疲れた。ひどい束縛をする彼氏の特徴と心理&4つの対処
彼氏の束縛がひどいと、「好きだけどつらい」という気持ちが生まれるかもしれません。良い関係を築くにはどうすればいいのでしょうか? 心理カウンセラーの桑野量さんに、束縛する男性の特徴や心理、対処法を教えてもらいました。
「これって束縛? でも付き合っていたら当たり前のことかもしれない……」
「彼を怒らせてしまうことがあるけれど、それって私がいけないの? それとも実は彼に原因があるのかな?」
彼氏の態度や行動で嫌な気持ちになってしまい、どうしたらいいか分からなくなっている女性も多いかもしれません。
では、彼氏に束縛されていると思ったら、どのように対処すればいいのでしょうか? 束縛してくる彼氏の心理も含めて解説していきます。
束縛の意味とその例
では、まず束縛とはどのような行動をいうのかおさらいしておきましょう。
束縛とは?
束縛は、「相手の行動を制限して、自分の思い通りにコントロールしようとすること」です。
しかし、どこからが束縛なのか、そこにはっきりとした線引きはありません。毎日連絡を取ることをうれしく思う人もいれば、窮屈に感じて束縛だと思う人もいます。
よって、束縛の基準は「彼氏がどのような行動や態度を取るのか?」よりも「その行動によってあなたが何を感じているか?」ということがポイントになってきます。
束縛の例
ここでは、多くの人が束縛と感じる例をいくつか見てみましょう。
(1)彼氏が自分といない時の行動をしつこく聞いてくる
(2)LINEの返事が遅いとすぐに電話をしてくる
(3)あなたの友人関係や仕事関係にまで口を出してくる
どうだったでしょうか? 愛情の裏返しと感じてうれしく思える言動かもしれません。しかし、あなたが不愉快に感じてしまうのなら、それは彼の束縛だと判断できるでしょう。
束縛する彼氏の特徴
全ての男性が束縛するわけではありません。では、どのような男性が束縛をしやすいのか、その特徴を見ていきましょう。
(1)過度にやきもちを焼く
自分以外の誰かと行動すると不快感を示します。極端な場合は、女友達と遊びに行くことですらやきもちを焼くことも。
そして、SNSの投稿にまで口を出してくるなんてこともあります。
(2)自分のやり方を押し付ける
束縛する人は、不安を強く抱く傾向にあります。そして、恋愛に限ったことではなく、普段から自分のやり方にこだわります。
「〇〇しなければいけない」「普通は〇〇するだろ」という言葉を頻繁に使うかもしれません。あなたのやり方に何でもかんでも否定的な態度を取ることも多いです。
(3)被害妄想が強い
不安からネガティブな妄想を繰り広げてしまいます。よって「お前、〇〇のことが好きなんだろ!」「俺のことをバカにしているだろ!」と妄想と現実の区別できなくなるのです。
職場の飲み会ですら異性が参加すると聞いて嫌悪感を抱く場合、自分の中の妄想と現実がごちゃ混ぜになってしまっている可能性があります。
(4)店員に偉そうな態度を取る
束縛とは、相手を支配してコントロールしたい欲求からくる行為ですので、恋人だけでなく、店員などにも威圧的な態度を取ることがあります。
このような態度を取る人は、一見自分に自信を持っているような人に見えますが、誰かをコントロールしたいという欲求は不安の裏返しで、自分に自信が無いことの表れ。不安が無ければ相手を支配する必要はありません。
(5)忍耐力が無い
束縛してしまうのは、不安な気持ちを自分で対処することができないからです。よって、ささいなことで怒ったり、情緒不安になったり、仕事が続かない、目標に向けて頑張れないという特徴がある場合も多いです。
なぜ束縛するの? その心理とは
なぜ束縛するような行動を取ってしまうのでしょうか? その心理的背景を確認していきましょう。
(1)過去に浮気された経験から
過去に恋愛で傷つき、「同じことが繰り返されるのでは」と不安になっていることがあります。
彼女の行動を過去の経験と照らし合わせて、「前の彼女も飲み会で知り合った男と浮気したから、異性がいる飲み会には行かせてはいけない!」とあなたを束縛してしまうのです。
(2)幼少期の親との距離感から
本人は、束縛しているつもりが無い場合もあります。例えば、親が過干渉でそれが彼にとって当たり前になっていると、同じような態度をパートナーに取ってしまいます。
子どもの頃にどこにいるのか親に電話で伝えることが当たり前だったとすると、大切な人にはいつでも連絡することが当たり前になってしまいます。結果それが束縛へと繋がります。
(3)自信が無いから
彼氏が自分自身に自信があれば、「彼女が飲み会に行っても、他の男になびいてしまうことはない」と思うことができます。
しかし、自信が無く劣等感を抱いている場合は、その不安からあなたを束縛してしまいます。
(4)彼氏自身が浮気をしているから
最悪のパターンですが、自分が浮気をしているからこそ、相手も同じように浮気をしているかもしれないと疑ってしまう場合があります。
理解しにくい行動かもしれませんが、このパターンは少なくありません。
(5)愛されている実感が無い
寂しがり屋という言い方もできるかもしれません。愛されている感覚が満足に得られていないので、足りない分を補足しようと束縛してしまいます。
女性側の愛情表現が足りないこともあれば、男性側が愛情表現してもらうことに依存的になり過ぎていることもあります。
束縛彼氏の対処法
もし彼氏が束縛してくるようなタイプだったら、どのように対処していくといいのでしょうか? 良い関係を築くためにも確認しておきましょう。
(1)愛情表現をしっかりする
まずは愛情表現をしっかりして、相手の不安を取り除いてあげるのが一番です。
言葉でも、行動でも、何でも構いません。彼を安心させてあげてください。
(2)彼の不安を聞き出してあげる
不安が強過ぎる場合には、あなたが愛情を伝えても、それを受け止める余裕がありません。その場合は、彼が抱えている不安をまずは減らしてあげることから始めましょう。
ただ話を聞いてあげるだけでも、彼は安心感を抱くことができます。
(3)疑われることは寂しいことだと伝える
彼は自分の行動があなたにどのような影響を与えて、あなたをどのような気持ちにさせているか分かっていない場合があります。
彼の行動や態度を否定する必要は無いですが、そのようなことをされると自分も寂しい気持ちになってしまうことは伝えましょう。
(4)あえて距離を取ってみる
束縛することで、相手を独占できると思っている可能性があります。しかし、本当は束縛することで相手が離れていってしまうということが理解できれば、束縛は逆効果だと気付いてくれます。
(1)〜(3)の3つの方法でも彼が変わらなければ、最後の手段としてやってみてください。
必ずしも彼に合わせないといけないわけではない
束縛されるからといって、必ずしも彼氏に合わせる必要はありません。あなたが我慢すればするほど、あなたの中で彼に対するストレスが溜まってしまうので、2人の関係は悪化するばかりです。
関係を修復したいと思うなら、お互いによくコミュニケーションを取り、納得できるラインや妥協点を見つけることが大切です。対等に本音を話せる関係を目指してくださいね。
それができれば、彼もあなたを束縛しなくてよくなっていくはずです。
(桑野量)
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