サルビアの花言葉とは。赤・青・紫など色で意味が変わる!
夏から秋の花壇を彩るサルビア。中世ヨーロッパでは、寿命をのばしたり、悲しみを和らげたりする力があると信じられてきました。そんなサルビアですが、色によって花言葉が違うんです。今回は、サルビアの花言葉を色別にひも解いていきます。
赤や青、紫の濃い色が印象的で夏から秋の花壇を彩ることも多いサルビア。実はとても種類の多い花で、500種類以上の仲間がいるとされています。
また、近縁種に「セージ」(別名:薬用サルビア)があり、昔から薬草として使われてきたハーブの仲間でもあるんです。
そんなサルビアですが、色によって花言葉が持つ意味も違っているんです。
今回は、サルビアについて、色ごとに意味や由来をひも解いていきます。
サルビアってどんな花?
サルビアは色や品種で原産国が違い、赤はブラジル、青は北アメリカとされています。
また、紫のアメジストセージはメキシコや中央アメリカが原産とされており、近年人気が高まっているサルビア・ホルミナムなどの青紫色は南ヨーロッパ原産です。
別名は「ヒゴロモソウ(緋衣草)」「スカーレットセージ」
サルビアの別名は「ヒゴロモソウ(緋衣草)」や「スカーレットセージ」。
開花期は7~11月で、長さ4~5センチの唇型花からは、甘く爽やかな香りがします。
サルビアの面白いところは、種類や環境によって色や成長具合が全く異なるところです。
例えば赤いサルビアは、原産国のブラジルの方では高さが1メートルほどの半低木状になりますが、日本ではそこまで成長できず草丈30~60センチほどの高さに育ちます。
赤のサルビアは19世紀後半のイギリス人を熱狂させた
よく見かける赤のサルビアは、「サルビア・スプレンデンス」という名前で、博物学者のアレクサンダー・フォン・フンボルトがヨーロッパに伝えました。特に、ヴィクトリア朝時代のイギリス人たちを熱狂させたという逸話もあります。
オーソドックスな赤のサルビア以外にも、最近はブルーサルビアなどもよく目にします。ブルーサルビアが日本に紹介されたのは昭和初期ですが、切り花用の栽培が本格化したのは1990年代と、実は歴史的にはそこまで古くありません。
色別にひも解くサルビアの花言葉
サルビアの英名は「sage(セージ)」で、「賢人」という意味です。花言葉にも「敬愛」や「家族愛」の他、「知恵」などがあります。
というのも、中世ヨーロッパでは、サルビアには寿命をのばしたり、悲しみを和らげたりする力があると信じられてきた植物だからです。
また、サルビアは色ごとでそれぞれ違う花言葉を持っています。
赤いサルビアは「燃える思い」
この花言葉は、その燃え上がるような朱赤色の花から来ているとされています。
夏から秋にかけて花壇を彩ってくれるこの花に、こんな情熱的な花言葉があったなんて、少し見る目が変わりそうです。
香りも甘く爽やかなので、好きな気持ちを伝えたい時に「愛」や「情熱」の意味を持つ薔薇などと組み合わせて花束にするのもいいかもしれませんね。
青いサルビアは「尊敬」「知恵」「尊重」
爽やかな色のブルーサルビアは、赤と違ってクールな賢人をイメージする花言葉です。
「尊敬」という花言葉も含まれているため、尊敬する先輩や上司、先生に贈るのにぴったりですね。
青紫の丸い実を結び、「聡明」や「愛され上手」などの花言葉を持つムラサキシキブと組み合わせてもすてきです。
赤紫のサルビアは「炎のような情熱」
アメジストセージなど、シックでゴージャスな赤紫のサルビアは、赤や青の花言葉を持ち合わせています。
青のサルビアはもちろん、「信頼」や「あなたに私の心を捧げます」という花言葉を持つトラノオや、「完璧」や「完全」の花言葉を持つパイナップルリリーなどと花束にしても、情熱を込めた花束ができそうです。
サルビアは人に贈りやすい花
「サルビア」という花の名前は、ラテン語では「救う」「治療する」という意味を持ちます。
その意味は本来セージに向けられたものだそうですが、セージの仲間の薬草として使われてきたサルビアも、身近でありながら頼りになる花として人々と重ねてきた歴史を感じます。
そんな背景を持ちながら、暑さや寒さに強く、華やかな色の花を咲かせるサルビアは、世界中で愛されてきました。
花言葉的にも贈りやすいので、花言葉に意味を持たせたい時は候補の1つにしてみてはどうでしょうか。
(さかもとみき)
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