えなかったり」すると相手に強烈に惹かれてしまう、という心理メカニズムが存在します。これは間欠強化と呼ばれる効果で、「報酬をもらえたりもらえなかったりする」状況は人を虜にしてしまう作用があります。
例えばパチンコのようなギャンブルはまさに間欠強化の代表例。たまに大当たりすると強い魅力を感じ、もっとやりたい! という欲望が喚起されるのです。
遠距離恋愛は会えたり会えなかったりする間欠強化の効果が働くため、彼の気持ちを強く惹きつけることができるかもしれません。
(3)自分の時間を自由に使える
日常的に会えることは幸せではありますが、自分の時間を拘束される側面も。毎週デートで楽しいけれど勉強する時間がない、家の片付けがままならない、なんていうこともしばしば。
時間を思いっきり自由に使いつつ、交際を続けられるのは、遠距離恋愛ならではのメリットです。
遠距離恋愛のデメリット
メリットがあるとはいっても、大好きな彼とはなるべく一緒に過ごしたいのが本音ですよね。遠距離恋愛のデメリットも見ていきましょう。
(1)浮気の不安がつきまとう
女性にとって1番の不安は彼の浮気。遠距離では彼の行動で見えない部分が多いため、今何をしているのかな? もしかして他の女性と会ってる? など気が気ではありませんよね。
(2)価値観のすり合わせができない
結婚を見据えた交際の場合、価値観が似ていることはとても大切になってきます。具体的には、生活リズムや、お金の使い方など、日々の細かい習慣の違いが次第に大きな溝になることも。
こういった価値観は、実際に会ってデートを重ねることでお互いに理解していくものです。しかし、遠距離だと会える回数が少ないため、理解を深めるチャンスが足りないかもしれません。
遠距離恋愛が終わり、一緒に過ごす時間が増えた途端、こんなはずじゃなかった! とようやく気付くというリスクも潜んでいるのです。
(3)愛情が冷める
LINEや電話が苦手な男性だと、あなたの希望より連絡頻度が少ないこともあります。日々の出来事を話したり、感情を共有したいのが女心。連絡頻度が少ないと、彼に対する恋心が徐々に冷めてしまうかもしれません。
あなたは遠距離恋愛に向いているタイプかどうか、耐性を診断でチェックします!
遠距離恋愛がうまくいく連絡・会う頻度は?
遠距離恋愛のメリット・デメリットについて分かりましたが、結局のところ、遠距離恋愛がうまくいくにはどのくらいの頻度で連絡を取ったり、会えばいいのか気になりますよね。以下、私がおすすめする回数についてお伝えします。
・連絡頻度:週に3回
・会う頻度:月に1~2回
女性側としては、本来であれば少なくとも週に1回は会いたい! という方も多いのではないでしょうか。ただ、やはりここは遠距離恋愛、会うことによる経済的負担もあるため、月1~2回会えればありがたい……という声もよく耳にします。
現在はオンラインツールが発達しているため、会えない溝はビデオ通話などで埋めることも可能です。
また、女性はLINEや電話などで日々の報告や共有をすることで安心感を抱き、愛情が湧いてくる傾向が強いですが、男性はあくまでも「連絡ツール」としか捉えていないことが多いため、毎日連絡されると辟易してしまう人も。
ここは間をとって週の約半分はLINEや電話をするなどあらかじめ決めておくと、女性も気持ちを維持できますし、男性にとっても負担になりにくいようです。
遠距離恋愛から結婚につなげるためのコツ
遠距離恋愛がうまくいったら、次は結婚を見据えていきたいもの。そのためには、あなたが男性にとって不可欠な存在であることを印象付けたり、破局のリスクを抑える必要があります。以下で、押さえるべきポイントを心理学的に解説します。
(1)仕事を全力で応援する
男性は女性に比べて、勝ち負けにこだわる傾向があります。つまり闘争心ですね。小さい頃は男友達の中で一番を目指し、大人になると仕事で一番になることを目指す人が多いです。そしてそこで得た評価=自分のアイデンティティとなりやすいのが男性です。
つまり、彼の仕事を応援することは、彼自身そのものを応援することにつながります。自分の成長を心からサポートしてくれる存在は絶対に手放せなくなるでしょう。
(2)努力を褒める
仕事という舞台において、頑張っている彼。どれだけ努力しても、簡単に1位になることはできませんよね。そんな姿を褒め、たとえ結果につながらなくても応援してくれるあなたという存在は、彼にとって癒やしになります。
しっかりと彼の努力を褒めることで、遠く離れていてもあなたと話したい、そばにいたい、会いたい。そう思うようになるはずです。
(3)いつも前向きで明るく笑顔でいる
人は笑顔になるとセロトニンという物質が脳内に放出されます。これは人の感情を左右するものです。
また、他人の笑顔を見た時、つい自分も笑顔になってしまうことがありませんか? 人にはミラーニューロンという脳の神経細胞があり、誰かがやっていることを見た時、自分の脳内も同じことをやっているように反応する、という機能を持っています。
つまり、あなたが笑っていると彼も笑ってしまい、楽しく幸せな気分になるのです。前向きで明るいあなたと話していると幸せになれるからこそ、遠く離れていても連絡したい・会いたいという気持ちが湧いてくるのです。
(4)頻繁に起こる問題はルールを決めて解決する
飲み会の後、朝まで連絡がないと不安になる、休日に1回は連絡をくれないと心配になり、イライラしてしまう……。このように、喧嘩となる時の原因は比較的パターン化されていることが多いです。
原因を整理し、飲み会の後は必ず1本LINEを入れるなど、再発予防のためのルールをつくっておくと問題が起こりにくくなり、破局するリスクが軽減されるでしょう。
(5)「うれしい」という気持ちを多めに伝える
心配や不満が増えがちな遠距離恋愛。でもいつも不満ばかり言ってしまうと、彼に嫌われるのではないかと心配になりますよね。ただ、ここで我慢してしまうと、後々の大爆発につながることも。
大事なのは、これが「嫌!」ではなく、「これがうれしい!」を伝える割合を増やすこと。こうすると、「彼女はこれがうれしいんだな!」ということが分かりやすく伝わるので、2人のやりとりをより円滑にしてくれるはずです。
遠距離恋愛でやっちゃダメなNG行動
最後に、遠距離で長く付き合うために絶対にやってはいけない地雷行動をいくつか紹介します。彼の恋心を一気に冷めさせる行動なので、回避するようにしましょう。
(1)浮気を疑う
会えない時間が増えると不安が募り、どうしても彼の浮気を疑いたくなるかもしれません。でも、何もしていない彼を何度も疑いの目で見ると「自分のことを本当は好きではないのでは?」と感じさせてしまうことがあります。
(2)ネガティブな行動を連発する
疑いや不安、不満が募ると、今すぐ彼に聞いてスッキリさせたい! という気持ちになってしまいますよね。でも、相手を問い詰めるような長文など、ネガティブな内容のLINEや電話をすることは、彼にとって精神的な疲れを感じるもの以外の何物でもありません。
責任感の強い男性の場合、そういった言動をする彼女を見ていると、自分よりもっとあなたを幸せにできる人がいるのでは? と考えて、別れを考え始めるきっかけになることもあります。
遠距離恋愛は相手との信頼関係が大事
遠距離恋愛には不安や不満が付きもの。また、喧嘩になってしまうとなかなか会えないので仲直りも難しいですよね。
大切なのは、日々心地良い感情を維持すること。楽しい・うれしい会話を意識すること、そして相手を心から応援し、同じくらい応援される何かを自分も行うこと。
お互いのプラスの気持ちと行動が、幸せな未来につながっていきますよ。
(広瀬絵美)
※画像はイメージです
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