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職場にいる「適当な人」の特徴と上手な付き合い方

高見綾(心理カウンセラー)

あなたの職場にも、いいかげんに仕事をこなす「適当な人」はいませんか? また、そんな人に振り回されていませんか? 今回は心理カウンセラーの高見綾さんに、適当な人の特徴や心理、上手な付き合い方を教えてもらいます。

職場にいる「適当な人」に振り回されて、困った経験はありませんか? いいかげんな対応をされて仕事がうまく進まないと、イライラしてしまいますよね。

そこで今回は、「適当な人」の特徴や心理について詳しく解説します。また、どのように対応すれば上手に付き合っていくことができるのかについても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

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「適当な人」には2通り意味がある!

「適当な人」には、「いいかげんな人」と「ちょうどいいあんばいの人」の2つの意味があります。

「いいかげんな人」とは、中途半端な仕事ぶりで、まともに取り組まないような人をいい、一般的には悪い意味で使われる言葉です。雑な人や無責任な対応をする人のことを指します。

一方で「ちょうどいいあんばいの人」は、何事も状況に応じて対応していくことができる人をいい、良い意味で使われる言葉です。程良いところを見極められる人を指します。

このように、「適当な人」には2通りの意味がありますが、今回の記事では前者の「いいかげんな人」に焦点を当てて解説をしていきます。

適当な人の特徴

では、そんな「適当な人(いいかげんな人)」には、どのような特徴があるのでしょうか? 見ていきましょう。

(1)仕事のミスが多い

適当な人は、人の話をしっかり聞いていないところがあり、ミスが多い傾向にあります。指示が書かれたメールをちゃんと読んでいないことも多く、周りからは「読めばできることなのに、なぜ読まないの?」と理解されないなんてことも。

自己流で仕事をしてしまう傾向があり、仕上がりがいつも中途半端になりがちです。

(2)成果物の最終チェックをしない

面倒くさがりで細かい作業が苦手な人が多く、成果物の最終チェックをしないまま提出してしまう傾向があります。

チェックさえしておけば防げるようなミスも多いので、周りからは「なぜチェックしないんだ」と思われて信用を失ってしまうケースも。

(3)時間にルーズ

時間にルーズで、会議や打ち合わせに遅れてやって来たりします。計画性に欠けるところがあり、事前に「1時間で話しましょう」と約束しているのに、毎回のようにオーバーするなど、時間を守れないのが特徴です。

そもそも時間通りに進めようという意識が希薄で、自分のペースで物事を進めようとする傾向があります。

(4)「できます」と言いつつ納期を守れない

適当な人は、「はい、できます!」「〇日ね、分かった。やっておく」と快く引き受けるわりに、納期に遅れがちです。

そもそも忙しいのに無理なスケジュールを組んでいることもありますし、口だけ調子が良くて行動が伴わない場合もあります。どちらにしても読みが甘く、納期に遅れることで信用を失うことがあります。

いいかげんで適当な人の心理

どうして「適当」になってしまうのでしょうか? その心理に迫ります。

(1)自分の思い通りにしたいと思っている

自分のやりたいように仕事をしたいという気持ちが強く、独り善がりなところがあります。

「多分こうだろうな」と自分勝手に判断してしまうため、人の話を聞いてなかったり、細かなところに注意が向かなかったりします。

周りの迷惑などには意識があまり向いていません。

(2)人任せ

「最終的には誰かが何とかしてくれるだろう」と思って甘えています。そのため、「他にもやることがいっぱいあるし」と、自分の中でもっともらしい言い訳を作って、成果物のチェックをせずに進めたり、平気で納期に遅れたりします。

自分の仕事に対する責任感が希薄で、他人任せなところがいいかげんな仕事ぶりにつながっているのです。

(3)楽観的

適当な人は、基本的にあまり物事を深く考えていません。「まぁ、なんとかなるでしょ」という楽観的な発想をしているので、計画性が乏しく時間にもルーズになりがちです。

結果的に納期に間に合わなかったりしているにも関わらず、「今回はダメだったけど、次はまぁなんとかなるでしょ」とまた軽く考えて、永遠にそのループをしてしまうのです。

(4)どうせ評価されないと諦めている

適当な人は、「頑張って仕事をしても、きっと評価されないだろう」「今さら何をやったって給料は変わらないんだし」などと思っており、頑張る意味を見いだせない状況にいます。

努力しても報われないと思い込んでいるので、やる気が出ず、最初から手を抜くようになってしまうのです。

適当な人との上手な付き合い方

では、前述したような心理が働いている適当な人と、上手に付き合っていくにはどうすればいいのでしょう。

まじめに仕事をしてもらうには、どう指示を出すのがいいのかと併せて解説します。

(1)タスクを分解して明確な指示を出す

適当な人は、独り善がりな仕事をしてしまうことがあるので、指示を出す際は、できるだけ曖昧な点を残さないようにするのがポイントです。

「この場合はAの方法で、この場合はBの方法でやってほしい」というように、細かく場合分けをして、明確な指示を出すようにしましょう。

しかし、中には細かく指示を出してもできない人もいますが、諦めずに根気良く対応していきましょう。

(2)余裕を持ったスケジュールを立てる

適当な人はミスをしたり納期に遅れたりすることがあるので、それを見込んだスケジュールを立てるようにしましょう。

「今回はきちんとやってくれるはずだ」というような期待は捨てて、何かトラブルが起きたとしても大丈夫なくらいに、余裕を持ったスケジュールで動くことが大切です。

(3)まめにフォローのメールや電話をする

適当な人は、そもそもメールを見ていなかったり、約束を忘れてしまったりすることがあります。「なぜそんなにいいかげんなんだ」と思うとイライラしてしまいますが、「そういう人なんだ」と受け止めて、こちらからまめに進捗を確認しフォローするようにしましょう。

お願いをする際は、まず指示を書いたメールを送って、目に見える形で証拠を残しておき、その後で電話をして直接本人と確認するのがベストです。

特に締め切り前は、メールと電話で何回かリマインドをしておくと安心です。

(4)メールする際は、相手の上長をCcまたはBccに入れる

適当な人と自分の2人だけのやり取りをしていると、大切な約束をしていたとしても「聞いてない、知らない」とはぐらかされてしまう可能性があるので、相手の上長をメールのCcまたはBccに必ず入れて、進捗を共有しておきましょう。

相手の上長に把握しておいてもらうと、いいかげんな仕事ぶりへの抑止力にもなります。

また、相手から成果物が届かず、本当に困った時などには、相手の上長から話してもらうという手もあります。

過度な期待はせず、まめにフォローを

いいかげんな仕事をする適当な人は、他人任せな発想をしており、責任感がなかったり独り善がりに動いてしまったりします。

「なぜこんなにいいかげんなんだろう……」と思うかもしれませんが、「この人は、そういう人なんだ」と受け止めて、過度な期待をしないことが、イライラせずに済むポイントです。

仕事をスムーズに進めるためにも、まめにフォローをして余裕を持ったスケジュールを立てることで上手に対応していきましょう。

(高見綾)

※画像はイメージです

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